ダイキンエアコンの故障修理

【ダイキンエアコン】リモコンを使った故障診断の方法


ダイキンエアコンのリモコンを使って故障診断する方法

ダイキンルームエアコンの室内機ランプが点滅して、急に動かなくなってしまった・・・。

この状態は何らかの原因でエアコンが止まってしまっているということを示しています。

急なエアコン故障でびっくりしてしまって直ぐに修理を依頼してしまう人も多いと思いますが、ちょっとまってください。

実は、ダイキンのルームエアコン場合、リモコンを使ってエラーコードを読み取ることで具体的な故障原因を調べることができたり、本体をリセットすることで簡単に復旧するケースもあったりします。

今回は、ダイキンルームエアコンにおけるリモコンを使った故障診断の方法や本体リセットの具体的なやり方について詳しくお話していきます。

エアコン故障はちょっとしたことが原因になっていることがよくあります。修理を依頼する前にこちらの記事の内容(修理依頼前の6つの点検チェック項目)もご確認ください。
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プロフィール

この記事の監修者「taichan」


エアコン修理の実務経験が豊富な元メーカー勤務のエンジニア。保有資格は、第三種電気主任技術者、第一種電気工事士、第一種冷凍機械責任者など。


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【まずは確認】ランプ点滅だが故障ではないケース

ダイキンのエアコンのランプが点滅

一般的に、エアコン室内機の各種ランプが点滅した場合、それはエアコンが故障を示すエラーコードであることがほとんどですが、稀に故障ではないのにランプが点滅してしまうことがあります。

ダイキン製のエアコンの場合、運転ランプ以外のランプの点滅は故障ではなく、お掃除のお知らせとなります。

点滅ランプお知らせ内容
タイマーランプ
(ストリーマお掃除)
ストリーマユニットの
お掃除サイン
ストリーマランプストリーマユニットの
お掃除サイン
内部クリーンランプストリーマユニットの
お掃除サイン
内部クリーン
おそうじランプ
ダストボックスの
お掃除サイン

これらのランプが点滅した場合は、前面パネルを開いたところにあるストリーマユニットやダストボックの掃除を行い、リモコンでリセット操作を行うことで点滅が解除されます。

上記のランプ点滅は故障ではありませんので、説明書に従って清掃メンテナンスを行っていけばOKです。

リモコンでエラーコードを読み取り故障診断する方法

ダイキンエアコンの運転ランプ(緑)の点滅はエアコンが不具合を検知したことを示しています。

具体的にどのようなエラーでエアコンが止まってしまったのかということについては、その原因を示すエラーコードをリモコンで読み取る必要があります。

ダイキンエアコンのエラーコードの見方は以下の通りとなります。

【STEP1】室内機の運転ランプが点滅していることを確認する

ダイキンエアコンの応急運転ボタン

エラーコードはエアコンがエラーで止まっている(運転ランプが点滅している)状態で読み取る必要があります。

運転ランプ以外のランプ(タイマー、ストリーマ、内部クリーンなど)の点滅は故障を示すものではなく、別の機能のお知らせとなっています。

エラーコードの読み取りは運転ランプが点滅していることが条件となりますので、まずは運転ランプの状態を確認してみてください。

【STEP2】リモコンを室内機に向けて「取消(終了/取消)」を長押しする

ダイキンのエアコンの電源を入れる

エアコン室内機の電源ランプが点滅している状態で、リモコンを室内機の方に向けます。

ダイキンエアコンのエラーコードをリモコンで読み取る

リモコンを室内機に向けた状態で、リモコンの「取消」または「終了/取消」ボタンを長押し(約5秒間)していきます。

すると、「ピー・・・」という電子音がして、液晶画面に2桁の英数字が表示されます。

この状態でリモコンの「取消」または「終了/取消」ボタンを短く押していくと、「ピッ、ピッ、・・・」という音と主に液晶画面に表示されている英数字が変わっていきます。

途中、「ピー・・・」という連続音がなった場合、その時に表示されている英数字が不具合の原因を示すエラーコードとなります。

【STEP3】エラーコードを読み取る

ダイキンルームエアコンでよくある故障のエラーコードは以下の通りとなります。

エラーコード不具合内容
00本体正常
(本体以外の不具合)
E7室外ファン異常
F3圧縮機異常
U0冷媒ガス異常
U4通信異常

上記以外のエラーコードについては、メーカーHPを参照ください。

>>エラーコード検索|DAIKIN

ダイキンのエアコンの場合、運転ランプが点滅し続けて本体が動かない場合はエアコンの基本機能の故障、最初は運転ランプが点滅していたものの途中から点灯に変わってエアコンが動き出す場合はオプション機能(加湿機能など)の故障という見分け方もあります。

本体リセット(エラー復旧)の方法

ダイキンエアコンの場合、運転ランプが点滅してしまっていても、そのエラーの原因がちょっとしたことあれば本体リセットで復旧する可能性があります。

具体的な本体リセット方法は、以下の通りとなります。

【SETP1】エアコンをOFFにする

ダイキンのエアコンの電源を消す

エアコンが動いている場合はリモコンでエアコンの電源をOFFします。

電源ランプが点滅して既にエアコンの動作が停止してしまっているような場合は、そのまま次のステップに進んでください。

【STEP2】室内機の電源コードを抜く

エアコンの電源を抜く

次に、エアコンの電源コードを抜きます。

電源プラグが高いところで抜き差ししにくい場合などは、分電盤の中にあるエアコン回路のブレーカーを落としてもOKです。

分電盤の中のエアコンブレーカー

ルームエアコンの場合、電源は室内機側のコンセントのみとなっていますので、ここまで作業ができたらエアコンに流れる電気は遮断できたことになります。

ブレーカーのマークの意味は「ー」で通電、「◯」で開放(電気を遮断)となっています。

【STEP3】1分後に電源を入れ直す

ダイキンのエアコンの電源を入れる

エアコンの電源を落としてから1分後にコンセント(ブレーカー)を入れ直し、エアコンを再起動してみましょう。

ルームエアコンの場合、電源コンセントは室内機のところに一箇所しかないため、この操作を行うことで、室内機だけではなく室外機の方も同時にリセットすることができます。

この状態で再びエアコンが停止(電源ランプが点滅)してしまった場合、エアコンに少し症状の重い不具合が発生している可能性があります。

リモコンに付いているリセットボタンは、リモコンの電池交換後にリモコン本体のリセットを行うためのものです。このリモコンのリセットボタンを押してもエアコンはリセットされませんので注意が必要です。

応急運転による動作確認方法

ダイキンエアコンの応急運転ボタンを長押しする

ダイキンのエアコンには「応急運転ボタン(電源ボタン)」がついています。

室内機についているこのボタンを押すことによって、応急運転を行うことができます。

  1. 室内機の右下の方にあるON/OFFスイッチを押す
  2. 応急運転が開始される
  3. 再度、ON/OFFスイッチを押す
  4. エアコンが停止する

ダイキンエアコンの応急運転は、快適エコ自動モードや快適おまかせ自動モードといった設定温度が25℃で動作するため、夏場の場合は冷房運転に、冬場の場合は暖房運転で起動することになります。

この応急運転でエアコンが正常に動いた場合、エアコンのメインとなる冷房や暖房機能は故障していないということを確認することができます。

なお、途中でエアコンが停止し、運転ランプが点滅し始めた場合は、エアコンが故障してしまっている可能性が高いといえます。

ダイキンのルームエアコンは15分で応急運転が自動終了する機種もあります。停止後に運転ランプが消灯(点滅していない)のであれば、それは自動終了で止まったということになります。

まとめ

今回は、【ダイキンエアコン】リモコンを使った故障診断の方法についてお話しました。

急にエアコンが動かなくなって室内機のランプが点滅している場合、まず、リモコンを使ってエラーコードを読み取って故障診断してみましょう。

そして、ちょっとしたことが不具合の原因になっていることもあるため、一度コンセントの抜き差しで本体リセットをしてみてください。

それでも不具合が収まらない場合、室内機の応急運転ボタンを押して動作確認していきます。

この他にチェックしておきたい内容については、以下の記事にまとめてありますので一度ご覧ください。

>>【ダイキンエアコン故障】修理依頼前の6つのチェック項目まとめ

ここまでやってもエアコンが復旧しない場合、本格的な修理が必要となりますので、早め早めに修理依頼をしていきましょう。

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