【応急処置】エアコン水漏れの原因と故障修理方法まとめ

サクションポンプをドレンホースに差し込んだ

エアコントラブルの中でも意外に多いのが、以下のような室内機からの水漏れ故障です。

  • 室内機の下側やエアコンを取り付けている壁あたりから水が漏れてくるケース
  • 室内に露出した配管あたりから水が漏れてくるケース
  • 吹出口から水滴が飛び出してくるケース

冷房や除湿運転中に急に水が漏れてきたときは本当に驚いてしまいますが、エアコンの水漏れは原因が分かればうまく対処することができます。

そこで今回は、エアコンの水漏れの主な原因とその具体的な修理方法、費用の相場、応急処置の方法について、詳しくお話していきます。

スポンサーリンク
  1. エアコンの動作原理と漏れてくる液体の正体
  2. エアコン水漏れの応急処置とその後の対処法
    1. エアコンをOFFにする
    2. エアコンの電源コードを抜き取る
    3. 水漏れしている配管の下に置かれているものを移動する
    4. 垂れてきた水を拭き取る
    5. 管理会社や大家さんに連絡する(賃貸住宅の場合のみ)
  3. 室内機下面や壁面辺りから水が漏れてくるケース
    1. ドレンホースの詰まりが原因の水漏れ
      1. ドレンホースの先端が塞がっている
      2. ドレンホースの内面に大量の汚れが付着している
      3. ドレンホースに虫が侵入して詰まる
      4. ドレンホースつまりの修理方法(つまり取り真空ポンプ)
      5. 修理費用の相場(5000~7000円)
    2. ドレンホースが折れが原因の水漏れ
      1. ドレンホース折れの修理方法
      2. 修理費用の相場(10000円前後)
    3. ドレンパン出口部の詰まりが原因の水漏れ
      1. ドレンパン詰まりの修理方法
      2. 修理費用の相場(20000~30000円)
    4. 冷媒ガス漏れが原因の水漏れ
      1. 冷媒ガス漏れの修理方法
      2. エアコンガス漏れ修理の相場(15000~25000円)
  4. 吹出口から水滴が飛んでくるケース
    1. フラッパーについた結露水が原因の水漏れ
      1. フラッパー結露水の修理方法
    2. エアコン内部の汚れが原因の水漏れ
      1. 吹出口から飛んでくる水漏れ修理の方法
      2. 修理費用の相場(10000~15000円)
  5. 室内配管辺りから水が漏れてくるケース
    1. ドレンホースの破れが原因の水漏れ
    2. ドレンホースの表面に付着した露が原因の水漏れ
  6. その他のケース
    1. 施工ミスが原因の水漏れ(設置直後すぐに水漏れ)
    2. エアコン本体の初期不良が原因の水漏れ(設置直後すぐに水漏れ)
    3. 雨漏りが原因の水漏れ
  7. エアコンの水漏れはDIY修理できるのか?
    1. 高度な技術が必要となる
    2. 修理に必要な工具を揃えるのに費用がかかる
    3. 修理に失敗するとカビや家財破損につながる
  8. 修理依頼と買い替えの判断基準
    1. メーカー保証や販売店保証(有料長期保証など)がある場合
    2. 保証はないがまだ新しい場合
    3. 取り付けから10年以上経過している場合
  9. 最後に一言

エアコンの動作原理と漏れてくる液体の正体

エアコンが冷房運転を行う際、室内機の内部にあるアルミフィン熱交換器は冷媒ガスによってギンギンに冷やされます。

エアコンの熱交換器の大きさ

室内機は部屋の熱い空気を吸い込んでその冷えたアルミフィンの隙間を通過させることにより空気を冷やし、冷えた空気を送風ファンで吹き出す事によって部屋を冷やすという仕組みで動いています。

エアコンから冷たい風が出るメカニズム

部屋の空気がアルミフィンを通過する際、冷えたアルミフィンに触れることで空気中の水分がアルミフィンに結露して付着します。

これはちょうど夏場に氷を入れたガラスのコップの表面に水滴がつくのと同じ原理となっています。

アルミフィンに付着した水分はフィンをつたって下に流れていき、アルミフィンの下にあるドレンパン(露受皿)に落ち、最終的にはドレンホースを通って室外に排出されます。

エアコン除湿とドレンホースの流れのイメージ

エアコンから発生する結露水の量は、真夏日の場合だと一日あたり10~20Lにもなるため、この排水経路に何らかの異常が生じてしまうとエアコンから水漏れが発生してしまいます。

エアコンから水が漏れてきた時、同配管の中に封入されている冷媒ガスが漏れ出てきたのではないかと心配する人もいますが、基本的にはアルミフィンについた結露水(ただの水)が漏れ出てきているだけとなります。

エアコン水漏れの応急処置とその後の対処法

エアコン配管のあたりから水が漏れてきた場合、驚いて混乱してしまうことと思います。

ただ、漏れた水をそのままにしてしまうと床や壁、家具などを痛めてしまうこともありますので、まずは一旦落ち着いて、下記の手順で水漏れに対処していきましょう。

エアコンをOFFにする

エアコンから水が漏れたら電源をOFF

エアコンの水漏れが発生したらまずは一旦エアコンの電源をOFFにします。

エアコンの運転が止まれば、これ以上配管で結露水が発生することがなくなりますので、水漏れの被害を最小限に抑えることができます。

エアコンの電源コードを抜き取る

エアコンの電源を抜く

エアコンの電源コードがコンセントに差さったままだと、水漏れの対処中に感電してしまう可能性があります。

電源コードの周りが水で濡れていないことを確認し、電源コードを抜き取っておきましょう。

万が一、電源コードやコンセントの周りも水で濡れてしまっている場合は、分電盤の中にあるエアコンコンセントに繋がるブレーカーを落としてからコンセントを抜くようにしましょう。

分電盤の中のエアコンブレーカー

水漏れしている配管の下に置かれているものを移動する

水漏れを起こしている配管のビニールテープの内部にはまだたくさんの水が溜まっている可能性があります。

一旦は水漏れが収まっても何らかの拍子で溜まっている水が漏れてくる可能性がありますので、エアコンの水漏れ修理が完全に終わるまでは配管の下に置かれている家具家電を別の場所に移動させておきましょう。

垂れてきた水を拭き取る

バケツや雑巾を準備して、エアコンや壁、床に垂れた水を拭き取ります。

エアコンが完全に停止してしばらくの間(5~10分程度)は水が漏れてくる可能性がありますので、その場を離れないようにしましょう。

特に壁や床は濡れたままにしておくと傷んで修理が必用になることもありますので、水気をしっかりと拭き取っておいてください。

エアコンの水漏れが収まってここまで作業ができたら一旦休憩しましょう。

管理会社や大家さんに連絡する(賃貸住宅の場合のみ)

一通りの応急処置が終わったら、次はエアコン水漏れの修理依頼をしていく必要があります。

持ち家のエアコンが壊れた場合の修理費用は自己負担が基本(保証が残っている場合は別)となりますが、もともと賃貸住宅(アパート、マンション、借家)などに取り付けられていたエアコンが故障した場合は、管理会社や大家さんの負担になることもあります。

勝手に修理を依頼してしまうと修理費用が自己負担になってしまうこともありますので、まずは管理会社や大家さんに連絡することからはじめていきましょう。

賃貸住宅などでの水漏れトラブルを放置してしまうと、壁や床が傷んでしまって余計な修理費用が発生する可能性もありますので、早め早めに対処するのが鉄則です。

室内機下面や壁面辺りから水が漏れてくるケース

エアコン水漏れトラブルのほとんどを占めるのが、室内機下面やエアコンを取り付けている壁面あたりからの水漏れです。

このケースの場合、突然大量の水がエアコンから漏れてくるので本当に驚いてしまいます。

この水漏れの主な原因は、以下の通りとなります。

  • ドレンホースのつまり
  • ドレンホースの折れ、ねじれ
  • ドレンパン(露受皿)の排水出口部のつまり
  • エアコンの冷媒ガス漏れ

ドレンホースの詰まりが原因の水漏れ

エアコンの室内機からの水漏れは、ドレンホースのつまりが原因の事が多いです。

エアコンは冷房運転や除湿運転した場合、室内機内部のアルミフィン部に露が発生しています。

通常の場合、その露はドレンパン(露受皿)の上に落ち、ドレンホースを通って室外に排出されるようになっています。

エアコンで発生する露の量は1日で10~20Lにもななります。

エアコンの水漏れはドレンホースの詰まり

その大量のに発生する結露水を室外に排出するドレンホースが詰まってしまった場合、行き場を失った水がドレンパンから溢れ出し、その結果室内機から水が漏れてしまいます。

このドレンホースが詰まってしまう原因は以下の通りです。

ドレンホースの先端が塞がっている

エアコン水漏れドレンホースの先端が塞がっている

ドレンホースの先端に植木鉢が置かれてしまっていたり、ドレンホースの先端が土の中に埋もれてしまっているような場合、結露水がうまく排水されず、行き場を失った水が室内機側で溢れ出してきます。

エアコン室内機の水漏れ

この場合、ドレンホースの先端に置かれているものをどけたりして、水がドバーッと流れ出てきたら水漏れが解消されます。

ドレンホースの内面に大量の汚れが付着している

室内機内部の冷却フィンなどについたカビやホコリがドレンパンの上に落ちてドレンホースに流れていき、その中でへばり付いてしまうと、結露水の流れが悪くなって室外機から水漏れが発生します。

エアコンの水漏れはドレンホースの詰まり

このドレンホースが詰まってしまう原因は長年の使用による汚れの蓄積もあるのですが、最近流行りのエアコン洗浄スプレーなどで落とされたフィン汚れがドレンホースをつまらせえてしまうケースが多々見受けられます。

エアコン洗浄スプレーでフィン洗浄

エアコン洗浄スプレーの洗剤は強力なのでフィン汚れは簡単に落とせるのですが、その汚れを室外に排出するだけの十分な水量がありません。

特に、ドレンホースにはたくさんの凹凸があるためそこに汚れが引っかかってしまい、最終的にはドレンホースの流路を塞いでしまいます。

エアコンクリーニング業者の場合は、専用のエアコン洗浄機を使って洗剤洗浄後のすすぎに大量の水で汚れを室外に排出することができます。

このようにエアコン洗浄スプレーはエアコンの水漏れの原因を作ってしまう可能性があるので、あまりお薦めはできないのですが、どうしてもエアコン洗浄スプレーを使いたいという場合、少しでも汚れをちゃんと排出するために、スプレー缶は1缶を最後までしっかりと使い切るようにしましょう。

ドレンホースに虫が侵入して詰まる

ドレンホースのつまりは、室内機側から流れ来る汚れ以外にも、室外側のドレンホース出口から虫などが侵入することで発生することがあります。

虫の死骸などがドレンホースをつまらせる

この場合、後ほどお話するつまり鳥ポンプなどを使って、ドレンホース内の虫の死骸を取り除けばエアコンの水漏れが解消されます。

なお、ドレンホースの先端に目の細かなネットを設置しておけば、詰まりの原因となる虫が入り込めなくなりますので、エアコン水漏れの予防になります。

ドレンホースつまりの修理方法(つまり取り真空ポンプ)

ドレンホースの中で何かが詰まったことによってエアコンが水漏れしている場合、ドレンホースクリーナー(ネットショップなどで約1500円程度で購入可能)を使ってドレンの中に溜まっている詰まりを取り除きます。

エアコンのドレンホースつまり解消

ドレンホースクリーナーの使い方は簡単で、ドレンホースクリーナーの先端をドレンホースに差し込み、テープなどで隙間を密閉します。

サクションポンプをドレンホースに差し込む

サクションポンプをドレンホースに差し込んだ

あとは、ドレンホースクリーナーの取っ手を勢いよく引けば、ドレンホースの中に詰まっている汚れなどが出てきます。

サクションポンプでエアコンのドレンつまり解消

業者もこのようなドレンホースクリーナーを使ってつまりを取り除く場合が多く、思っている以上に簡単に詰まりを取り除くことが出来ます。

なお、家庭用の掃除機を使ってエアコンの詰まりを取り除く方法もあるのですが、高い確率で掃除機が水を吸い込んでしまって掃除機が壊れてしまう可能性がありますし、サクションポンプなどと比べると吸引力が劣るためあまりおすすめできません。

修理費用の相場(5000~7000円)

このドレンホース詰まりの修理を業者に依頼した場合の修理費用の相場は5000~7000円程度となります。

エアコンからの水漏れの原因のほとんどはこのドレンホースの詰まりですので、メーカーサポートや業者に依頼してもそこまで高額な修理にならない事が多いでしょう。

また、ドレンホース詰まりの場合は部品交換なども必要ないため、比較的短時間で水漏れ修理が完了します。

ドレンホースが折れが原因の水漏れ

ドレンホースが折れたり、ねじれたりしてしまうと、水が流れる面積が狭くなり、ドレンホースが詰まりやすくなってしまいます。

ドレンホースの折れによるエアコン水漏れ

特にドレンホースの折れや潰れが発生しやすいのが、壁から配管が出てくる部分です。

上の写真は正しい施工方法で、白い断熱材に包まれた冷媒配管の外側に蛇腹上のドレンホースが配置されていて、緩やかに曲がって下に降りてきています。

これとは逆に、ドレンホースが白い断熱材に包まれた冷媒配管の壁側(内側)に配置されていたりする場合、ドレンホースの曲がりが急になり、冷媒配管にも潰されてしまいます。

ドレンホースは曲がりや折れ、潰れに強いのですが、何年もそのような状態で押しつぶされていると経年劣化でだんだんとドレンホースが潰れきてしまい、最終的には完全に塞がってしまいます。

ドレンホース折れの修理方法

ドレンホースに折れが発生している場合は、配管のカバーやテープなどを剥がして、ドレンホースの折れを解消する必要があります。

また、ドレンホースが完全に潰れて使い物にならない場合はドレンホースの交換が必要です。

修理費用の相場(10000円前後)

ドレンホース折れが水漏れの原因と判断するためには、配管カバーを剥がしたり、グルグル巻きのテープを取り外して配管を見えるようにして点検していく必要があり、少し時間がかかる修理となります。

ドレンホース折れの修理費用の相場は、おおよそ10000円前後になるのが相場です。

ドレンパン出口部の詰まりが原因の水漏れ

室内機のアルミフィンで発生する結露水はドレンパンで受け止められ、それが室外に排出される仕組みになっています。

ただ、このドレンパンとドレンホースがつながる部分は虫などが入ってこないようにするために穴の径が小さくなっています。

ドレンパン出口部の穴の内径を小さくしている

少し前にもお話しましたが、最近流行りのエアコン洗浄スプレーなどで落とされた汚れがドレンパン出口部につっかえてしまって穴を塞いでしまうケースが多々見受けられます。

エアコン洗浄スプレーでフィン洗浄

エアコン洗浄スプレーによるDIY掃除はなるべく避け、専用の機械を使って大量の水ですすぎができるプロのエアコンクリーニングしてもらうことをおすすめします。

ドレンパン詰まりの修理方法

ドレンパンの排出穴が塞がってしまった場合、エアコン室内機を分解してドレンパンを洗浄し、取り外してその穴の詰まりを取り除く必要があります。

エアコン水漏れドレンパンつまりを取り除くためにドレンパンを分離

ドレンパンを取り外してエアコン水漏れの原因の詰まりを取る

このドレンパン詰まりが原因の場合、素人には原因を見つけるのも、修理するのも難しい作業となりますので、エアコン業者に修理を依頼するのがいいでしょう。

修理費用の相場(20000~30000円)

ドレンパンが詰まってしまったことが水漏れの原因の場合、一般のエアコンクリーニングよりも手間のかかる分解洗浄作業が発生してしまいますので、おおよそ20000~30000円ぐらいが修理費用の相場となります。

ドレンパン詰まりはかなり汚れたエアコンを洗浄スプレーなどを使ってDIY掃除したときによく発生してしまいますので、プロの業者にエアコンクリーニングを依頼して、ドレンパン詰まりを予防するのがベターです。

冷媒ガス漏れが原因の水漏れ

最初にもお話しましたが、エアコンは冷房運転を行う際、室内機の内部にあるアルミフィン熱交換器は冷媒ガスによってギンギンに冷やされています。

エアコンの熱交換器の大きさ

室内機は部屋の熱い空気を吸い込んでその冷えたアルミフィンの隙間を通過させることにより空気を冷やし、冷えた空気を送風ファンで吹き出す事によって部屋を冷やすという仕組みで動いています。

エアコンから冷たい風が出るメカニズム

正常に動いているエアコンでは、このアルミ熱交換器の温度が0℃以下にならないように制御されているのですが、何らかの理由でこのエアコンの配管内部に充填されていた冷媒が漏れ出してしまうと、アルミフィン熱交換器の温度が氷点下になってしまいます。

アルミフィンの温度がマイナスになってしまうと結露した水が氷となり、その状態で冷房運転を続けるとその氷がドンドン成長して、ドレンパンの外側にはみ出るほど大きくなっていきます。

ガス漏れによるエアコン水漏れ

エアコンの運転が止まったときなどにその霜がドレンパンの外側に流れたりすると、それがエアコンの水漏れの原因になります。

エアコンの室外機が止まってからしばらく後に水が漏れ出してきたり、最近冷房が効かなくなってきたということがある場合、この冷媒ガス不足によるエアコンの水漏れを疑ってみましょう。

>>エアコンのガス漏れ故障の原因と冷媒補充の修理料金について

冷媒ガス漏れの修理方法

冷媒ガス漏れの場合の修理方法は、ガス漏れヶ所を特定して修復し、その後ガスチャージを行うという流れになります。

エアコンに冷媒をガスチャージ

水漏れにつながるようなガス漏れは配管継手辺りからのスローリーク(少しづつガス漏れする状態)であることが多いため、当日その場で修復可能なケースが多いです。

エアコンガス漏れ修理の相場(15000~25000円)

エアコンガス漏れ修理は、ガス漏れ箇所の特定に手間がかかることが多いです。

修理箇所が特定できたらようやくそこからガス漏れ箇所の修理(フレア再加工など)を行い、真空引き、ガスチャージという流れで作業を進めていきます。

この場合の修理費用の相場は15000~25000円程度になることが多いようです。

冷媒ガス漏れ修理は、配管腐食など溶接を伴う修理の場合は8~10万円にもなることがありますが、その場合は完全に冷媒が抜けてしまってエアコンも全く冷えないため、結露水や霜も発生することはありません。ほとんどが継手部分からのスローリークの修理になりますので、修理費用が高額になってしまうことは少ないでしょう。

吹出口から水滴が飛んでくるケース

エアコンの吹出口から水滴が飛んでくるような場合、水漏れの量はそれほど多くなく、ピッピッ・・・という感じで水が飛んでくる程度です。

毎回必ず水が飛んでくるというわけでもないこともあり、修理せずにそのまま様子を見るという人も多いのが実際でしょう。

そんな吹出口から水滴が飛んでくる水漏れの主な原因は以下のとおりです。

  • フラッパーについた結露水が下に落ちてきている
  • エアコン内部汚れが原因で発生した結露水が飛んできている

フラッパーについた結露水が原因の水漏れ

エアコンの風向きを下に向けたまま冷房運転を続けると、吹出口に付いているフラッパーが冷やされて結露が発生し、その水が下に落ちてくることがあります。

フラッパーについた結露水が垂れて水漏れする

この水漏れは、湿気の多い部屋でフラッパーを下向きにしたままエアコン冷房を行うという条件が揃ったときにしか発生しないものとなります。

フラッパー結露水の修理方法

水漏れの原因がフラッパーの結露水の場合、修理の必要はなく、フラッパーを上向きにして水漏れが収まるかどうか確認していきましょう。

エアコンのフラッパーを上向きにする

これでも水漏れが収まらない場合は、次にお話するエアコン内部の汚れが原因の水漏れの方を疑っていってみてください。

エアコン内部の汚れが原因の水漏れ

エアコンの水漏れは、フィルターにホコリがたくさん溜まっているだけでも起こることがあります。

エアコンのエアフィルターの汚れ

エアコンのエアフィルターにホコリが大量に付着すると、エアコンに吸い込まれる空気の量が極端に少なくなってしまい、エアコン内部の壁面やファンの表面温度などが通常より低くなってしまいます。

その結果、通常の運転だと冷却フィンにしか発生しない結露水が室内機内部の壁面やファン部でも発生してしまい、その水が風にのってエアコンの吹き出し口からピッピッ・・・と飛び出してきます。

また、エアコンフィルターが汚れていなくても、フィルターの奥にあるアルミフィンの熱交換器や吹出口の奥にある送風ファンにカビ汚れがたくさん付着してしまって風量が低下しているようなケースもあります。

エアコン設置から5年以上経過していてまだ一度も本格的なエアコンクリーニングを行っていない場合は、水漏れの原因がアルミフィン熱交換器やファンの汚れではないか疑っていきましょう。

吹出口から飛んでくる水漏れ修理の方法

吹出口から水滴が飛んできた場合、まずは自分でエアコンフィルターの掃除を行ってみてください。

フィルターのホコリを掃除機で吸い取る

フィルターの汚れが少ない場合は掃除機で吸い取るだけでOKですが、かなりの量がフィルターの上に溜まってしまっている場合、掃除機で吸い取っただけではフィルターが汚れで目詰まりしたままになっていることがあります。

そのような場合は、水洗いしてホコリをきれいに取り除いた後、天日干ししてしっかり乾かしてからエアコンに取り付けてください。

エアコン掃除でフィルターを水洗い

フィルターの掃除だけなら自分でも簡単にできますので、まずは一度フィルター掃除をしてみて水の飛び散りが解消するか試してみるのがいいでしょう。

それでも水漏れが収まらない場合、本格的なエアコンクリーニングが必要となりますので、エアコンクリーニング業者に修理の依頼を行っていくのがいいでしょう。

修理費用の相場(10000~15000円)

吹出口から水滴が飛んでくる場合、一般的なエアコンクリーニングで症状が改善することがほとんどです。

エアコンクリーニングの相場は、お掃除機能なしのエアコンで10000円前後、お掃除機能付きのエアコンで15000円前後となります。

室内配管辺りから水が漏れてくるケース

エアコンの室内配管辺りから水が漏れている場合、以下の原因が考えられます。

ドレンホースの破れが原因の水漏れ

エアコンのドレンホースは経年劣化や、ネズミなどの害獣にかじられたりすると穴が空き、そこから水が漏れてきます。

ドレンホースが破れる原因の多くは紫外線による劣化なので、この場合、水漏れは室外側で発生するのが一般的です。

稀に室内側のドレンホースが動物などによって破られてそこから水が漏れるというケースもあります。

このタイプの水漏れの場合、原因を特定するまでには配管カバーを外したり、配管を巻いているビニールテープを剥がしたりと結構な手間がかかってしまいます。

ですが、ドレンホースの変形や破れはドレンホースを新しいものに交換すれば水漏れも直ることが直感的にわかりますので、原因を特定できさえすれば対処は簡単です。

ドレンホースの表面に付着した露が原因の水漏れ

エアコンカバーからポタポタと水漏れ

エアコンの配管(カバー)が室内側にも露出しているような場合、カバー辺りから水滴が落ちてくるようなことがあります。

この水漏れは、配管カバーの中のドレンホースの表面に露がついて、それが水滴となって落ちてきてしまっているのが原因です。

エアコンドレンホースから水漏れ(表面の露)

基本的には室内側の配管カバーの中のドレンホースには結露防止のための断熱材が施工されていると思いますが、真夏日でエアコンをフル稼働させたときなどは、稀にこのようなことが発生することがあります。

このような場合、ドレンホースに巻く断熱材を厚いものに取り替えれば結露しなくなります。

エアコン用の断熱材を持っていない場合、梱包用のプチプチが断熱材の代用品として使えますので、それを巻いてテープで止めておくだけでも効果があるでしょう。

その他のケース

この他にもエアコン水漏れにはいくつかの原因があります。

  • 施工ミスが原因の水漏れ
  • エアコン本体の初期不良による水漏れ
  • 雨漏りが原因の水漏れ

これらのケースはかなり稀なケースとなりますので、そのようなこともあるんだと言うような参考程度にお考えください。

施工ミスが原因の水漏れ(設置直後すぐに水漏れ)

稀ではありますが、エアコンから水が漏れる原因としてエアコンの設置工事ミスも考えられます。

例えば、エアコンは水平に取り付けることを前提に作られているのですが、設置の段階で水平器を使わずに斜めに取り付けられた場合、露がちゃんと排水されないことがあります。

また、ドレンホースはエアコン室内機から出口部に向かって水が流れるように勾配をつけて設置する必要があります(下の写真は正しく勾配がつけられている)が、途中で逆勾配、またはほとんど水平の状態になってしまっているとうまく結露水が室外に排出されないということもあります。

エアコンの配管はドレン排水のため傾斜をつける

エアコンのドレンホースは室内機から1~1.5mぐらいのところで接続(ビニールテープ止め)されていますが、その部分が外れて水が漏れてくることもあります。

このような施工ミスが原因の場合、エアコン設置直後から水漏れが発生し始めますので、エアコンを設置した業者に対応をお願いするのがいいでしょう。

エアコン本体の初期不良が原因の水漏れ(設置直後すぐに水漏れ)

かなり稀なケースとなりますが、そもそもエアコン本体の組み立て不良などによる初期不良で、エアコンから水が漏れてくることがあります。

この場合は、エアコン取り付け直後に水漏れなどが発生する場合がほとんどですので、エアコン工事の施工不良が原因なのか、エアコンそのものの初期不良なのかを見極めるのは素人には少し難しいところがあります。

メーカーサポートや工事業者に連絡して、水漏れの原因を探してもらうといいでしょう。

原因がエアコンの初期不良の場合はメーカーの保証が効きますので、新品と取り替えになることがほとんどです。

雨漏りが原因の水漏れ

エアコン室外機が室内機よりも高い位置に取り付けられている(ベランダの天井からエアコンが吊り下げられているなど)場合、雨水が配管をつたって室内に入ってくることがあります。

雨水の侵入によるエアコンの水漏れ

基本的には壁の穴と配管の間に施工されているシーラントやパテなどで雨水の侵入を防いでいるのですが、経年劣化が原因でシール材やパテと壁の間に隙間ができてきたりすると、そこから雨水が侵入してきます。

この場合は、シール材やパテのやり直しで水漏れが直ります。

非常に稀なケースとなりますが、建物自体の雨漏りがたまたまその雨漏りの水がエアコン付近で漏れ出てきていたというケースもあります。

雨の日だけエアコン付近から水が漏れてくるという場合、こういった原因も検討してくのがいいでしょう。

雨漏りが原因の場合、原因を特定したり修理したりするのは素人には難しいですので、エアコン業者や大工さんなどに水漏れの原因の特定や修理を依頼して直してもらいましょう。

エアコンの水漏れはDIY修理できるのか?

エアコンの水漏れを自分で修理する(部品交換するなど)は、家庭用エアコンの場合に限っていえば、特に資格を必要としません。

エアコン水漏れの原因の約8割を占めるドレンホースの詰まりの場合は、専用のサクションポンプなどをホームセンターで購入すれば自分で水漏れを直すことも可能です。

サクションポンプをドレンホースに差し込んだ

ただし、ドレンホースつまり以外に原因がある場合、以下でお話する理由から素人ではなかなか対応できないというのが実際です。

高度な技術が必要となる

水漏れの原因がドレンパン(アルミフィンで発生した露を受ける皿)の出口部の詰まりだった場合、エアコンを分解してドレンパンを取り外して詰まりを取り除く必要があります。

エアコンドレンパンの水漏れ修理

エアコンは色んな種類のネジやパーツで構成されているため、そういったものをきちんと分解組み立てするにはプロの知識と経験が必要です。

分解してみたのはいいけれど組み立て方がわからない、エアコンが動かなくなってしまったというようなことになってしまうと、単なる水漏れ故障より状況が悪くなってしまい、エアコンの買い替えが必要になる可能性もありますので、注意が必要です。

修理に必要な工具を揃えるのに費用がかかる

エアコン水漏れの原因の一つのとなっている冷媒ガス漏れを修理しようとした場合、以下の工具が必要になってきます。

  • 配管を切断するパイプカッター
  • フレア加工をするツール
  • 配管内を真空にするための真空ポンプ
  • 冷媒ガスを出し入れしたり圧力を測定したりするゲージマニホールド
  • 補充するための冷媒ガス

これらの工具を一通り揃えるのにかかる費用は、修理を業者に依頼するために必要となる費用より高くなることが多いでしょう。

このように費用面から見てもエアコンのDIY修理は採算が合わないことが多いのが実際です。

修理に失敗するとカビや家財破損につながる

水漏れ修理の一番のリスクは、万が一失敗してしまった場合、部屋にカビが生えたり、家具や家電製品などが水に濡れて壊れてしまう可能性があるということです。

特に賃貸住宅の場合、水漏れ修理に失敗してエアコンを壊してしまったり、壁紙や床を汚してしまったりした場合、そういった部分の修復費用を大家さんや管理会社から請求されてしまったりします。

そういった面まで責任が持てる場合は自分で修理してもいいと思いますが、基本的には業者に依頼したほうが安心です。

修理依頼と買い替えの判断基準

エアコン水漏れは見つけたときにすぐに対処していかないと、単純にエアコンが使えないままになってしまうだけではなく、壁紙や床の破損や家具家電の故障にも繋がってしまいます。

エアコンを買い換えるか修理するかをどのように判断すればいいかということについては、ざっくりと以下のような判断基準を考えておくといいでしょう。

  1. メーカー保証や販売店保証(有料長期保証など)がある場合 → 修理
  2. 保証はないがまだ新しい場合 → 修理
  3. 取り付けから10年以上経過している場合 → 買い替え

メーカー保証や販売店保証(有料長期保証など)がある場合

エアコンのメーカー保証や販売店保証(有料長期保証など)の適用期間内で、かつエアコン水漏れの原因がエアコン本体にある場合は、エアコンを無料で修理してもらえることになります。

  • エアコン本体の初期不良など

この場合は、エアコンの保証書や購入時のレシートなどを手元に用意し、メーカー保証の場合はメーカーサポートに、販売店保証の場合は保証書などに書かれている販売店に問い合わせていきましょう。

>>メーカー別サポートセンターの連絡先一覧表

メーカー保証は購入から1年が一般的ですが、冷媒回路に関しては5年保証になっていることもありますので、取扱説明書などをしっかりと確認してみてください。

保証はないがまだ新しい場合

エアコンの保証は切れてしまっているけれども、まだ比較的新しい場合は修理を検討してくのがいいと思います。

というのも、エアコンの水漏れ修理は5000~20000円程度に収まることが多く、一度対処すればそれ以降は同じトラブルが起こりにくいからです。

エアコンの耐用年数の考え方として、設計上の標準仕様期間(10年、メーカーの推奨値)やエアコンの平均使用年数の統計値(13~14年、ユーザーの実際の買い替え期間の平均値)という目安があります。

それよりもかなり早い段階で水漏れが起こった場合は修理して使っていくのが経済的です。

取り付けから10年以上経過している場合

エアコン取り付けから10年以上が経過して故障したような場合、保証も切れていますし、仮に今回は水漏れ修理で直ったとしてもまた別の箇所が故障して動かなくなるという可能性も高くなってきます。

また、エアコンは室外機の中にあるコンプレッサーという部品の摩耗などによって年に2~4%づつ性能が低下(冷暖房の最大能力が低下、または消費電力が増加)していく傾向があります。

こういったこと考えると、すでに10年以上使ってきたエアコンが壊れた場合、これからの故障リスクやとタールコストなどを踏まえると、このタイミングでエアコンの買い替えするのがおすすめだと考えています。

エアコンを買い換える場合の費用は、ざっくり分けると、エアコン購入代金、新しいエアコンの取付費用、古いエアコンの取り外し工事費、リサイクル料金という形になります。

  • エアコン本体価格;40,000円~
  • エアコン取り付け工事費;10,000~15,000円
  • エアコン取外し工事費;4,000~6,000円
  • 取り外したエアコンのリサイクル料金;900~1,000円

上記の価格は家電量販店や電気屋さん、テレフォンショッピングなど、どこで買うかによってかなりの差が出てきます。

例えば、エアコンを購入した場合、取付工事費の部分はタダにしてもらえるという場合や、エアコンが故障してしまっていても下取り値引きしてくれるというお店もあったりします。

エアコンを購入する際は、3~4ヶ所ぐらいから相見積もりをとって保証やサービス内容を比較検討するのが鉄則です。

最後に一言

今回は、【応急処置】エアコン水漏れの原因と故障修理方法まとめについてお話しました。

いろんな水漏れの原因についてお話していきましたが、エアコンの水漏れの原因の多くはドレンホースの詰まりです。

この場合、サクションポンプなどを使った簡単に修理になりますので、自分で修理すれば道具代の2000円前後、業者に依頼しても5000円前後で修理することができます。

なお、エアコン水漏れ修理業社の選び方のポイントをこちらの記事で紹介していますので、初めてのエアコン故障でどこに修理を依頼すればいいのか分からず困ってしまっている場合は是非参考にしてみてください。

>>エアコン水漏れ修理業者の選び方のポイント

おすすめのエアコン水漏れ修理業者
町の電気工事屋さん

◎最短30分のスピード対応
◎見積もり無料(対応エリア内)
○取扱メーカーはパナソニック、シャープ、ダイキン、富士通、日立、東芝のみ
✕一部未対応エリアあり(WEB見積時に要確認)

【サービス】
エアコン修理全般(水漏れ含む)に対応。夜間修理可能。不要なエアコン買替提案なし。第二種電気工事士が在籍の地元の電気工事業者を紹介。

ユアマイスター

◎地元のエアコンクリーニング業者が多数登録
◎水漏れ対応可否の問合せ無料
✕電話での見積問合せ不可
✕部品交換やガス充填などが必要となる修理は対応不可

【サービス】
エアコン水漏れの約8割の原因を占める排水経路詰まりはエアコンクリーニング業者でも修理可能。WEBフォーム(備考欄)で水漏れ修理対応可能か聞いてみよう。

タイトルとURLをコピーしました