「エアコンが突然止まった!真夏の暑さの中、どうしよう…」そんな経験はありませんか?この記事では、エアコンの室外機が動かない時の原因と、自分でできる対処法を徹底解説します。
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この記事の監修者「taichan」
エアコンの困った解決!15年以上の実績を持つ空調のプロ「taichan」があなたの快適な暮らしをサポートします。大学院でヒートポンプの研究を行い、特許を複数取得。大手電機メーカー勤務後はエアコン取付修理の実務経験もあり。エアコン選び、使い方、故障・トラブル、クリーニング、省エネまで、どんなお悩みにもお答えします。【保有資格】電気主任技術者、電気工事士、冷凍機械責任者など
エアコンが動かない時の裏ワザ!コンセントで室外機リセット
エアコンが急に止まってしまった!そんな時、試してほしいのが「コンセントリセット」。
実は、エアコンの室外機にはリセットボタンがありません。でも、コンセントを抜いて数分待つだけで、ちょっとしたエラーなら解消できることがあるんです。
コンセントリセットの方法
- エアコンの電源を切る:
リモコンでオフにするか、主電源を切ります。 - コンセントを抜く:
エアコンのプラグをコンセントから抜きます。 - 5分以上待つ:
コンセントを抜いたまま5分以上待ち、中に溜まった電気を放電させます。 - コンセントを差し込む:
5分経ったら、プラグをコンセントにしっかりと差し込みます。 - エアコンを起動:
リモコンでエアコンを起動し、室外機が動き出すか確認します。
なぜコンセントを抜くの?
エアコンがエラーを起こすと、内部に不必要な電気が溜まってしまうことがあります。コンセントを抜いて時間を置くことで、この電気を放電させることができます。
家庭用のルームエアコンの室外機にはコンセントはありません。室内機側のコンセントの抜き差しで室外機もリセットすることができます。
こんな時に試してみて!
- エアコンが突然止まった
- 室外機が動かない
- エアコンのランプが点滅している
- リモコンにエラー表示が出ている
リモコンの「リセット」ボタンは、リモコン自体のリセットなので、エアコンには効果がありません。
コンセントに手が届かない…そんな時はブレーカーリセットで対応しよう
エアコンのコンセントが高すぎて届かない!そんな時でも大丈夫。ブレーカーを操作して、エアコンをリセットする方法があります。
ブレーカーってなに?
ブレーカーは、家中の電気を管理している装置です。ブレーカーを操作することで、特定の場所に流れる電気をオン・オフできます。
ブレーカーリセットの方法
- エアコンの電源を切る:
リモコンでオフにするか、主電源を切ります。 - ブレーカーを探す:
エアコンにつながっているブレーカーを探します。たいてい、壁にあるブレーカーボックスの中にあります。 - ブレーカーを落とす:
エアコンのブレーカーを「切」にします。 - 1分以上待つ:
ブレーカーを切ったまま1分以上待ちます。 - ブレーカーを上げる:
1分経ったら、ブレーカーを「入」に戻します。 - エアコンを起動:
リモコンでエアコンを起動し、室外機が動き出すか確認します。
ブレーカーの表示は、「|」マークが「入」で、「〇」マークが「切」を表しています。
パッケージエアコンの場合
パッケージエアコンは、室内機と室外機それぞれにブレーカーがあります。リセットする時は、両方のブレーカーを同時に操作する必要があります。
ブレーカーを操作する前に、必ずエアコンの電源を切ってください。
まだ故障じゃないかも?応急運転ボタンでエアコンを復活させる方法
エアコンのリセットをしても室外機が動かない場合、応急運転ボタンを使ってエアコンを起動できるか試してみましょう。応急運転ボタンは、リモコンが故障した場合などにエアコンを動かすためのボタンです。
真夏や真冬に応急運転ボタンでエアコンを起動すれば、故障ではない限り室外機が起動します。
応急運転ボタンの使い方
- エアコンの取扱説明書で応急運転ボタンの位置を確認します。通常はエアコンの前面か、室内機のエアコンカバーを開けたところにあります。
- エアコンの電源を切り、応急運転ボタンを長押し(機種によって押し方は異なります)します。
- エアコンが起動し、冷房または暖房運転が始まれば、リモコンの故障や設定の問題が考えられます。
- 応急運転でエアコンが起動しても室外機が動かない場合は、エアコン本体の故障が疑われます。
機種別の応急運転ボタンの位置や使い方については、こちらの記事が参考になります。
応急運転で室外機が動いた場合
リモコンの故障や運転モードや温度の設定ミスの可能性があります。リモコンの電池交換や再設定を試してみましょう。リモコンの反応が悪い場合は、以下の記事を参考になります。
応急運転でも室外機が動かない場合
エアコン本体の故障が考えられます。 自分で修理しようとせず、エアコンメーカーのサポート窓口に問い合わせるか、専門業者に修理を依頼しましょう。
注意点
- 応急運転はあくまで一時的な対処法です。
- エアコンに不具合がある状態で長時間応急運転でエアコンを使用すると、エアコンに負担がかかり故障の原因となる可能性があります。
応急運転ボタンを使ったエアコンの起動チェックは、室外機が動かない原因を特定する上で有効な手段の一つです。
エアコン修理を呼ぶ前に!自分でできる最終チェックポイント
応急運転を試しても室外機が動かない… 故障かも?と焦る前に、まだ諦めるのは早い!
エアコンが動かない原因は、意外と単純なこともあります。修理を依頼する前に、以下のポイントをもう一度確認してみましょう。
- 運転モードは合ってる?
リモコンで「冷房」や「暖房」が選ばれていますか?「送風」や「除湿」モードだと、室外機が動かないことがあります。 - 設定温度は適切?
設定温度と室温が近すぎると、エアコンが自動停止しているかもしれません。設定温度を少し変更してみましょう。 - 電源はちゃんと入ってる?
- コンセントが抜けていませんか?
- ブレーカーが落ちていませんか?
- 他の家電は動いていますか?(停電の可能性も)
- リモコンは大丈夫?
- 電池が切れていませんか?
- リモコンをエアコン本体に向けて操作していますか?
- リモコンが壊れていませんか?
- 室外機の周りは大丈夫?
- 室外機の前に障害物はありませんか?
- 室外機が直射日光に当たりすぎていませんか?
これらのポイントをチェックしても動かない場合は、残念ながら故障の可能性が高いです。
エアコンのエラーコードはどうやって見ればいいの?各メーカー別の調べ方
エアコンが止まって、ランプが点滅したり、リモコンに謎の記号が表示されたら… それはエアコンからのSOS、「エラーコード」かもしれません。
エラーコードは、エアコンが教えてくれる不具合の原因のヒントです。
まずは取扱説明書をチェック!
お使いのエアコンの取扱説明書に、エラーコードの意味や対処法が載っています。
もし説明書が見つからない場合や、書いてある内容で解決しない場合は、以下のメーカー別ガイドを参考にしてください。
メーカー別 エラーコードの調べ方
修理か買い替えか?プロが教える判断基準と対処法
自分でできる対処法を試してもエアコンが動かない場合、残念ながら故障している可能性が高いでしょう。
そんな時は、慌てずに以下の手順で対応しましょう。
1. 保証期間を確認する
まずはエアコンの保証書を確認し、保証期間内かどうかチェックしましょう。
- 保証期間内なら:
購入したお店に連絡して修理を依頼しましょう。無料で修理してもらえる可能性があります。 - 保証期間外なら:
修理するか買い替えるか、どちらがお得か検討しましょう。
2. 修理を依頼する場合
修理を依頼する場合は、メーカーのサポートセンターに連絡しましょう。
エアコン修理費用の目安
修理費用は故障の原因や交換する部品によって異なりますが、以下の金額を参考にしてください。
- 軽度な修理(フィルター掃除、ドレンホース詰まり解消など):
5,000円~15,000円程度 - 部品交換が必要な修理(室外ファンモーター交換、基板交換など):
20,000円~50,000円程度 - 冷媒ガス補充(冷媒ガス漏れ修理、部品交換を伴う場合):
30,000円~50,000円程度
上記の金額はあくまでも目安です。実際の修理費用は、エアコンの機種や故障状況、修理業者によって異なります。
3. 買い替えを検討する場合
エアコンの寿命は一般的に10年~15年と言われています。10年以上使用しているエアコンが故障した場合や、高額な修理費用がかかる場合は、買い替えを検討するのも一つの選択肢です。
買い替えのサイン
- 電気代が急に高くなった
- 冷暖房の効きが悪くなった
- 異音や異臭がする
- 水漏れする
これらのサインに気づいたら、買い替えを検討するタイミングかもしれません。
室外機が動かない!よくある質問Q&A
- Qリセットしても室外機が動かない場合はどうすればいいですか?
- A
エアコンのランプが点滅していないかチェックしましょう。点滅している場合は、エラーコードを読み取り、内容を確認します。エラーコードに対応する対処法を試しても解決しない場合は、故障の可能性が高いので、専門業者に修理を依頼しましょう。
- Q室外機の修理にはどれくらいの時間がかかりますか?
- A
一般的なエアコンの修理にかかる日数は、故障の原因や必要な部品、修理業者の状況によって異なります。
- 簡単な修理(部品交換不要):
多くの場合、その日のうちに修理が完了します。 - 部品交換が必要な修理:
- 必要な部品が在庫にある場合:
1~3日程度で修理が完了することが多いです。 - 部品の取り寄せが必要な場合:
1~2週間程度かかることもあります。
- 必要な部品が在庫にある場合:
ただし、室外機が故障している場合、簡単な修理になることは少なく、部品交換を伴うことが多くなるため、修理に時間がかかってしまう傾向にあります。
また、特に夏場は修理依頼が多く、修理してもらえるまで更に時間がかかる傾向があります。
修理業者に連絡する際は、故障状況を詳しく伝え、必要な部品があるか確認しましょう。複数の業者に見積もりを依頼し、対応が早い業者を選ぶのも一つの方法です。
taichanすぐにエアコンを使いたい場合は、修理ではなく買い替えを検討することも一つ手です。
- 簡単な修理(部品交換不要):
エアコンの室外機トラブル解決!自分でできる対処法とプロに依頼するタイミング
エアコンの室外機が動かない、または途中で止まってしまう時は、この記事で紹介している原因別の対処法を参考に、ご自身で解決できるか判断してください。
もし、原因がわからない場合や、故障が疑われる場合は、ご自身で無理に修理しようとせず、専門業者に相談しましょう。専門業者に依頼することで、安全かつ確実に問題を解決できます。
エアコンを長く快適に使うためにも、日頃から定期的なメンテナンスを行い、トラブルが起きた際には適切な対処を心がけましょう。