室外機が動かない(ファンが回らない)
室外機が動かない、ファンが回らない・・・
プロ直伝のエアコン復旧方法

エアコンの室外機が動かない(ファンが回らない)原因と対処法


この記事は、「空調機器の設計開発」や「エアコン取付修理」に経験のある電気工事士が解説しています。
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1.室外機が動かないときは設定温度を最低(18℃など)にしてみよう

室外機には部屋で吸収した熱を外に出すという大切な役割があるため、エアコンは室内機だけではなく、室外機の方も一緒に動いていなければと冷たい風を出すことができません。

ここで知っておきたいことは、エアコンの室外機はたくさん電気を使うものであるため、部屋の温度が十分に下がって部屋を冷やす必要がないと判断すると自動的に止まって電気代を節約する仕組みになっているということです。

エアコンの機種によっては室外機だけではなく室内機の風も止まることがあります。

室外機が動かなくて困っている場合、まずはじめに設定温度を18℃などの最低温度にしてみてください。

エアコンのリモコンの設定

エアコンが部屋を冷やそうとして室外機を動かし始めます。

冬場の暖房の場合は考え方が逆になりますので、設定温度を最高(32℃など)に設定してみましょう。

室内機のランプの状態をチェックする

室内機のランプはエアコンの状態を示すサインになっていて、ランプが点灯しているか、点滅しているかによって意味が大きく異なります。

大まかに言うと「ランプの点灯は正常運転中」、「ランプの点滅は準備中や不具合発生中」を示すサインとなっています。

室内機ランプの点滅はエラーコード

エアコンは起動や設定変更してから運転が安定するまでしばらく時間がかかります。

設定温度を変更してから5~10分ほど待ってから下記の内容をチェックしてみてください。

室内機ランプ内容と対処方法

「点灯」している

  • 各種ランプの点灯は正常運転中のサイン
    (室内機側に異常はない)
    室外機が動き出さない場合、室外機の点検が必要
「点滅」している
  • 一時的なランプの点滅はエアコン起動中を示すサイン
    (点滅→点灯に変わった場合は正常運転)
  • ランプが点滅し続ける場合、何らかの不具合が発生中であることが多い
    室外機の点検やリセット操作で復旧する可能性あり

設定温度を変更後、しばらく待ってもエアコンがちゃんと動きださない場合は次のステップに進んでください。

2.意外なことが原因で室外機が動かなくなっていた5つのパターン(故障ではないケース)

エアコンの室外機は屋外で10年ぐらいはもつような設計になっているため、直射日光や雨がかかることを心配する必要はありません。

屋根の上に設置されるような場合も想定して作られていますので、基本的にはメンテナンスも必要ありません。

そんな丈夫で頑丈なエアコンの室外機ですが、意外なことが原因で動かなくなってしまっていることがあります。

現場で遭遇したことのある実例を紹介していきますので、一つずつ内容を確認してみてください。

ファンに異物が噛み込んでいた

エアコンの室外機に異物が噛み込んでいる

エアコンのランプが点滅して動かないと思って室外機をチェックしてみると、ファンのところに異物が噛み込んで回らなくなってしまっているケースが稀にあります。

上記のように子供がイタズラで棒を突っ込んだりしたようなケースだとわかりやすいのですが、室外機の下の穴からツル系の植物が中に侵入し、ファンが回らなくなっていたというようなケースも見受けられます。

このような場合、異物を取り除いてエアコンを再始動すれば問題なく復旧することが多いでしょう。

室外機内部は高い電圧が使われているため感電の危険があります。室外機を分解しなければ異物を取り除けないという場合は、無理せず、プロに点検修理を依頼してください。

落雷の影響でエラー停止していた

室外機の基盤が誤作動を起こす

室外機の中にある基盤というパーツは強いノイズを受けると誤作動してしまうことがあります。

現場でよく見かけるのが近くで雷が落ちたりした時に、その影響を受けて室外機がエラー停止(室内機ランプ点滅)してしまうという症状です。

この場合、後ほど説明するコンセント抜き挿しによるエアコンのリセット操作を行えば再び室外機が動き出します。

雷の直撃を受けた場合は基盤が焼けて故障してしまいますので、修理が必要です。

【冷房】室外機のまわりに物が置かれていた

エアコンの室外機は部屋で吸収した熱を外に出す役割があります。

室外機の周りに物をたくさん置いてしまっていたり、カバーをかけたままにしていたりすると、風の流れが悪くなって熱がこもり、システム保護のために室外機が異常停止(室内機ランプ点滅)する場合があります。

この他にも、室外機をベランダなどに設置しているような場合、室外機の裏側にペットの毛や洗濯物から出たホコリなどが積もって風の通りが悪くなるといったこともあります。

エアコン室外機の背面の汚れが原因で効かない

このようなケースでは、原因となっているもの取り除いて室外機の風通しを良くすれば、再び室外機が動き出します。

風通しが良い状態でも、異常な猛暑で外気温が40℃を超えるような場合、機種によっては高温異常エラーが出て室外機が動かなくなってしまうことがあります。この場合は、エアコンをしばらく休ませてから再始動させたり、室外機が影になるようにすだれを設置したりして様子を見てください。

【暖房】霜取り運転が行われていた

暖房運転時に室外機に付いた霜

霜取り運転とは、暖房時に室外機の裏側についてしまう霜や氷を溶かす運転のことで、暖房運転中は定期的に自動的で行われています。

霜取り運転が始まると、室内機の風がぬるくなり、室外機は圧縮機は動いている(ブゥーン・・・という音はしている)けれども、ファンは回らなくなります。

このとき、室外機からは霜が溶けた水がジャバジャバと出てきます。

通常、霜取り運転は数分から十数分で終わり、自動的に暖房運転に切り替わります。

霜取り運転中は室内機のランプが点滅する機種もあります。

比較的温暖な地域に住んでいる人の場合、室外機に大量の霜がついてしまうことは少ないため、霜取り運転を目にする(気づく)機会が少ないと思いますが、寒冷地の場合、一日に何度も霜取り運転が行われています。

急に暖房がとまってしまってびっくりすると思いますが、霜取り運転は故障ではないので、しばらく様子を見てみましょう。

【暖房】室外機が凍りついていた

数年に一度の寒波などで外気温が異常に低くなってしまった場合、霜取り運転で溶けた水が室外機の中で凍ってファンが回らなくなってエラー停止(室内機ランプ点滅)してしまうことがあります。

エアコンには寒冷地仕様があり、そのエアコンの室外機にはヒーターが取り付けられていて、霜取り運転で溶けた水が再び室外機の中で凍ってしまわないように工夫されています。

引っ越しなどで寒冷地にエアコンを移設して室外機が頻繁に凍りついてしまうという場合は、このような寒冷地仕様のエアコンに取り替える必要があります。

稀に来る寒波の影響で一時的に室外機が凍りついてしまった場合は、ドライヤーやお湯などを使って氷を溶かして対処しても良いでしょう。

3.室外機をリセットして再起動する手順

エアコンの室外機は本格的な故障ではなくてもちょっとしたことが原因で動かなくなってしまうことがよくあります。

そういった場合、下記の手順でリセットすれば再び室外機が動き出すことがありますので、試しにやってみてください。

エアコンの電源を切る

エアコンの電源をOFFする

エアコンの電源が入っている場合は、リモコンで電源を切ります。

室内機のランプが点滅していて電源が切れなくてもそのまま次に進んでください。

室内機のコンセントを抜き差しする

エアコンの電源を抜く

次に、エアコンのコンセントを抜きます。

ルームエアコンの場合、室外機にリセットボタンやコンセントのコードはありませんので、室内機側のコンセントを抜いてリセットするのが一般的です。

コンセントが高いところで抜き差ししにくい場合などは、エアコン回路のブレーカーを落としてもOKです。

分電盤の中のエアコンブレーカー

ブレーカーのマークの意味は「ー」で接続(通電)、「◯」で開放(遮断)となっています。

コンセントを抜いたら1~2分そのままにしておき、もう一度コンセントを挿して(ブレーカーを上げて)ください。

エアコンの電源を入れる

リモコンでエアコンの電源を入れます。

電源が入ったら、エアコンが最大能力で動くように下記の内容で設定してください。

設定項目内容
運転モード・夏の場合は「冷房」
・冬の場合は「暖房」
温度・夏の場合は「最低」(18℃など)
・冬の場合は「最高」(32℃など)
風量最大

室外機が動いているかチェックする

室外機はエアコンの電源を入れてから1~5分程度で動き始めます。

設定が終わったら室外機のところに行き、ちゃんと動いているか以下のポイントについてチェックしてみましょう。

室外機が動かない場合のチェックポイント

室外機の部位チェック内容

室外機

送風ファン

吹き出される風

ドレンホース

室外機が動き出すとまずはじめに①送風ファンが回りだします。

その後、しばらくすると室外機の吹出口から②熱い風(暖房の場合は冷たい風)が勢いよく出てきます。

その後、5~15分程度で③ドレンホースから水がポタポタと出てくるでしょう。(冷房の場合のみ)

これまでのリセット操作で内部エラーが解消された場合、室外機が止まってしまうことはありませんので、このまま30分ぐらい連続して動き続けていれば、室外機の再始動は完了となります。

室外機が動き出さない場合、エアコンの強制起動方法(3ページ目)もありますので試してみてください。
次のページでは、室外機の主な故障原因についてお話していきます。

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