エコンが効かない

ここをチェック!エアコンの効きが悪い原因と具体的な対処法


エアコンの効きが悪い

真夏や真冬にエアコンの効きが悪くなってしまうと、本当に困ってしまいますよね。

エアコンはちょっとしたことで効きが悪くなってしまうことがあり、簡単なチェックや本体リセットなどで症状が改善する場合がほとんどです。

この記事では、エアコンの効きが悪い場合にチェックすべきポイントや具体的な対処法、不具合原因の特定方法、修理の場合の料金相場まで詳しくお話していきます。

エアコンの効きが悪いというより「全く効かない、風が出ない、すぐに止まってしまう」というような場合は、こちらの記事「エアコンが全く効かない場合の対処法」が参考になります。

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プロフィール

この記事の監修者「taichan」


エアコン修理の実務経験が豊富な元メーカー勤務のエンジニア。保有資格は、第三種電気主任技術者、第一種電気工事士、第一種冷凍機械責任者など。



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リモコン設定と室内機、室外機の簡単チェック

エアコンはちょっとしたことが原因で効きが悪くなってしまうことがよくあります。

その場合、設定やメンテナンスをやり直せばエアコンの効きが良くなりますので、まずは以下の内容をチェックしてみて下さい。

リモコン設定のチェック(4項目)

エアコンが効かないリモコンチェック

リモコンは、エアコンに指示を出すための重要なパーツです。

エアコンのリモコン設定は項目が多いため、ちょっとした設定ミスなどが原因で効きが弱くなってしまっていることがよくあります。

リモコンを手に取って一つ一つボタンを操作しながら読み進めていって下さい。

①運転モードが間違っていませんか?

運転モードが間違っていると、いくらエアコンを動かしても冷たい風(暖房の場合は暖かい風)が出ないままになってしまいます。

念のため、リモコンの運転切り替えボタンを押して、運転モードを切り替えてみて下さい。

季節運転モード
夏(猛暑)冷房、または自動
(除湿は梅雨の時期のみ)
冬(雪、凍結)暖房、または自動
運転切り替え直後は2~3分ほど風が出てくるまで時間がかかりますので、しばらく待つようにしましょう。

なお、暖房は動くのに冷房だけが効かないという場合は、こちらの記事が参考になります。

>>【エアコン故障】暖房は動くのに冷房が効かない原因と対処法

②設定温度が高く(暖房の場合は低く)なっていませんか?

エアコンは部屋の温度が設定温度になると運転を停止する仕組み(送風運転のみ、室外機は停止)になっています。

エアコンが効かない場合は設定温度をいつもより低め(暖房の場合は高め)に設定し、エアコンが連続運転するようにしておきましょう。

季節設定温度
夏(猛暑)26℃以下
冬(雪、凍結)23℃以上

③風量が微風や弱になっていませんか?

エアコンは風量が微風や弱などになっているとノロノロ運転になってしまい、効きが弱くなる仕組みになっています。

最大能力でエアコンを運転するためには、風量を最大や自動などに設定しておく必要があります。

風量を弱くすると、室外機の中にある冷媒ガスを送り出すための圧縮機の回転数も下がってしまいます。エアコンは冷媒ガスをたくさん循環させた方が能力が上がりますので、風量は強めに設定することをおすすめします。

④省エネモードになっていませんか?

電気代を節約するため省エネモード(控えめ運転など)を設定している場合、エアコンの能力が弱くなってしまいます。

省エネモードを解除し、逆にハイパワーモードなどに設定してみましょう。

室内機のチェック(2項目)

エアコンの室内機が冷房が効かない原因

エアコンは室外機から送られてくる冷媒ガスを使って部屋の空気を冷やしたり温めたりしています。

室内機の風周り(風の通りやすさ)はエアコンの効きに直結しますので、以下の内容を確認していきましょう。

①エアコンフィルターが汚れていませんか?

エアコフィルターにホコリや汚れが溜まってしまうと、室内機が空気をうまく吸い込むことができなくなるため、エアコンの効きが悪化します。

前面パネルを開けてフィルターの汚れ具合を確認し、汚れている場合はフィルターを掃除して下さい。

お掃除機能付きエアコンの場合は、ダストボックスなどがホコリで満タンになってしまっていないかなども確認しておきましょう。

②吸込口や吹出口が塞がれていませんか?

室内機の真下に家具などが置かれている場合、吹き出された風がうまく部屋中に行き渡らず、エアコンの効きが悪くなくなります。

また、吸込口(上面)にカーテンが被さってしまったり、室内機の天面に被せるタイプのエアコンフィルターを取り付けていているような場合、そのフィルターにホコリが溜まっていてうまく空気が吸い込まれなくなっていることもあります。

エアコンの効きを良くするポイントはこういった風周りの部分が重要ですので、一度確認してみて下さい。

室外機のチェック(3項目)

エアコンの室外機が冷房が効かない原因

エアコンの室外機は、室内機に送り込む低温(暖房の場合は高温)の冷媒ガスを作り出す役割を担っています。

そのため、室外機は常に新鮮な空気を取り込み続ける必要があり、室外機周りの風周りが悪化してしまうとエアコンがうまく作動しなくなります。

一度室外機の状態を確認し、ファンの回転や風の流れを邪魔するようなものがないかどうか、以下の内容をチェックしてみて下さい。

室外機が屋根の上などの高いところに取り付けられている場合は、無理はせず、以下の項目を読み飛ばしてもらってもOKです。

①室外機のファンは回っていますか?

室外機のファンの動きが鈍くなると、エアコンが効かなくなります。

植物やゴミなどの異物が室外機の中に入り込んでファンの動きを邪魔していたりしないか確認してみて下さい。

室外機のファンが全く回っていないような場合は、こちらの記事が参考になります。

>>【エアコン故障!?】室外機が動かない(回らない)原因と対処法まとめ

②室外機の周りに物が置かれていませんか?

室内機と同様に、室外機の風周りが悪くなるとエアコンの能力が弱くなってしまいます。

室外機の周りにたくさん物が置かれている場合は、それらを別の場所に移動するなどして片付けましょう。

室外機の排気口を覆うようなエアコンカバー(木製のラティスタイプなど)も風周りが悪くなる原因となりますので、エアコンを使っている時は取外した方がベターです。

③一時的に温風が止まる霜取り運転ではありませんか?(暖房運転の場合)

暖房をスタートしてから1~2時間が経過した頃、突然温風が止まって室内機から「プシュー・・」、「ポコポコ・・・」という音が聞こえてくることがあると思います。

エアコンは外気温が5℃を下回るような状態で暖房運転を行うと、室外機のアルミフィン部に霜がびっしりとついてしまうようになるため、それを溶かして取り除くための霜取り運転が必要となります。

暖房運転時に室外機に付いた霜

急に温風が止まってしまうとエアコンが壊れてしまったと驚いてしまうと思いますが、15分程度で復旧して再び温風が吹き出してきた場合、故障ではありませんので安心して下さい。

霜取り運転中は室外機から大量の水が漏れてきますが、溶けた霜が流れ出てきているだけですので、正常動作となります。

エアコンの効きの確認

ここで一度エアコンの吹き出し口に手をかざして、ちゃんと冷たい風(暖房の場合は暖かい風)が出ているか確認してみてください。

ここまでの手順でエアコンの効きが戻った場合、しっかりと冷えた風(暖房の場合は暖かい風)が手を押し返すぐらいの勢いで吹き出してきているはずです。

この時点でまだエアコンの効きが悪いという場合、本格的な点検(場合によっては修理)となってきます。

次のページでは、エアコン本体のリセット方法や故障の主な原因についてお話していきます。

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