エアコン水漏れの約8割はドレンホース詰まりが原因です

ドレンホースの詰まりが原因のエアコン水漏れ

エアコンから水が漏れてくるというトラブルの中で一番多いのが、ドレンホース詰まりが原因の水漏れです。

ドレンホースとは、室外機のあたりに出ているアイボリー色をしている蛇腹状のホースのことで、室内機内部で発生する結露水を屋外に排出するために取り付けられています。

このドレンホースが何らかの理由で詰まってしまったりすると、室内機で発生した結露水がエアコンから漏れ出してきてしまいます。

エアコン水漏れトラブルの約8割はこのドレンホース詰まりが原因となっているため、エアコンから水が漏れてきたという場合は、まずはこのドレンホースの不具合を疑っていきましょう。

今回は、このドレンホースが原因となるエアコン水漏れのことについて、詳しくお話していきます。

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ドレンホースの役割は室内機で発生する結露水を屋外に排出すること

エアコンドレンパンと結露水排出のイラスト図

エアコンの室内機の中にはアルミフィン熱交換器という部品があり、この部分は冷房や除湿、ドライ運転でキンキンに冷えて冷たくなるため、大量の結露水が発生してしまいます。

この部分で発生した結露水はドレンパンというパーツで受け止められた後、ドレンホースを通って室外に排出される構造になっています。

エアコンの結露水の排水経路(ドレンパン、ドレンホース)

夏場、屋外に設置されている室外機あたりのドレンホースの先端からポタポタと出てきている水は、室外機で発生したものではなく、室内機の方で発生した結露水ということになります。

エアコンから出るドレン水

真夏日にルームエアコンで冷房運転を行った場合、一日あたり数リットルから十数リットルもの結露水がドレンホースから排出されています。

何らかの原因でこの排水経路が詰まってしまったりした場合、行き場を失った結露水がドレンパンから溢れ、エアコンからの水漏れを引き起こします。

ドレンホースが原因の場合の主な水漏れ場所

ドレンホースが詰まってしまったりした場合の症状としては、エアコンの吹出口やルーバー、室内機の底面、エアコンを取り付けている壁面あたりから水が漏れてくるのが一般的です。

エアコンからの水漏れ場所

エアコンからの水漏れ量は1秒間で1~2滴にもなることがあるので、気づくのが遅ければエアコン下の床はビショビショに濡れてしまっているでしょう。

ちなみにドレンホースの詰まりが水漏れの原因である場合、室外にあるドレンホースからはほとんど水が出て来なくなります。

エアコンから出るドレン水

エアコンの吹出口から少量の水がたまに飛んでくるだけ(ドレンホースからの排水はちゃんと行われている)というような水漏れの場合は、ドレンホースの詰まりが原因ではないと思われますので、こちらの記事を参考にしてみてください。

>>【水漏故障】エアコン吹出口から水滴が飛んでくる原因と対処法

エアコンから水が漏れた場合の対処法

エアコンから水が漏れてきた場合、驚いて混乱してしまうことと思います。

ただ、漏れた水をそのままにしてしまうと床や壁、家具などを痛めてしまうこともあります。

まずは一旦落ち着いて、下記の手順で水漏れに対処していきましょう。

エアコンをOFFにする

エアコンから水が漏れたら電源をOFF

エアコンの水漏れが発生したらまずは一旦エアコンの電源をOFFにします。

エアコンの運転が止まれば、これ以上エアコン内部で結露水が発生することがなくなりますので、水漏れの被害を最小限に抑えることができます。

エアコンの電源コードを抜き取る

エアコンの電源を抜く

エアコンの電源コードがコンセントに差さったままだと、水漏れの対処中に感電してしまう可能性があります。

電源コードの周りが水で濡れていないことを確認し、電源コードを抜き取っておきましょう。

万が一、電源コードやコンセントの周りも水で濡れてしまっている場合は、分電盤の中にあるエアコンコンセントに繋がるブレーカーを落としてからコンセントを抜くようにしましょう。

分電盤の中のエアコンブレーカー

エアコンの下に置かれているものを移動する

水漏れを起こしたエアコンの内部にはまだたくさんの水が溜まっています。

一旦は水漏れが収まっても何らかの拍子で溜まっている水が漏れてくる可能性がありますので、エアコンの水漏れ修理が完全に終わるまではエアコンの下に置かれている家具家電を別の場所に移動させておきましょう。

漏れてきた水を拭き取る

バケツや雑巾を準備して、エアコンや壁、床に垂れた水を拭き取ります。

エアコンが完全に停止してしばらくの間(5~10分程度)は水が漏れてくる可能性がありますので、その場を離れないようにしましょう。

特に壁や床は濡れたままにしておくと傷んでしまうことがありますので、水気をしっかりと拭き取っておいてください。

エアコンの水漏れが収まってここまで作業ができたら一旦休憩しましょう。

管理会社や大家さんに連絡する(賃貸住宅の場合のみ)

一通りの応急処置が終わったら、次はエアコン水漏れの修理依頼をしていく必要があります。

持ち家のエアコンが壊れた場合の修理費用は自己負担が基本(保証が残っている場合は別)となりますが、もともと賃貸住宅(アパート、マンション、借家)などに取り付けられていたエアコンが故障した場合は、管理会社や大家さんの負担になることもあります。

勝手に修理を依頼してしまうと修理費用が自己負担になってしまうこともありますので、まずは管理会社や大家さんに連絡することからはじめていきましょう。

賃貸住宅などでの水漏れトラブルを放置してしまうと、壁や床が傷んでしまって余計な修理費用が発生する可能性もありますので、早め早めに対処するのが鉄則です。

ドレンホース詰まりの主な原因

ドレンホースが詰まってしまう主な原因は、汚れや土、虫などの異物がドレンホースに詰まってしまうケースや、ドレンホースが折れたりねじれたりするケースが一般的です。

このドレンホース詰まりの具体的な原因について詳しく見ていきましょう。

異物がドレンホースに詰まってしまっている

ドレンホースの中に汚れが詰まって水漏れする

ドレンホースに異物が詰まってしまうと、室内機で発生した結露水がドレンパンから溢れてエアコンからの水漏れが発生します。

このドレンホース詰まりを引き起こす原因物質の具体例を紹介しておきます。

室内機で発生したホコリやカビ汚れ

室内機アルミフィンなどで発生したカビやホコリなどの汚れ、ドレンパンで発生したスライム汚れ(微生物の死骸)などがうまく室外に排出されず、ドレンホース内で詰まってしまうことがあります。

設置から10年以上経過したような古いエアコンや、エアコン洗浄スプレーなどを使ったDIY掃除を行った事がある場合に多い傾向があります。

また、ドレンホースの先端が跳ね上がっているような場合もその部分に汚れが溜まりやすくなりますので、ドレンホースが真っ直ぐ流れやすくなるように手直ししておきましょう。

エアコン洗浄スプレーは汚れを落とす洗浄力は強いものの、落とされた汚れを室外に排出するために必要となる水量が足りていないものがほとんどです。エアコンの中の汚れがひどい場合は、プロにエアコンクリーニングをお願いすることで、エアコンの水漏れを予防することができます。

ドレンホースから侵入してきた虫の死骸

ドレンホースの先端から入ってきた昆虫(コガネムシやハチ、ゴキブリなど)がホース内で死んでしまい、それがドレンホースを詰まらせてしまうことがあります。

ドレンホースの先端が地面についてしまっていると虫がドレンホースに侵入しやすい環境になってしまいますので、ドレンホースの先端は地面に接触しない状態(宙ぶらりんの状態)にしておくのがベターです。

エアコンドレンホースの先端を地面から離す

この他に、ドレンホースの先端にガーゼやストッキングなどを取り付けておくことで、ドレンホースへの害虫の侵入を防ぐことができます。

エアコンドレンホースの先端にネットを取り付けて害虫の侵入を防ぐ

ただし、取り付けたネットが原因で詰まりが発生することがありますので、このネットは1年毎を目安に交換する必要があります。

基本的には、ドレンホースを地面から離して設置するようにすれば昆虫の侵入はある程度防止することができますので、ここまでの対策をしなければならないことは殆どありませんが、ご参考まで。

エアコンの据付工事説明書には、ドレンホースの先端を地面から50mm以上離しておくことが記載されていします。

ドレンホースが潰れてしまっている

ドレンホースが詰まってしまう原因はホースの中で異物が詰まってしまうだけではなく、ホースそのものが折れたりしてしまっていることもあります。

例えば、ドレンホースの先端に植木鉢などの重量物が置かれていたりしてホースが潰れて排水ができなくなっていることがあります。

エアコン水漏れドレンホースの先端が塞がっている

また、エアコン配管が壁から出てくる部分や配管カバー飲まがり部などで冷媒配管など下側にドレンホースが配置されているような場合、ドレンホースが潰れて詰まりを引き起こすケースもあります。

エアコンドレンドレンホースが潰れて水漏れ

施工直後はドレンホースの変形が小さいため正常にドレン水が排水されますが、設置から数年が経過してくると冷媒配管などの重さの影響で徐々に潰れてきて汚れが溜まりやすくなり、最終的には水漏れに至ることがあります。

ドレンパン出口部分で詰まってしまっている

ドレンホース内での詰まりではないのですが、室内機の中に取り付けられているドレンパンというパーツの排水出口部分(ドレンホースと接続する部分)は害虫などの侵入を防ぐため、排水経路の内径が小さくなっていて、その部分で詰まりが発生することがあります。

ドレンパンから溢れた水が漏れてくる

ドレンパン出口部の詰まりによる水漏れの場合も、ドレンホース内で詰まりが発生した場合と同じような水漏れ症状となるため、どちらが原因であるか判断するのが難しいのが実際です。

ただ、圧倒的に発生事例数として多いのはドレンホースの詰まりですので、基本的にはそちらが詰まっているという前提で修理作業を進めていき、どうしても水漏れが治らない場合はドレンパンからの水漏れを疑っていくという流れになります。

ドレンホース詰まりの修理方法

ドレンホースが原因の水漏れは、単純にドレンホースの中に汚れが詰まっている場合と、ドレンホースの変形が伴っている場合で修理方法が変わってきます。

以下にそれぞれの場合の具体的な修理方法についてお話していきます。

サクションポンプで詰まりを吸い出す方法

サクションポンプでエアコンのドレンつまり解消

エアコン水漏れ修理でよく登場するのが、サクションポンプ(手動式真空ポンプ)です。

室外側のドレンホースの先端にサクションポンプを差し込み、勢いよくレバーを引っ張ることでドレンホースで詰まっている汚れや水分を吸い出します。

ただし、ドレンホースが劣化してしまっていて途中で破れてしまっていたりすると、その破れた部分から空気が入ってしまうため、ドレンパン出口部分の詰まりを吸い出すことはできません。

エアコンのドレンホースが破れてサクションホースで詰まりを吸い出せない

また、詰まっている汚れが大きくて硬いような場合も、サクションポンプでは吸い出せないこともあります。

サクションポンプでの水漏れ修理は詰まっている汚れをざっくり取り除くだけとなります。

水漏れの根本原因となるエアコン内部で発生した汚れや、ドレンパン上に溜まっているスライム状の汚れを取り除いているわけではないため、またしばらく使っているとそういった汚れが流れてきて詰まりを再発する可能性があります。

サクションポンプでの水漏れ修理は応急処置的な位置づけですので、今後の水漏れを予防するために別途エアコンクリーニングを依頼したり、次に紹介するドレンホースの交換を行っておくとより安心です。

ドレンホースを交換する

ドレンホースが折れて潰れてしまっていたり、劣化して破れてしまってサクションポンプによる詰まりの吸い出しができない場合、ドレンホースそのものを交換して水漏れ修理することもあります。

ドレンホースは室内機からおおよそ1m付近の部分で接続され(ビニールテープ固定)ているため、配管をグルグル巻きにしているビニールテープを取り外しますた後、その接続部分でドレンホースを切り離します。

エアコンドレンホースの接続部

その後、新しいドレンホースに取り替え、配管一式をビニールテープで仮止めし、その後幅の広いタイプのビニールテープで冷媒配管やドレンホース全体を隙間なく巻きつけていけばドレンホース交換は完了となります。

なお、幅広ビニールテープを使った配管巻きつけは配管の劣化防止のための作業ですので、配管カバーに納める場合は幅の狭いビニールテープで仮止めして配管カバーの中に収めるだけとなるのが一般的です。

エアコン配管カバーの中の状態

修理費用の相場について

ドレンホース詰まりの修理費用の相場はおおよそ8000~17000円程度となります。

  • 約8000~10000円(サクションポンプ修理)
  • 約11000~15000円(ドレンホース交換修理)

ただし、ドレンホース詰まりによる水漏れの多くはサクションポンプ修理で解消されることがほとんどですので、ドレンホースの交換修理までひつようになることは稀なケースだと考えておいてよいでしょう。

最後に一言

今回は、エアコン水漏れの約8割はドレンホース詰まりが原因ですについてお話しました。

このドレンホース詰まりによる水漏れ修理は、サクションポンプで解消する場合もありますが、ドレンホースが劣化していたり、ドレンパンが詰まっていた場合はドレンホースの交換やドレンパンの分解洗浄修理が必要となってきます。

エアコンから水漏れが発生してしまうと、エアコンが使えなくなるというだけではなく、こぼれてきた水が床や壁、家具、家電などを痛めてしまう可能性もありますので、早めに対処していきましょう。

なお、エアコン水漏れ修理業社の選び方のポイントをこちらの記事で紹介していますので、初めてのエアコン故障でどこに修理を依頼すればいいのか分からず困ってしまっている場合は是非参考にしてみてください。

>>エアコン水漏れ修理業者の選び方のポイント

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