パナソニックエアコンの故障修理

【パナソニックエアコン】エラーコードの調べ方と本体リセット方法


パナソニックエアコンエラーコード

パナソニックのエアコンが急に動かなくなってしまっていろいろ調べてみた結果、室内機のタイマーランプが点滅(エラー表示)してしまっている・・・。

これは何らかのエラーが原因でエアコンが止まってしまっているという状態です。

急なエアコン故障でびっくりしてしまって直ぐに修理を依頼してしまう人も多いと思いますが、ちょっとまってください。

実は、エアコンのエラーはちょっとしたことで出てしまうことがよくあり、本体をリセットすることで簡単に復旧するケースもあったりします。

今回は、パナソニックエアコンの本体リセットの具体的なやり方やエラーコードの読み取り方法について詳しくお話していきます。

旧ナショナルのエアコンについても、同様の内容となりますのでご参考にしていただけます。
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プロフィール

この記事の監修者「taichan」


エアコン修理の実務経験が豊富な元メーカー勤務のエンジニア。保有資格は、第三種電気主任技術者、第一種電気工事士、第一種冷凍機械責任者など。


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本体リセット(エラー復旧)の方法

パナソニックエアコンの場合、ちょっとしたエラーであれば本体リセットで復旧する可能性があります。

具体的な本体リセット方法は、以下の通りとなります。

【SETP1】エアコンをOFFにする

パナソニックエアコンエラーコード

エアコンが動いている場合はリモコンでエアコンの電源をOFFします。

電源ランプが点滅して既にエアコンの動作が停止してしまっているような場合は、そのまま次のステップに進んでください。

【STEP2】室内機の電源コードを抜く

エアコンの電源を抜く

次に、エアコンの電源コードを抜きます。

電源プラグが高いところで抜き差ししにくい場合などは、分電盤の中にあるエアコン回路のブレーカーを落としてもOKです。

分電盤の中のエアコンブレーカー

ルームエアコンの場合、電源は室内機側のコンセントのみとなっていますので、ここまで作業ができたらエアコンに流れる電気は遮断できたことになります。

ブレーカーのマークの意味は「ー」で通電、「◯」で開放(電気を遮断)となっています。

【STEP3】1分後に電源を入れ直す

エアコンの電源を落としてから1分後にコンセント(ブレーカー)を入れ直し、エアコンを再起動してみましょう。

この状態で再びエアコンが停止(タイマーランプが点滅)してしまった場合、エアコンに少し症状の重い不具合が発生している可能性があります。

タイマーランプの点滅は故障の可能性が高い(エラーコード読取方法)

パナソニックエアコンのタイマーランプの点滅は、エアコン不具合の内容をお知らせするサイン(エラーコード)となっています。

パナソニックのエアコンは、エアコンが止まってしまった原因を示すエラーコードをリモコン、または室内機本体の診断コード表示部で読み取ることができます。

エラーコードを読み取ることができれば、どのような原因でエラコンが止まってしまっているのかある程度判断していくことができますので、以下ではエラーコードの具体的な読み取り方を説明していきます。

【STEP1】室内機のタイマーランプが点滅していることを確認する

パナソニックエアコンのタイマーランプ点滅はエラー表示

エラーコードはエアコンがエラーで止まっている(タイマーランプが点滅している)状態で読み取る必要があります。

タイマーランプ以外のランプ(運転、ナノイーなど)の点滅は故障を示すものではなく、別の機能のお知らせとなっています。

エラーコードの読み取りはタイマーランプが点滅していることが条件となりますので、まずはタイマーランプの状態を確認してみてください。

【STEP2】エラーコードを読み取る

次に、本体の不具合箇所のお知らせをするエラーコード(H11など3桁の英数字のこと)を読み取っていきます。

パナソニックのエアコンの場合、エラーコードの読み取り方は2通りあります。

まず、リモコンに「お知らせボタン」がついている場合はそのお知らせボタンを押すとリモコンの液晶部にエラーコードが表示されますので、それを読み取ればOKです。

「診断ボタン」があるリモコンの場合はボールペンなど先の尖ったものでその診断ボタンを長押しすると故障診断モードが立ち上がります。

パナソニックエラーコード診断ボタンをボールペンで長押しする

リモコンを室内機に向けた状態で上下ボタンを操作し、「ピー・・・」という電子音がした時に表示されている英数字がエラーコードとなります。

パナソニックエアコンのエラーコード読み取り

この他に、エアコン室内機の前面パネルを開いたところに診断表示パネルがありますので、エラー停止時にそこに表示されている文字を読み取る(1文字づつ表示される)ことでエラーコードを知ることもできます。

本体の診断コード表示部

【STEP3】エラーコードを読み取る

パナソニックエアコンでよくある故障のエラーコードは以下の通りとなります。

エラーコード不具合内容
H11室内外の通信異常
H19室内機のファン異常
H51お掃除ロボット
の不具合
H52フィルターお掃除機能
の不具合

上記以外のエラーコードについては、メーカーHPを参照ください。

>>【エアコン】タイマーランプが点滅する|Panasonic

本体リセット(エラー復旧)の方法

パナソニックのエアコンの場合、運転ランプが点滅してしまっていても、そのエラーの原因がちょっとしたことあれば本体リセットで復旧する可能性があります。

具体的な本体リセット方法は、以下の通りとなります。

【SETP1】エアコンをOFFにする

エアコンが動いている場合はリモコンでエアコンの電源をOFFします。

電源ランプが点滅して既にエアコンの動作が停止してしまっているような場合は、そのまま次のステップに進んでください。

【STEP2】室内機の電源コードを抜く

エアコンの電源を抜く

次に、エアコンの電源コードを抜きます。

電源プラグが高いところで抜き差ししにくい場合などは、分電盤の中にあるエアコン回路のブレーカーを落としてもOKです。

分電盤の中のエアコンブレーカー

ルームエアコンの場合、電源は室内機側のコンセントのみとなっていますので、ここまで作業ができたらエアコンに流れる電気は遮断できたことになります。

ブレーカーのマークの意味は「ー」で通電、「◯」で開放(電気を遮断)となっています。

【STEP3】1分後に電源を入れ直す

パナソニックエアコンエラーコード

エアコンの電源を落としてから1分後にコンセント(ブレーカー)を入れ直し、エアコンを再起動してみましょう。

この状態で再びエアコンが停止(タイマーランプが点滅)してしまった場合、エアコンに少し症状の重い不具合が発生している可能性があります。

応急運転による動作確認方法

エアコン応急運転スイッチボタンの場所パナソニック

パナソニックのエアコンには「応急運転ボタン(電源ボタン)」がついています。

室内機の前面パネルを開いたところについているこのボタンを押すことによって、応急運転を行うことができます。

  1. 室内機前面パネルを開けたところにあるON/OFFスイッチを押す
  2. 応急運転が開始される
  3. 再度、ON/OFFスイッチを押す
  4. エアコンが停止する

パナソニックエアコンの応急運転は、快適おまかせ運転といった設定温度が25℃で動作するため、夏場の場合は冷房運転に、冬場の場合は暖房運転で起動することになります。

この応急運転でエアコンが正常に動いた場合、エアコンのメインとなる冷房や暖房機能は故障していないということを確認することができます。

なお、途中でエアコンが停止し、タイマーランプが点滅し始めた場合は、エアコンが故障してしまっている可能性が高いといえます。

まとめ

今回は、【パナソニック】エラーコードの調べ方と本体リセット方法(ルームエアコン編)についてお話しました。

パナソニックのルームエアコンの調子が悪くなってしまった場合、一度コンセントの抜き差しで本体リセットをしてみてください。

それでも不具合が収まらない場合、室内機の応急運転ボタンを押して動作確認していきます。

タイマーランプが点滅している場合は、リモコンでエラーコードを読み取り、不具合の内容を確認していきましょう。

不具合の内容によっては自分で対処できる場合もありますが、分解を伴う部品交換等が必要の場合はプロに修理をお願いするようにしてくださいね。

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