【足元が寒い】エアコンの暖房で効率よく部屋を温めるための工夫

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エアコン暖房の足元寒さを解消

真冬に寒波がやってきたりすると、エアコンの暖房だけではうまく部屋が温まらずに困ってしまいます。

特にエアコン暖房は頭の方はポッポするほど熱くなっているのに、足元は冷たいままになってしまうのが特徴なので、寒いからと言って設定温度をいくら上げても、足元は一向に温まりません。

この原因は、「エアコンは冷房をメインとして設計されているため暖房は苦手」という点にあります。

ただ、ちょっとしたエアコンの設定や100円均一で売られている材料などを使って風向きを調整するだけで、足元はポカポカ、頭は熱くならないという室内環境を作ることができることをご存知でしょうか?

そこで今回は、エアコン暖房の構造的な弱点から暖房の効きを良くするポイント、足元を温める風よけの作り方まで詳しくお話していきます。

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エアコンは暖房が苦手と言われている3つの理由

一般的に、エアコンは暖房が苦手と言われていて、その理由は大きく分けて3つほどあります。

  • 暖房能力は冷房能力の1.5~2倍程度は必要
  • 霜取り運転で暖房が一時的に停止してしまう
  • 外気温が5℃を下回ると暖房能力がガクッと落ちてしまう

これらのことを理解することができれば暖房の効きを良くする手がかりが見つかってきますので、一緒に勉強していきましょう。

暖房能力は冷房能力の1.5~2倍程度は必要

エアコンは夏場に購入することが多いですのれ、冷房能力(6畳用とか、2.2kWとか)に着目してどれぐらいの大きさのエアコンを購入するか検討する人が多いと思います。

ここでまず知っておきたいこととして、一般的なベースグレードのエアコンは冷房運転時の能力と暖房運転時の能力は同じぐらいか、2~4割程度大きい程度だということです。

エアコンの冷房能力と暖房能力

例えば、エアコンの室内機の下面などに貼られているシールを良く見てみると、このエアコンの場合は、冷房能力は2.2kWなのに対して、暖房の場合は2.8kW程度(約1.3倍)になっています。

このことだけ考えると、エアコンは夏場の冷房よりも冬場の暖房のほうが得意なように感じますよね。

ただ、もう一つ考えなくてはならないことは、部屋を温める(冷やす)ためにどれだけの熱が必要なのかという暖房負荷です。

このことは、部屋の中と屋外の温度差を考えるとよく分かります。

例えば、真夏日で部屋の外が38℃、冷房が効いた室内が27℃の場合、その温度差は11℃になり、エアコンの冷房は部屋の温度を11℃下げる役目を果たしています。

これが冬場になると、部屋の外の温度が0℃、暖房の効いた室内が22℃とすると、その温度差は22℃(冷房の2倍)になります。

このことが何を意味するのかというと、エアコンの冷房能力と暖房の能力はそれほど変わらない(上記の例では1.3倍)にも関わらず、暖房で部屋を温めるためには冷房の2倍近くのエネルギーが必要になるということです。

このことが理解できれば、真夏の猛暑をエアコンのフル稼働で冷房しているような部屋の場合、寒波中の暖房を同じエアコンで行なった場合、暖房能力が足りず、部屋が温まらないということがよく分かるのではないかと思います。

お店などに展示されているエアコンには「8畳用」などの表記がされていると思いますが、エアコンは夏場に購入することが多いため、こういった表記についても冷房使用時のものが用いられていることが多いです。

エアコンを購入する際、普通は部屋の大きさが8畳なら上の表記が8畳のものを購入すると思いますが、エアコンで暖房も行いたいという場合は実際の部屋の大きさよりも1.5~2倍程度は能力の大きなエアコンを選んでおく必要があります。

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霜取り運転で暖房が一時的に停止してしまう

エアコンは真冬の暖房運転時、室外機のアルミフィン部は氷点下にまで温度を下げた状態で動作するため、その部分に大量の霜が付着してしまいます。

エアコンの室外機が動かない

どうして室外機のアルミフィンに水分が付着するのかということについては、真夏に氷水を入れたコップに空気中の水分が付着するのと同じと考えればよいでしょう。

ただし、夏場の氷水が入ったコップの場合は、コップの表面温度は0℃以上であるため付着した水分は液体のままとなります。

ですが、冬場の室外機のアルミフィンの表面温度は氷点下(マイナス5℃程度)まで下がることもありますので、付着した水分はそこでそのまま冷やされて凍ってしまいます。

霜取り運転前の室外機に氷がついたアルミフィン

上の写真は年に2~3回ほど雪がつもるような比較的温暖な地域で、ちょうど雪が降り積もる中、暖房運転を行っているときに撮影したものですが、赤枠で囲われた部分に氷(水ではなく凍っています)が発生し始めています。

これはまだ着氷の程度が軽い方で、例えば寒冷地などで暖房能力が大きいエアコンをフル稼働させているような場合はアルミフィン部が真っ白になるぐらいの霜が発生することもあります。

エアコンの暖房運転中に室外機のアルミフィンに霜や氷がたくさんついてしまうと効率よく暖房運転できなくなってしまうため、エアコンは定期的に「霜取り運転」を行い、アルミフィンについた霜や氷を溶かしています。

暖房運転時

エアコンの暖房時の冷媒ガスの流れ

霜取り運転時

エアコンの冷房時の冷媒ガスの流れ

霜取り運転では、暖房運転中に一時的に冷房運転に切り替えて、室内機に送っていた熱い冷媒ガスをわざと室外機の熱交換器に送りこむことで、アルミフィンを温めて氷を溶かしていきます。

この霜取り運転は、暖房運転中1~2時間毎に5~15分程度行われるのが一般的で、霜取り運転中は室内機の運転ランプなどが点滅する機種もあったりします。

動作動作時間備考
運転開始
暖房運転1~2時間
霜取り運転5~15分自動的に
切り替わる
暖房運転1~2時間
霜取り運転5~15分自動的に
切り替わる
暖房運転1~2時間

暖房運転が霜取り運転に切り替わると、急に室内機の風が止まったり、微風の冷たい風が出てきたりするため「あれっ、もしかして故障なの?」って思う人もいると思います。

しかもこのタイミングで室外機の方を見てみると室外機からもジャバジャバと水が漏れてきているため、これは完全にエアコンが故障してしまったと勘違いして不安になる人も多いことでしょう。

ですが、冬場の暖房時に発生する室外機からの水漏れは正常な動作で、エアコンが自動的に霜取り運転を行っているだけのことがほとんどですので、室内機から温風が出なくなった場合、しばらく待ってみて再び温風が出てくるようであれば故障ではないということになります。

なお、最新のエアコンの中には、冷媒ガスの圧力制御や、特殊な冷媒回路を設ける事によって暖房運転を止めずに室外機の霜を取り除く機能があるタイプも出てきています。

エアコンの霜取り運転が原因で部屋が温まらないという場合は、そういった機能のエアコンに買い換えることも検討してみるのがいいと思います。

気温が頻繁に氷点下以下になってしまうような地域では、通常の除霜運転では対応しきれず、溶けた霜が室外機の底面で凍ってしまい、それが成長して室外機のファンにあたってファンが回らなくなってしまうということがあります。そのような現象が起こっている場合は、寒冷地仕様のエアコン(室外機の底面にヒーターなどが設置されているタイプ)に買い換えることを検討する必要があります。
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外気温が5℃を下回ると暖房能力がガクッと落ちてしまう

あまり知られていないことなのですが、エアコン暖房は外気温が5℃を下回ると暖房能力がどんどん弱くなっていってしまう傾向があります。

というのも、ベーシックグレードの価格の安いエアコンは、以下のJIS規格(C9921-3、取扱説明書の最後の方にも記載あり)を最低限満たせるレベルの設計になっているため、標準仕様条件を大幅に下回るような氷点下以下で使用した場合、暖房能力が極端に低下してしまうからです。

エアコン暖房の効きが悪い原因は外気温が低いこと

そういったエアコンの場合、効率よく暖房運転ができるのは外気温が7℃程度までとなり、それより外気温が下がってきてしまうと、どんどんん消費電力が大きくなってきてしまいます。

特に、外気温が5℃前後からは先ほどお話した除霜運転の影響がではじめるため、暖房運転が止まってしまう分だけ暖房能力がガクッと落ち、室外機の霜を溶かすために余計な電力を使うため消費電力も増えてしまいます。

これは外気温が2℃のときにエアコンがどのくらいのパワーを出すことができるかを示した「低温暖房能力(室内機下のシールに記載あり)」というところを確認すると良くわかります。

低温暖房能力とは外気温2℃のとき

上記のエアコンの場合、暖房標準(外気温7℃)と比べると暖房低温(外気温2℃)は暖房能力があまり増えていないにも関わらず、消費電力は2倍以上になってしまっています。

更に外気温が氷点下以下にまで場合、消費電力は増えないものの、暖房能力が徐々に低下していってしまいます。

真冬日に限って暖房の効きが悪くなってしまうという場合、こういったエアコン特性が原因になっている可能性があります。

逆に、石油ストーブや電気ファンヒーター、ハロゲンヒーターなどは外気温の影響を受けずに一定の暖房能力をキープすることができますので、そういったタイプのものを補助暖房器具として活用していくのも一つの手です。

真冬日もエアコンだけで暖房したいという場合は、各メーカーからマイナス25℃ぐらいまで対応することができる寒冷地仕様のエアコンが発売されていますので、そちらを検討してみてください。

ここまでの話をまとめると、エアコン暖房が効かなくなる主な原因は以下のようになります。

  • 暖房能力は冷房能力の1.5~2倍程度は必要
  • 霜取り運転で暖房が一時的に停止してしまう
  • 外気温が5℃を下回ると暖房能力がガクッと落ちてしまう

上記を参考に、まずは今部屋についているエアコンが十分に余裕を持ったものであるかどうか把握しておきましょう。

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手軽にエアコンの暖房効率(能力)を高める2つの方法

これまでの話をまとめると、エアコンだけで部屋のすべての暖房をまかなっていきたいという場合、少し大きめのエアコンを選んで取り付けておく必要があるということが分かってくると思います。

ただ、暖房の効きが悪いからと言ってすぐにエアコンを能力の大きなものに買い換えられる人は少ないと思いますので、どうにか今あるエアコンで暖房効率を高めることができないか考えていきましょう。

エアコン暖房の効きを良くするポイントは2つあります。

  • エアコン本体の暖房能力を上げる
  • 部屋の上下の温度差を解消する

これらのことを実践すれば、暖房の効きが良くなり、部屋が暖かくなってきますので、是非参考にしてみてください。

エアコン本体の暖房能力を上げる方法

風量設定を強風にし、フィルター掃除を行う

エアコン暖房は室外機から取り込んだ熱を冷媒ガスに乗せて室内機まで運び込み、室内機の方で吐き出すという仕組みによって部屋の中を温めています。

エアコン暖房の動作原理

ここで室内機の方を詳しく見ていくと、室内機に取り込まれた部屋の空気は熱くなっているアルミフィン熱交換器の中を通過することによって加熱され、その加熱された空気がファンによって室内に吹き出されます。

ここで知っておきたいことは、効率よくアルミフィンの熱を空気に伝えるためには、できるだけ多くの空気をアルミフィンに送り込んでやる必要があるということです。

ただ、ファンは回せば回すほど音がうるさくなってしまいますので、リモコンで風量を「自動」の設定にしているとファンの回転数は少し低めに保たれてしまいます。

ですが、エアコンの暖房運転の効率を上げるという意味では風量を強くしておく必要がありますので、部屋がなかなか温まらない場合は風量を最大の設定にしておきましょう。

暖房時のエアコンの風量は最大

また、エアコンフィルターにホコリが溜まっている場合、空気の吸い込みが悪くなってしまうため、この場合も暖房効率が落ちてしまいます。

掃除機でホコリを吸い取る

フィルター掃除をしばらくやっていないなぁという場合は、フィルターに積もったホコリも取り除いておきましょう。

エアコン本体の暖房効率を高めるコツは、フィルターがきれいな状態で風量をMAXに設定することですので、まずはこの設定を試していきましょう。

熱交換器の温度を高める(ハイパワー運転)

先程は熱交換器(アルミフィン)の間を通過する空気が速く流れるとより多くの熱を室内に放出することができることについてお話しましたが、次はその熱交換器(アルミフィン)自体の温度を高めることによって空気を暖める能力を上げる方法についてです。

エアコン暖房の動作原理

室内機の中にあるアルミフィン熱交換器そのものの温度を高くするには、室外機にある圧縮機の回転数を高める必要があります。

エアコンの圧縮機

圧縮器は中位の回転数で回してやる方が省エネですし、室外機側の騒音も小さくなるということから、通常運転において最大回転数で回っているのは暖房始動時ぐらいです。

ただ、エアコン本体の暖房能力が足りず、ずっと部屋が温まってこない場合、少々電気代はかかってもいいから部屋を温めたいと思う時があるでしょう。

エアコンの暖房が効かない原因は省エネ運転

そのような時は、リモコンなどにある「ハイパワー」ボタンを押すと、圧縮器をMAXの回転数で回すことができ、室内機側の熱交換器の温度を高めることができます。

熱交換器のアルミフィンの表面温度が高くなれば、そこを通り抜ける空気もより暖められますので、結果としてエアコンから吹き出される温風の温度も高くなります。

エアコンそのものの能力が小さいために部屋がなかなかたたまらない場合は、風量やハイパワーモードの設定をうまく使って、エアコン本体の暖房能力を最大限引き出してみましょう。

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部屋の上下の温度差を解消する方法(導風板)

エアコン暖房の効きを良くするためにできるもう一つのことは、部屋の上下の温度差を出来る限り小さくするということです。

高い温度の空気は上へ上へと昇って行く性質があるため、暖房をしていると頭はポッポするほど熱くなっているのに足元は寒いまま担ってしまっているのではないでしょうか。

エアコンが暖房を苦手とするもう一つの大きな原因として、価格の安い廉価版のエアコンのルーバー(上下の風向きを変えるための羽)が小さすぎるということが考えられます。

エアコンのルーバーが小さい

基本的に、エアコンは冷房をするためのものとして開発され、暖房は後付けの機能とされてきました。

そのため、冷房で部屋を効率良く冷やすために、取り付け位置は部屋の上方として、そこから前方に向かって冷気がうまく出るような構造になっています。

冷気は自然と下の方に降りていくため、このような考え方は冷房にとっては最適な形であると言えます。

ただ、同じエアコンで暖房を行うとなると、少し様子が変わってきます。

一般的なルームエアコンのルーバーは小さすぎるため、温風を下向きに送り出そうとしても斜め下方向程度にしか進んで行かず、床面までしっかりと到達する前にその温風の大部分が部屋の上の方に昇っていってしまいます。

その結果、暖房をしても部屋の床面は冷えたままで足元は寒いのに、部屋の天井付近は暖かく、頭が熱くなるということが起こってしまいます。

最近の新しいエアコンのルーバーが異様に大きくなてきているのは、そういった暖房時の気流を床面まで届くようにコントロールするためです。

温かい温風が床面までちゃんと送り出すことができれば、足元が暖かくなるため、暖房の体感温度は格段に上がります。

ここでおすすめしたいのが、エアコンの風を真下に吹き出すために吹出口の辺りに導風板をつけるという方法です。

エアコン暖房の足元寒さを解消

ネットで「エアコン 風よけ」などと検索すれば、たくさんの商品が見つかると思いますが、なるべく費用を抑えたいという場合は、100円均一の材料を使って自作することもできます。

まず、100円均一で購入しておいたランチマット2枚を横に並べ、ホッチキスを使ってちょうどエアコンの吹き出し口の幅と同じぐらいになるように繋ぎ止めます。

100円均一で購入したランチマット

ホッチキスでランチマットを固定

ホッチキスで固定できたら、ランチマットの裏面の上の方に両面テープ(100円均一で購入)を貼り付けていきましょう。

両面テープをランチマットの裏に貼り付け

ランチマットに両面テープを貼り付けた

あとは、エアコンにランチマットを貼り付ければ完成です。

エアコンの暖房の風が足元に流れる

風よけをエアコンに取り付けることができたら、一度暖房を入れてみてください。

今まで斜め前に流れていた風が真下に向かって流れ、床面がかなり暖かくなるのを感じられるでしょう。

床面から順番に温めるようになるため、以前より部屋の高さ方向の温度差がなくなり、部屋の中が暖かく感じられるようになりますよ。

ここまでの話をまとめると、エアコン暖房の効きを良くするために効果的な方法は以下のようになります。

  • 風量設定を「強風」や「最大」にする
  • ハイパワー運転を使う
  • 吹出口に導風板を取り付ける

上記の設定を一つ一つ行っていけば、暖房の効きが良くなり、足元も暖かくなってきますので、参考にしてみてください。

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まとめ

今回は、【足元が寒い】エアコンの暖房で効率よく部屋を温めるための工夫についてお話しました。

エアコンは効率よく、安い電気代で部屋を暖めることができる便利な暖房器具ですが、本当のところを言うと暖房を苦手としている面もあります。

暖房の効きが悪いと感じた場合、まずは風量を強に設定し、エアコンフィルターの掃除をやってみまてください。

それでもなお足元が寒いように感じる場合、エアコンに導風板を取り付けるなどして部屋の上下の温度差をできる限り小さくする工夫をしていきましょう。

エアコンから下向きに風が流れるような風よけを付ける方法は、特に10畳以下の比較的小さな部屋に特に有効な手段です。

逆に大きな部屋の端っこにポツンとエアコンがあるような場合は、部屋の反対側に温風が届かなくなり、その辺りが寒くなってしまいますので、そのような場合は部屋のエアコンと対角線上の天井あたりにサーキュレーターを1台、下向きに取り付けてやると、部屋中がまんべんなく温まります。

天井サーキュレーターでエアコンの暖房効率アップ

>>【エアコンのサーキュレーター】暖房効率を上げる配置は天井設置の下向送風

これらの工夫を実施してもエアコンだけではしっかりと部屋が温まらない場合はエアコンのスペックが足りないということになります。

この場合は、エアコンを買い換えるか、または寒波が来た時だけ石油ストーブやファンヒーターなどの補助暖房を併用するか検討していきましょう。

是非参考にしてみてくださいね。

それでは!

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