【故障判定】エアコン暖房が効かない原因と修理改善法

エアコンが効かない原因と故障判定方法暖房が効かない(温まらない)
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エアコンの暖房が効かない原因と対処法

ルームエアコンの暖房が効かなくなる原因は、冷媒ガス漏れや圧縮機異常、風まわり不良などの故障が考えられます。

急に暖房が効かなくなってしまった場合、まずはご家庭でできる故障判定を行い、エアコン本体の修理や買い替えが必要か確認しましょう。

暖房の効きが悪いというだけの場合、原因をはっきりさせることができればちょっとした工夫で暖房の効きを良くすることも可能です。

今回は、そんなエアコン暖房が効かない場合の故障判定の具体的なやり方から不具合原因の特定、自分でできる暖房の効きの改善方法について、詳しくお話していきます。

最も大切なことは、ちゃんとエアコンの状態を一つ一つチェックしていくことですので、実際にエアコンを操作したり、室内機や室外機の状態を確認したりしながら読み進めていきましょう!

エアコン暖房の効きが悪いというより「全く効かない(風が冷たい)、すぐに止まってしまう」というような場合は、こちらの記事「修理前に試したい本体リセットと強制起動方法」が参考になります。

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故障判定の手順

冷媒ガスの圧力を測定するゲージマニホールド

エアコンの暖房が効かないという場合、まず初めに、その原因がエアコン本体の故障によるものなのかどうかを確認する必要があります。

エアコン修理業者の場合、上記の写真のような専用道具を使ってガス圧を測定したり、エアコン内部の状態を分解チェックしたりして故障原因を特定していきますが、危険が伴う作業になるため、素人の場合はなかなかそこまで確認していくことはできないでしょう。

そこで、ここでは室内機からの吹き出し温度と風量に着目することによって、エアコン暖房が効かなくなってしまった原因を大まかに特定していきます。

故障判定をするために少し時間はかかってしまいますが、一度この手順をやってもらえれば、エアコンを修理買い替えする必要があるかどうかを判断できますので、一緒に頑張ってやっていきましょう!

さて、エアコンが故障して暖房が効かなるというのは、室内機から放出される温風が弱くなったことを意味し、具体的には以下の2つの症状に切り分けることができます。

  1. 室内機の吹き出し「風量が弱い」場合
    室内機のエアコンフィルターの汚れなどが原因
  2. 室内機の吹き出し「温度が低い」場合
    室外機の背面の汚れや冷媒ガス漏れ、経年劣化による性能低下などが原因

まずはエアコンの暖房の効きの悪くなってしまった原因を探っていくため、どちらの症状に当てはまるか以下の手順でチェックしていきましょう。

【ステップ1】エアコンを「暖房モード」で起動する

エアコン暖房を起動する

まずはじめに、リモコンを使ってエアコンを暖房モードで起動します。

その後、エアコン室外機のそばに行き、①室外機のファンが回ること、そして②室外機の中にある圧縮機(外からは見えない)がブウゥ~ン・・・と音をたてて動き始めることを確認してください。

上記の①と②を確認することができたら、まずは暖房運転が開始されたことを確認したということになります。

この時点でエアコンの室外機が全く動き出さないという場合は、こちらの記事「修理前に試したい本体リセットと強制起動方法」を参考にしてください。
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【ステップ2】暖房を最大能力で運転させる

エアコンの暖房は他の暖房器具より設定項目が多いため、稀にリモコンの設定が原因で暖房がトロトロ運転するような設定になってしまっていることがよくあります。

エアコンの故障判定では、暖房を最大能力で運転した状態の温風の温度や風量を確認していきますので、以下の手順で暖房運転の設定を行ってください。

設定温度は「最高温度」にする

エアコン暖房の温度を最大にする

最近のエアコンは室温が設定温度付近になると暖房をトロトロ運転(電気代を節約するために温風を弱くする自動制御)させるような制御を行うように設計されています。

エアコンの故障判定を行う場合は暖房をフル稼働させた状態で行いますので、設定温度は最高温度に設定してください。

設定風量を「強風」にする

エアコンの暖房が効かない原因は風量が弱い

エアコンにあまり詳しくない人の場合、暖房の設定温度を高くさえしておけばエアコンは最大能力でガンガン温風を出してくれると思っている人が多いと思いますが、それは半分正解で半分間違いです。

というのも、最近の家庭用のエアコンは、室内機の風量を弱くしてしまうと単に室内機の風が弱くなるだけではなく、暖房能力そのものも弱くしてしまうような仕組みになっているからです。

例えば、エアコンの風量を「微風」などに設定した場合、室外機側の圧縮機もノロノロ運転(低い回転数)になってしまい、結果的にエアコンの室内機から吹き出される風はそこまで暖かいものではなくなってしまいます。

逆に言えば、エアコンの風量を最大にすれば暖房能力を最大にすることができます。

エアコンの故障判定は、エアコンをフル稼働することができるよう風量を最大に設定してください。

エアコンの風量が「自動」の場合、部屋が冷えている起動直後は「最大」、部屋の温度が安定してきたら「中」程度の風量になってしまう傾向があります。暖房の効きが悪いと感じているのであれば風量は自動ではなく「最大」にしてみることをおすすめします。

ハイパワーモードを設定する

エアコンの暖房が効かない原因は省エネ運転

最近のエアコンには、リモコンなどに省エネ運転やハイパワー運転などのボタンが付いていることがあります。

電気代を節約したいと思って省エネボタンを押す人も多いと思いますが、省エネ運転を設定した場合、エアコンは消費電力を抑える運転を行いますので、暖房能力も弱くなってしまいます。

パワーモード運転効率暖房能力
省エネ運転良い弱い
通常運転通常通常
ハイパワー運転悪い強い

今回のようにエアコンの暖房の効きが弱くて困っている場合は、省エネ運転モードを解除し、逆にハイパワー運転などを選択するようにしてみましょう。

ハイパワーモードは電気代が高くなるイメージがありますが、それでも電気ストーブやオイルヒーター、ハロゲンヒーターなどよりは効率よく暖房することができています。

エアコンの故障判定を行う場合は、省エネモードは解除し通常運転にしておきましょう。

詳しいことがわからない場合は、ハイパワーモードを押してフル稼働状態で故障判定してもOKです。

メーカーによってはハイパワーモードを選択していても30分程度で自動的に通常運転に戻ってしまう機種もありますので、注意しましょう。
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【ステップ3】室内機から吹き出される温風の状態をチェックする

エアコンから吹き出される暖房の温風をチェックする

ここまで準備ができたら、いよいよエアコンから吹き出される温風の状態をチェックしていきます。

まず、エアコンの吹き出し口付近で手をかざして、どれぐらいの温風が出ているか確認してみてください。

暖房がちゃんと機能している場合、しっかりと温まった風が手を押し返すぐらいの勢いで吹き出してきているはずです。

ちゃんと温風が出ているかわかりにくいという場合、ヘアドライヤーの温風と比べてみましょう。

ヘアドライヤーの温風とエアコン暖房を比較

ヘアドライヤーの強ではなく「弱(セットなど)」で温風を出してみて、それと比べて明らかに温度が低かったり、風量が弱かったりした場合は、不具合が発生している可能性が高いでしょう。

厳密にはヘアドライヤーの温風のほうがエアコン暖房より温かい傾向があるのですが、ざっくりと比較することができるようにこのような例で説明しています。

エアコンの温風の状態を確認したら、温風がしっかりと出ているかどうか判断して次に進んでください。

>>エアコンの吹き出し口からはしっかりと温風が出ている

>>エアコンの吹出口から出てくる温風が弱い(温度が低い、風量が弱い)

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【故障判定】ちゃんと温風が出てきている場合;◯正常

この時点でエアコンの吹出口からしっかりと温風が出ているという場合は、エアコンは故障ではなく正常に動いているということになります。

それにも関わらず部屋が温まらないという場合、部屋に対して能力の小さなエアコンが付いていることが主な原因となります。

エアコンはフルパワー運転を続けると負担がかかってしまい、寿命を短くしてしまう(エアコンの心臓部と言われる圧縮機の内部が摩耗して最大能力が小さくなったり、電気代が高くなったりする)というデメリットがあることを知っておきましょう。

この場合の解決策は、能力の大きなエアコンに買い換えるか、エアコン以外の部分で暖房の効きを良くする工夫が必要となります。

ちなみに、エアコンの買い替えの場合のざっくりとした費用の目安は以下の通りとなります。

エアコン本体価格の相場
サイズ上位モデルミドルモデルベーシックモデル
6~10畳用6~15万円4~8万円3~5万円
12~20畳用12~25万円9~15万円6~9万円
22畳用~15~40万円以上12~18万円8~12万円

※2020年12月調べ

工事費用の相場
工事内容金額
エアコン取り外し5千円前後
エアコン取り付け1~1.5万円

※2020年12月調べ

上記の表はあくまでエアコン買い替えの場合の相場となりますので、正確な金額が知りたい場合は業者に見積をお願いしてください。

エアコンの選び方の目安としては、年に1~2日だけ効きが悪いという場合は1ランク能力の大きな物でOKですが、慢性的に効きが悪いという場合は2ランクぐらい能力の大きな物を買うのがいいでしょう。

賃貸物件に取り付けられているエアコンで自由に買い替えができないという場合は、後ほどお話するエアコン以外の部分で暖房の効きを良くする工夫を御覧ください。

>>5.エアコン暖房の効きを高める工夫

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【故障判定】エアコンから十分な温風が出ていない場合;✕不具合あり

この時点でエアコンから吹き出される温風が弱いと感じた場合は、エアコンに何らかの不具合が発生している可能性があります。

ここからさらに不具合の原因を探っていくため、次はエアコン温風の「温度」と「風量」に着目してみてください。

具体的には、温風の風量が弱い場合は室内機の風まわり(エアコンフィルターのホコリなど)に不具合があり、温風の温度が低い場合はエアコンの基本冷媒回路に異常があるということになります。

  1. 室内機の吹き出し「風量が弱い」場合
    室内機のエアコンフィルターの汚れなどが原因
  2. 室内機の吹き出し「温度が低い」場合
    室外機の背面の汚れや冷媒ガス漏れ、経年劣化による性能低下などが原因

エアコン本体が原因で暖房の効きが悪いというのは、温風の温度が低いか、風量が弱いかのどちらかです。

どちらの症状が出ているのかによって以下の対処法が異なってきますので、この時点でしっかりと確認しておいてください。

【参考】温度計を使って吹き出し温度を判定する方法

厳密に吹き出し温度の判定を行いたいという場合、以下で紹介する温度計を使った方法(100円均一にある室温計などで代用してもOK)がおすすめです。

一般的に暖房の効きが悪いという場合は、ゲージマニホールドという圧力計を使って冷媒のガス圧を測定していきますが、専用の測定器具が必要ですし、圧力の高いガスの取り扱いには危険が伴います。

素人の場合は室内機の吸込空気温度(室内機上部の温度)と吹出空気温度(室内機の吹出口から吐き出される風の温度)の差が正常範囲にあるかどうかで簡易確認が可能です。

エアコン室内機の吸い込みと吹き出しの温度差

 

  • 冷房運転時;8~13℃が正常
  • 暖房運転時;16~23℃が正常

測定に使う温度計は、写真左側ような2箇所を同時測定できる温度計(約2000円、本体部とセンサー部の2箇所で温度を測定可能)を使ったり、写真右側のよう非接触タイプの温度計(約2000円)を使って測定するのがいいでしょう。

冷媒ガス漏れを調べるための温度計

この他に、100円均一に売られている室温計などで代用してもらってもOKです。

具体的な測定方法としては、まず、エアコンの上部に温度計を設置し、室内機の吸い込み空気温度を測定していきます。

エアコン暖房の吹出し温度と吸い込み温度

上記の温度計の場合は、本体周りの空気を下側に表示しますので、室内機の吸い込み温度は19.3℃ということになります。

次に、エアコン吹出口のルーバー辺りに温度計のセンサーを配置し、室内機の吹き出し温度を測定していきます。

エアコン吹出口からの音度を測定

この部分の温度は先程の温度計の上部に表示されますので、室内機の吹き出し温度は40.8℃ということになります。

室内機の吹き出し温度と吸い込み温度の差は21.5℃(40.8ー19.3℃)となり、温度差が16℃以上あるので、吹き出し温度の方は正常であると判断することができます。

この方法であれば本格的な測定器具を使わなくてもある程度正確な故障判定ができますので、ちゃんとチェックしてみたいという人は試してみるのもいいと思います。

室内機のルーバーの奥には送風ファンが高速回転していますので、吹出口の奥までは温度計を挿入しないようにしてください。吹き出し温度はルーバー辺りの温度が測定できればOKです。
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室内機の吹き出し「風量が弱い」場合

故障判定をした結果、エアコンから吹き出される温風の風量が弱い場合は、室内機内に汚れが溜まっていることが暖房が効かない原因である可能性が高いでしょう。

  • エアコンフィルターにホコリが積もってしまっている
  • エアコン内部にカビ汚れが溜まっている

以下では、それぞれの原因に対する対処法について詳しく解説していきます。

【原因1】エアコンフィルターが汚れている

エアコン掃除で前面パネルを開いたところ

エアコンの暖房能力を最大限発揮するためには、室内機の風量をできる限り大きくすることが大切です。

ですが、室内機のエアコンフィルターにホコリがたくさん積もってしまっている場合、それが風の通りを邪魔してしまってエアコンから吹き出される風が弱くなってしまいます。

エアコンフィルターにたまったホコリ

上記のフィルターは、前回掃除してから2週間ほど経過したものですが、この状態でも風量は1~2割程度低下してきます。

フィルター掃除を全くしていないような場合だと、フィルターの上にホコリがフェルト状に数ミリも積もってしまっていて、ほとんど風が通らずエアコンの能力が大幅に低下しているケースもよく見かけます。

エアコンは部屋の空気を吸い込んで温めて吐き出す事によって暖房する仕組みとなっていますので、エアコンフィルターの汚れは暖房の効きに直結します。

掃除機でホコリを吸い取る

フィルターが汚れているような場合は、掃除機などでホコリを吸い取ったり、水洗いしたりしてフィルターを掃除してみてください。

エアコンフィルターのカビ取りにカビキラー

カビ汚れがひどい場合は、カビキラーなどを吹きかけて5分ほど放置し、その後よく水で洗い流し、しっかり乾燥させてからエアコンに取り付けます。

これまでエアコンフィルター掃除をしたことがないという場合は、これだけでエアコン暖房の効きが復活する場合もありますので、ぜひ一度試してみてください。

お掃除機能付きのエアコンの場合も、ダストボックスの清掃を忘れていたりするとフィルターのホコリが残ったままになってしまっていることもあります。いずれの場合も定期的にエアコンフィルターの点検掃除が必要ですので、一度チェックしてみてください。
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【原因2】エアコン内部が汚れている

エアコンの風量が低下してしまう原因は、フィルター以外にも内部の汚れが原因になってしまっていることがあります。

エアコン暖房の動作原理

例えば、エアコン室内機のカバーを開いたところに見えているアルミフィン熱交換器にカビ汚れなどがびっしりと付着してしまっているような場合、この隙間を通る空気の邪魔になるため、エアコンの風量が落ちてしまいます。

エアコンのアルミフィン熱交換器

エアコンアルミフィンの汚れ

この他にも、吹出口の奥の方に見える送風ファンのフィンとフィンの間にホコリやカビの汚れがついてしまっている場合も、エアコンの風量は低下してしまいます。

エアコンのファンにホコリが詰まってしまっている

写真ぐらいの汚れであればそれほど暖房能力に影響することはありませんが、もう何年もエアコンクリーニングを行っていないような場合、送風ファンの空気流路を完全につまらせてしまっているというケースもあったりします。

これはエアコンは全力で運転している(ファンはブンブンと音をたてて回っている)のに暖かい風がちょっとしか出ていないような状況です。

これらの例のように、エアコン内部まで汚れて風通りが悪くなってしまっているような場合は、エアコンクリーニングを業者に依頼して、アルミフィンや送風ファンの汚れを取り除いてもらうのが効果的です。

エアコン洗浄機でアルミフィンのカビ汚れ落とし

エアコン洗浄機で送風ファンの汚れ落とし

エアコンクリーニング業者が使っている洗浄ポンプでフィンの奥にある汚れまでスッキリ取り除くことができれば、暖房運転時の風量がアップして暖房能力が復活します。

一般的なエアコンクリーニングの相場は以下の通りです。

エアコンクリーニング費用の相場

内容料金相場
室内壁掛け1台8~9千円
室内壁掛け1台
(お掃除機能付き)
1.4~1.6万円
室外機洗浄
(オプション)
3~4千円
夏場はエアコンクリーニングは混雑していてクリーニング費用も割高になっていることがほとんどですので、この冬のタイミングにエアコン掃除をしてもらうことをおすすめします。
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室内機の吹き出し「温度が低い」場合

上記の手順で故障判定をした結果、エアコン暖房の温風の温度が低い場合、エアコンの冷媒システムに何らかの不具合が発生していることが原因である可能性があります。

吹き出し温度が低くなってしまう主な原因は以下の通りです。

  1. 室外機の背面が汚れるなどして風が通らなくなっている
  2. 冷媒ガスが漏れてしまっている
  3. 経年劣化によって性能が低下してしまっている

以下では、それぞれの原因に対する対処法について詳しく解説していきます。

【原因1】室外機の汚れ

室外機のフィン部分の汚れ

エアコンの室外機はたっぷりと吸い込んだ外気の熱を冷媒の中に取り込むことによって、室内機側で高温の空気を吐き出すことができるようになります。

ただ、室外機のフィン部にホコリ等が溜まってしまって十分な空気を吸い込むことができなくなった場合、冷媒ガスに十分な熱を取り込むことができず、最終的に室内機側の吹き出し空気温度が下がってしまう結果となります。

基本的には室外機はノーメンテナンスでいける場合が多いのですが、置かれている場所によってはペットの毛や洗濯物のホコリなどが室外機の裏側のアルミフィン部に大量に付着して風の通り道を塞いでしまっていたりすることがあります。

エアコン室外機の背面の汚れが原因で効かない

室外機の裏側に掃除をするための隙間があるような場合は、ブラシなどを使ってアルミフィンの汚れを取り除いてあげましょう。

エアコン室外機の裏側のホコリを取り除くためのブラシ

ただし、アルミフィン部は手を切ってしまいやすいですし、掃除しやすくするためにエアコン配管をつなげたまま室外機を動かしてしまうとガス漏れの原因となってしまうこともありますので注意が必要です。

なお、室外機の汚れを本格的にきれいにしたい場合、室外機を分解してアルミフィンの表側から裏側に向かって高圧洗浄機で水をかけて汚れを落としていく必要がありますが、エアコン室外機の内部は高電圧(数百ボルト)が流れていますので万が一感電した場合大変なことになりますので、素人が分解洗浄するのはとても危険です。

こういった場合は、エアコンクリーニング業者に室外機の洗浄クリーニングの見積りをお願いしていきましょう。

エアコンクリーニング費用の相場

内容料金相場
室内壁掛け1台8~9千円
室内壁掛け1台
(お掃除機能付き)
1.4~1.6万円
室外機洗浄
(オプション)
3~4千円

基本的に、室外機のクリーニングは室内機のエアコン洗浄のオプション扱いとなっていることが多いです。

後ほどお話する室内機の風量低下もある場合は、室内機の洗浄と合わせて行ってもらうのがいいと思います。

室外機のまわりに植木鉢が置かれていたり、見栄えを良くするための木製カバーなどをつけている場合も、風通りが悪くなってしまいますので、室外機のまわりにはものを置かないようにするのがベターです。また、数年に一度の大雪などで室外機が雪を吸い込んでしまっていることが原因になっていることがあります。
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【原因2】冷媒ガス漏れ

冷媒ガス漏れが暖房の効かない原因

ルームエアコンの配管内にはおおよそ1kg前後の冷媒ガスが封入されています。

何らかの理由でこの冷媒ガスが漏れて少なくなってしまった場合、室内機の中にある熱交換器の温度を高くすることができなくなり、吹き出される温風の温度が下がってしまいます。

夏場にガス漏れしたエアコンで冷房運転の場合、室外機の配管(細い方)が氷点下以下まで温度が下がって霜が発生して真っ白くなるため、ガス漏れしていることがわかりやすいのですが、冬場の暖房の場合はこれらの配管は高温になる箇所となるため、そういった目視によるガス漏れ判定はできません。

エアコンガス漏れで配管に霜がつく

ガス漏れの有無を判定する方法としては、専用のゲージマニホールドという圧力計を使って暖房運転時の冷媒ガスの高圧圧力を測定したりするのですが、専用の測定器具が必要となりますし、高圧ガスの取り扱いに危険が伴います。

基本的には、先ほどお話した室外機の汚れがなく、室外機まわりの風まわりが良いにも関わらず、室内機から吹き出される温風の温度が低いという場合は、暖房が効かない原因はガス漏れの可能性が高いと判断してもいいでしょう。

冷媒ガス漏れの原因

冷媒ガス漏れの原因の多くは配管接続部からの冷媒漏れとなります。

家庭用のエアコンはフレア加工を施した銅管をフレアナットで締め付けながら圧着接続する方式を採用しています。

エアコン配管の継ぎ手を離した状態

この接続方法は、フレア加工した銅管をフレアナットで締め付けて変形させながら圧着させるため、基本的には冷媒漏れが発生しにくい構造になっています。

ただ、完全完璧にガスがもれない構造ではないため、稀に施工不良や中古品購入、引っ越しなどでの配管の使い回し(フレア加工部の再使用)、配管を接続したままエアコンを動かしたなどが原因で、接続不良を起こして冷媒が漏れてしまうことがあります。

家庭用エアコン場合、冷媒漏れを起こしやすい冷媒配管の接続部は室内機側と室外機側の2箇所となります。

室内機側の配管接続部

室内機裏側の配管接続部

エアコン配管の接続部

室外機側の配管接続部

室外機側の配管接続部

稀に海岸地域(塩分が多い)や温泉地(硫黄が多い)、下水配管に直接ドレンホースを取り付けている(アンモニアなどが多い)ような場合、銅配管の腐食により穴が空いてしまい、そこから冷媒ガスが漏れていることもあります。また、初期不良などが原因で熱交換器や電磁弁、コンプレッサーなどの部品から冷媒漏れが発生することもあったりしますが、フレア継手部分からの冷媒漏れよりは圧倒的に事例数は少ないですので、まずは継手部分からの冷媒漏れを疑っていくのが一般的です。
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ガス漏れ箇所の特定方法

泡で冷媒ガス漏れを見つける

一般的にエアコンのガス漏れを起こしやすいのは配管接続部なので、そこから冷媒が漏れていないかを確認していくことになります。

洗剤をかけてガス漏れを目視チェックする

ガス漏れを確認する一番簡単な方法は、配管の接続部に水で薄めた中性洗剤をたっぷりかけて、接続部からプクプク泡が出てこないか確認する方法です。

冷媒ガス漏れを洗剤で確認

こんな感じで継ぎ手のところに薄めた洗剤をかけてやると、冷媒漏れを起こしている場合、「プクッ、プクッ・・・」という感じで小さな泡が継ぎ手の隙間から出てきます。

古典的な方法ですが、かなりの確率で冷媒漏れを見つけることができます。

なお、洗剤の他に「ガス漏れ検知剤」などとネットで検索すれば、ギュッポフレックスなどのガス漏れチェック専用スプレーを購入することも可能ですので、ご参考まで。

スプレータイプの冷媒ガス漏れ検知

泡で冷媒ガス漏れを見つける

ただし、冷媒漏れの量が多すぎる場合、勢いが強くて泡にならないケースもありますし、完全に配管内のガスが抜けきってしまっている場合、冷媒が漏れていないので泡も出てこないという事もあります。

エアコンがちょっとでも効いている間はこの方法でガス漏れ箇所を発見できると思いますので、一度試してみるといいと思います。

冷媒ガス漏れ検知器で確認する

次に紹介する方法は、冷媒ガス漏れ検知器という道具を使ってガス漏れ箇所を特定する方法です。

冷媒ガス漏れを検知するリークディテクター

先程の洗剤を使った目視確認をするためには、銅配管を露出させなければリークチェックできませんでした。

ですがが、冷媒ガス漏れ検知器を使えば、配管カバーに小さな穴を開け、そこに検知器の先端を挿入するだけで、ガス漏れがあるかどうか(ガス漏れが合った場合、”ビー”という音が鳴る、ランプが光る)を確認することができます。

また、ガス漏れ検知器は微量なガス漏れまで検知することが可能(年に数gのガス漏れまで検知可能、エアコンには数百gの冷媒が入っている)となっていますので、取り付けてから数年後にガス漏れ症状が出たというレベルのガス漏れでも検知していく事は可能となっています。

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冷媒ガス漏れの修理方法

冷媒ガス漏れの場合の修理方法としては、まず、先ほどお話したガス漏れ箇所を特定した後、フレアの再加工などを行ってガス漏れ箇所を修理します。

エアコンの正常なフレア加工

その後、配管を再接続して真空引きし、その後冷媒ガスをチャージしていくという流れになります。

エアコンに冷媒をガスチャージ

水漏れにつながるようなガス漏れは配管継手辺りからのスローリーク(少しづつガス漏れする状態)であることがほとんどのため、当日その場で修復可能なケースが多いです。

冷媒ガス漏れ修理の相場

メーカーサポートに冷媒ガス漏れ修理を依頼した場合の相場は、以下の通りとなります。

※2020/09/22時点

故障原因修理料金
(出張費、点検料など含む)
制御基板
(室外機)
11,000~
36,000円
ファンモーター
(室外機)
11,000~
36,000円
冷媒ガス漏れ13,800~
67,000円
マイコン
(室内機)
11,000~
36,000円
ファンモーター
(室内機)
11,000~
36,000円
冷媒回路
(溶接を伴わない場合)
11,000~
27,000円
冷媒回路
(溶接を伴う場合)
80,000~
167,000円
水漏れ7,000~
37,800円
ルーバー
(室内機)
5,800~
20,000円
前面パネル
(室内機)
8,800~
32,000円
リモコン5,000~
32,000円
自動掃除7,000~
26,000円

暖房の効きが悪い(一応は温風が出ている)というレベルの場合、冷媒ガスが少しづつ漏れていっているケースがほとんどですので、修理費用が高額になることはあまりないでしょう。

ただし、最終的な修理費用はサービスマンの方が来て現地見積を行わないと確定されませんので注意が必要です。

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【原因3】圧縮機の摩耗劣化

エアコンの圧縮機

室外機の中にある圧縮機(コンプレッサー)が経年劣化してしまうと、冷媒ガスをうまく圧縮して高温にすることができなくなり、その結果、室内機から吹き出される温風の温度が低下してしまいます。

この経年劣化による性能低下は年に3~4%と言われているため、単純に考えると、エアコン設置から10年も経過すればエアコンの能力(≒効率)は30~40%も低下してしまっていることになります。

最近のエアコンは圧縮機の回転数を調整することができるため、少々の性能低下であれば圧縮機の回転数を上げることでカバーしていくことができるできるのですが、極端に圧縮機の効率が落ちてしまうと、いくら圧縮機が頑張っても(電気をたくさん使って圧縮機を回しても)、室内機から吹き出される風の温度が上がらず、部屋を温めることができなくなっていきます。

特に、外気温が氷点下以下になっているような状況の場合、こういったエアコンの性能劣化が原因でエアコンが効かないというケースが目立ちます。

もう10年以上エアコンをしっかりと使ってきた場合、圧縮機の摩耗によるエアコンの性能低下が暖房の効きが悪くなる原因となっている可能性が高いでしょう。

家庭用のルームエアコンの場合、劣化して効率の悪くなった部品(圧縮機)を交換修理するのは高く付きます(8~10万円が相場)し、圧縮機が摩耗したエアコンを使い続けると電気代も高いままとなってしまっていますので、修理するのではなく買い換える方向で検討してくのが経済的です。

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暖房が一時的にストップしてしまう霜取り運転が原因です

多くの廉価版のエアコンの場合、暖房運転中、定期的に室内機の温風の吹き出しが止まってしまうことがあります。

温風が止まっている時間は10分程度なのですが、その間に部屋の温度が下がってしまうため、暖房の効きが悪いと感じてしまうことがあります。

これはエアコン暖房特有に見られる「霜取り運転」という機能が働いてしまっているために発生する症状となっていて、正常動作のため故障ではありません。

エアコンは真冬の暖房運転時、室外機のアルミフィン部を氷点下にまで温度を下げた状態で動作しているため、その部分に大量の霜が付着してしまいます。

エアコンの室外機が動かない

どうして室外機のアルミフィンに水分が付着するのかということについては、真夏に氷水を入れたコップに空気中の水分が付着するのと同じと考えればよいでしょう。

ただし、夏場の氷水が入ったコップの場合は、コップの表面温度は0℃以上であるため付着した水分は液体のままとなりますが、冬場の室外機のアルミフィンの表面温度は氷点下(マイナス5℃程度)まで下がることもありますので、付着した水分はそこでそのまま冷やされて凍ってしまいます。

霜取り運転前の室外機に氷がついたアルミフィン

上の写真は年に2~3回ほど雪がつもるような比較的温暖な地域で、ちょうど雪が降り積もる中、暖房運転を行っているときに撮影したものですが、赤枠で囲われた部分に氷(水ではなく凍っています)が発生し始めています。

これはまだ着氷の程度が軽い方で、例えば寒冷地などで暖房能力が大きいエアコンをフル稼働させているような場合はアルミフィン部が真っ白になるぐらいの霜が発生することもあります。

室外機のアルミフィンに霜や氷がたくさんついてしまうと、室外機の風の通りが悪くなり、効率よく暖房運転できなくなってしまうため、エアコンは定期的に「霜取り運転」を行い、アルミフィンについた霜や氷を溶かしています。

暖房運転時

エアコンの暖房時の冷媒ガスの流れ

霜取り運転時

エアコンの冷房時の冷媒ガスの流れ

霜取り運転では、冷媒の流れを一時的に冷房運転に切り替えて、室内機に送っていた熱い冷媒ガスをわざと室外機の熱交換器に送りこむことで、アルミフィンを温めて氷を溶かしていきます。

この霜取り運転は、暖房運転中1~2時間毎に5~15分程度行われるのが一般的です。

動作動作時間備考
暖房運転開始 
暖房運転1~2時間 
霜取り運転5~15分自動的に
切り替わる
暖房運転1~2時間 
霜取り運転5~15分自動的に
切り替わる
暖房運転1~2時間 

暖房運転が霜取り運転に切り替わると、急に室内機の風が止まったり、微風の冷たい風が出てきたりするため「あれっ、もしかして故障なの?」って思う人もいると思います。

しかも、このタイミングで室外機の方を見てみると室外機からもジャバジャバと水が漏れてきているため、これは完全にエアコンが故障してしまったと勘違いして不安になってしまいますが、これは正常な動作で、エアコンが自動的に霜取り運転を行っているだけですので安心してください。

霜取り運転による効き悪化を防ぐには?(ノンストップ暖房)

問題なのはこの霜取り運転中に温風がストップしてしまって部屋の温度が下がり、暖房の効きが悪くなってしまうという点です。

室外機に付着する霜の発生を防ぐ方法は、室内機の設定温度を下げるのが有効ですが、さらにエアコン暖房の効きを悪くしてしまうことになってしまいます。

各エアコンメーカーの上位機種には、特殊な冷媒回路を設けたり、室外機の温度制御を緻密に行ったり、霜取り運転のための熱を蓄えておく仕組みを取り入れるなどして、暖房運転をノンストップで行うことができる寒冷地仕様のエアコンも発売されています。

※2020年12月調べ

霜取り運転が原因で暖房の効きが悪くなってしまっている場合、次の買い替えの段階でノンストップ暖房が付いている機種を選ぶようにしていくという選択肢も検討するのがいいでしょう。

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廉価版のエアコンは外気温が氷点下になると暖房能力が極端に低下します

あまり知られていないことなのですが、エアコン暖房は外気温が氷点下以下になってしまうと暖房能力がどんどん弱くなっていってしまう傾向があります。

というのも、ベーシックグレードの価格の安いエアコンは、以下のJIS規格(C9921-3、取扱説明書の最後の方にも記載あり)を最低限満たせるレベルの設計になっているため、標準仕様条件を大幅に下回るような氷点下以下で使用した場合、暖房能力が極端に低下してしまうからです。

エアコン暖房の効きが悪い原因は外気温が低いこと

そういったエアコンの場合、効率よく暖房運転ができるのは外気温が7℃程度までとなり、それより外気温が下がってきてしまうと、どんどんん消費電力が大きくなってきてしまいます。

特に、外気温が5℃前後からは先ほどお話した除霜運転の影響がではじめるため、暖房運転が止まってしまう分だけ暖房能力がガクッと落ち、室外機の霜を溶かすために余計な電力を使うため消費電力も増えてしまいます。

これは外気温が2℃のときにエアコンがどのくらいのパワーを出すことができるかを示した「低温暖房能力(室内機下のシールに記載あり)」というところを確認すると良くわかります。

低温暖房能力とは外気温2℃のとき

上記のエアコンの場合、暖房標準(外気温7℃)と比べると暖房低温(外気温2℃)は暖房能力があまり増えていないにも関わらず、消費電力は2倍以上になってしまっています。

更に外気温が氷点下以下にまで場合、消費電力は増えないものの、暖房能力が徐々に低下していってしまいます。

真冬日に限って暖房の効きが悪くなってしまうという場合、こういったエアコン特性が原因になっている可能性があります。

逆に、石油ストーブや電気ファンヒーター、ハロゲンヒーターなどは外気温の影響を受けずに一定の暖房能力をキープすることができますので、そういったタイプのものを補助暖房器具として活用していくのも一つの手です。

真冬日もエアコンだけで暖房したいという場合は、各メーカーからマイナス25℃ぐらいまで対応することができる寒冷地仕様のエアコンが発売されていますので、そちらを検討してみてください。

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エアコン暖房の効きを高める工夫

エアコンは故障していないけれども、能力不足などが原因で部屋の暖まりが悪いという場合、エアコン以外の部分で暖房の効きを高める工夫が必要です。

特に、賃貸住宅に据え付けられているエアコンの場合、気軽にエアコンを取り換えたり、エアコンクリーニングをしたりすることもできません。

以下に部屋を暖かくするためにできる簡単な工夫を紹介しておきますので、ぜひ参考にしてみてください。

部屋の上下の温度差を均一にする

エアコン暖房では吹き出し口から40~50℃の温風が出てきている

エアコン暖房時の吹出口からは、約40~50℃の温風が勢いよく吹き出してきています。

ただ、空気は暖まると上へ上へと昇っていく性質があるため、エアコンから吹き出された温風は下に留まって私達が生活している床付近を積極的に温めてはくれず、特に温めてほしいと思ってもいない天井に溜まってしまう性質があります。

実際に部屋の天井付近の温度と床面の温度を温度計などで計ってみてもらえばよくわかりますが、何も考えずにエアコン暖房だけを使っていると、天井と床面の温度差が5~10℃もある(天井付近は25℃、床面付近は15℃等)ということもよくあり、このような状態だと頭はぽーっとするぐらい暑いのに足元は冷えて寒いという状態になっていることでしょう。

このように暖房の効きが悪いという場合、天井付近の温度は設定温度より高くなっているのに、床面付近の温度が設定温度より低くなってしまっている可能性があります。

あまりエアコンのことに詳しくない人にとっては分かりにくいことかもしれませんが、温められた空気の浮力(上へ上へと上がっていく力)というのはかなり強いため、エアコンから吹き出される40~50℃の温風を20℃以下の床面まで吹き下ろすのはとても大変なことです。

特に、小さなルーバー(上下の風向きを変えるパーツ)しかついていない低価格帯のエアコンでは、風向きは「下」、風量を「最大」にしてもなかなか床面付近の温度を上げることはできないでしょう。

このように、部屋の上下方向に温度差が出来てしまうことが寒さの原因である場合、以下のような対処法を検討してみてください。

【改善案1】サーキュレーターを天井付近に取り付ける

天井サーキュレーターでエアコンの暖房効率アップ

部屋の天井と床面の温度差を下げる最も効果的な方法は、部屋のなるべく高い位置に下向きサーキュレーターを取り付ける方法です。

天井付近には温められた空気が溜まっていますので、そこにサーキュレーターを取り付け、下向きに風を送ってやると部屋の上下の温度差をかなり小さくすることができます。

エアコンから吹き出される温風(40~50℃、床面との温度差20~30℃)に比べると部屋の天井付近の温度は23~25℃ぐらいしかありませんので空気の浮力もそれほど大きくありませんので、小さなサーキュレーターでも驚くほど体感温度が上がると思います。

オススメのサーキュレーターは、壁に穴を開けずに取り付けられる「トヨトミ 壁掛けサーキュレーター」や、天井照明とサーキュレーターが一体となった「ルミナス シーリングサーキュレーター」などがあります。

この他に、一般的なシーリングファンでも部屋の上下温度差をなくすことができますので、ご参考まで。

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【改善案2】床面温度が一番低い箇所にサーキュレーター(上向き)を配置する

サーキュレーターでコールドドラフトを解消

窓の下や階段の下などはコールドドラフト(温度の低い空気が床面を這うように流れ込んでくる現象)によって温度の低い空気が溜まってしまうことがあります。

温度の低い空気は何も工夫をせずそのままにしておくと、部屋の床面を這うように広がっていってしまうため、部屋の上下温度差を大きくしてしまう要因となります。

ですので、こういった冷たい空気が溜まっている部分にサーキュレーター(上向き)を設置し、温度の低い空気を積極的に撹拌することによって、部屋の温度を均一にすることが出来ます。

この方法は部屋が大きい場合に効果的で、冷たい空気が部屋からなくなっていけばいくほど部屋の温度が均一になり、足元が暖まってきます。

このように冷たい空気(温度の低い空気)が溜まる場所をなくしていくという工夫もエアコン暖房の効きを良くする一つの手となります。

【改善案3】エアコンに導風板を取り付ける

エアコン暖房の足元寒さを解消

エアコンはもともと冷房のために作られたものなので、部屋の上方に取付けられていることがほとんどです。

ただ、高い位置に設置されたエアコンにとって床付近まで温める必要のある暖房運転は基本的に苦手なこととなります。

特に、安価なタイプのエアコンの場合、吹き出し口のルーバーが小さいため、うまく風を床面まで吹き下ろすことができません。

この場合、フラッパー(導風板)を取り付けるなどして、吹出口の風の流れを下向きに変えてあげると上下方向の温度差が改善されます。

ネットで「エアコン 風よけ」などと検索すれば、1000~2000円で市販品を購入することもできます。

この方法は部屋が比較的小さい(6~10畳程度)の場合に効果的で、小さな部屋であればサーキュレーターなしでも部屋の上下の温度差をかなり小さくすることができます。

部屋の湿度を上げる

簡易的な湿度計に表示されるのは相対湿度

夏場は湿度が低いほうがサラッと涼しく感じられるのと同じように、冬場は少ししっとりと湿度が高いほうが体感温度が上がります。

エアコン暖房は効率よく(安い燃料費で)部屋をあたためることができる(室温を上げることができる)暖房器具なのですが、部屋の湿度に着目した場合、エアコン暖房を強めれば強めるほどその部屋の空気はどんどん乾燥してしまう(湿度計などに表示される相対湿度が下がる)という作用も働いてしまいます。

エアコン暖房で室温は上がってきても湿度が下がってしまうため、空気がカラッカラになってしまって体感温度が上がらず、暖房の効きが悪い感じてしまうこともあるでしょう。

このような場合は、エアコン暖房と同時に加湿器なども併用して、部屋の温度を上げつつ、湿度を40~50%を保てるように工夫してみるといいでしょう。

湿度は上げすぎると窓の結露やカビの原因となってしまいます。

湿度が40%以上あれば十分快適に感じられますので、無理して加湿して50%以上まで上げる必要はありません。

エアコンに取りつけるタイプの物干し台の手作り加湿器

少し格好が悪いですが、冬場は洗濯物の一部を部屋の中に干せば加湿器の代わりにすることも可能です。

なお、ダイキンのうるる加湿機能が搭載されているエアコンは、屋外の湿気を取り込んで室内で温風と一緒に吹き出してくれたりしますので、そういった加湿機能のあるエアコンを選んで取り付けるのも一つの手です。

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タイマー機能を使って部屋を予熱する

エアコンは効率よく部屋を暖め続ける事ができる暖房器具ではあるものの、起動直後から部屋を暖めるまでの間の一気に暖かい空気をたくさん出す能力(瞬間最大能力)はそこまで大きくはありません。

例えば、朝起きてからエアコンの暖房のスイッチをONしても、完全に部屋が暖まるまでには小さな部屋で1時間程度、大きな部屋だと1~2時間程度かかってしまいます。

というのも、暖房時の体感温度は「部屋の床や壁、窓、天井などの表面温度」と「室温」の中間程度といわれていますので、部屋が温かいと感じられるようになるためには室温だけではなく、部屋の床や壁、窓、天井などまで完全に暖まった状態にならなくてはなりません。

ですので、エアコンをつけてから1~2時間は部屋が温まっていない状態が続いてしまうため、エアコンの効きが悪いと感じてしまう結果となってしまいます。

このようなエアコン暖房の立ち上がりの遅さを解消するための方法としては、起床する1時間ぐらい前からタイマー機能を使ってエアコンを自動でONして部屋を温めておくという方法が有効です。

こうしておけば朝起きてリビングなどに入った瞬間から部屋がちょうどよい感じに温まっているため、冬の寒い朝になかなか部屋が温まらず寒い思いをしてしまうということはなくなります。

ここで気になるのが、エアコンを1時間前からつけることで増えてしまう電気代について気になることと思いますが、最近のエアコンは部屋が十分に温まった後は自動で弱運転に切り替わっていくため、電気代は多少増える程度に抑えられます。

逆に、電力会社などとの契約がナイトプランなど夜間の電力が昼間の半分以下というような契約となっている場合、安い深夜電力を使って部屋を温めておくことができる(部屋が温まった後はエアコンの消費電力は少ない)ため、こちらのほうがトータルの電気代が安くなることもあったりします。

エアコン起動直後から1時間程度の間だけ部屋が寒くて困っているという場合は、タイマー機能を使って部屋をあらかじめ温めておくという工夫をしてみてください。

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補助暖房器具を併用する

エアコン暖房は部屋の空気の温度を暖かく保つこと(約21~23℃)によって、体(36℃前後)から逃げていく熱の量を減らしています。

ただ、部屋の温度をエアコンで無理に上げようとしてしまうと、空気が乾燥してしまったり、電気代が高くなったりしてしまうデメリットが出てきてしまいます。

このような場合、例えば、コタツなどのように直接体を温められる場所を作っておけば、体がポカポカと温まっているため、エアコンの設定温度を低めに設定しておいても大丈夫なようになります。

ファンヒーターやカーボンヒーター、輻射熱パネル、ホットカーペットなどいろいろな暖房器具がありますが、省エネの観点から言えば、エアコン+コタツの組み合わせが特におすすめです。

また、コタツは賃貸住宅などでも取り入れやすい暖房器具ですので、ぜひ検討してみてください。

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内窓をつける

家の中で一番断熱性能が低いと言われているのが窓です。

特に、シングルガラスやアルミサッシの場合、冬場は露がたくさん発生することからもその部分がかなり冷やされてしまっていることがわかるのではないでしょうか。

アルミサッシペアガラスにできた結露

窓そのものを断熱性能の高いものに交換するのは費用が高くなってしまいますが、割安な内窓を設置して二重窓にすることによって窓の断熱性能を大幅に向上することができます。

内窓を設置して結露防止

最近ではポリカーボネートを使って自分で内窓を設置することができる商品なども販売されていますので、そういったものを利用して窓の断熱リフォームをやってみるのも一つの手でしょう。

ホームセンター等に売られている断熱シート(プチプチなど)を窓に貼り付けるのも効果的ですが、耐久性が弱く、カビも発生しやすいことから、あまりお薦めはできません。

また、二重窓を設置するのは難しいという場合、早朝や夜間など、太陽の光が部屋に差し込まないような時間帯の暖房はカーテンを閉めることで窓からの冷気を防ぐことができます。

カーテンを閉めることで冷たくなった窓からの放射冷却も同時に防ぐことができますので、日差しの差し込まない時間帯はカーテンを閉めるだけで部屋の体感温度が暖かく感じられます。

この時のポイントは、窓枠とカーテンの間の隙間をなるべく少なくして、冷やされた空気が部屋に出てこないようにする点です。

大きな掃き出し窓等の場合は、カーテンの下と床がピッタリとくっついている状態がベストでしょう。

窓からの冷気や放射冷却を防ぐことができれば、暖房の体感温度を上げることができますので、参考にしてみてください。

放射冷却とは、空気を伝わらずに直接熱が奪われる作用のこと。外気温が氷点下になっていないのに車の窓が凍ってしまう現象が有名。室温が高くても窓や壁の温度が低いと放射冷却の影響で体感温度が下がってしまいます。
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最後に一言

今回は、【故障判定】エアコン暖房が効かない原因と修理改善法についてお話しました。

暖房の効きが悪くなってしまう原因は色々ありますが、しっかりと原因を特定することができればおのずと対処法も見えてくると思います。

ただ、設置から10年以上経過してくると、暖房の効きが悪くなってきたり、故障で動かなくなることも増えてきます。

そういった場合は、エアコン取付が混み合う夏場ではなく冬のこの時期に買い替えや点検修理などの対策を検討していったほうが余裕を持って対処していくことができます。

是非参考にしてみてください。

それでは!

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