【湿度が下がらない】エアコン除湿が効かない原因と対処法まとめ

【効果的な除湿方法その1】電気ストーブをつける

オイルヒーター(電気ストーブ)をつけてエアコン除湿すると湿度が下がる

前のページでお話したとおり、エアコンは暑い部屋で冷房運転をガンガン行っているような状況では高い除湿能力を発揮しているということが分かっていただけたのではないかと思います。

このことを利用するならば、梅雨の時期にわざと部屋で電気ストーブ(石油ファンヒーターは水分も一緒に出してしまうためNG)をつけてエアコンの冷房運転をしてやれば、エアコンはガンガン冷房を行うことができるようになるため、それに伴って部屋の水分がドレン水として室外に排出されるようになります。

ただ、この方法は電気ストーブ+エアコン冷房のダブルパンチで電気代がかかるため実際にこの方法で除湿する人はいないと思いますが・・・。

このことに着目したエアコンメーカーは、一部の高級エアコンなどに「再熱除湿運転」というものを採用しています。

エアコンの再熱加熱による除湿運転

出典)「カラッと除湿」について教えてください。|HITACHI

再熱除湿運転ができるエアコンは、上の図のように冷房運転の場合に室外に排出すべき熱の一部をそのまま室内に残して空気を加熱し、その後冷房運転と同じような冷たくなったフィン部に空気を流すことによって、適温のカラッとした空気を排出する事を出来るようにしています。

ただ、このようなことが出来るようなエアコンは上位機種に限られる(配管を複雑に配置する必要があるため、製造コストも高くなる)ということと、再熱除湿では除湿に使えるアルミフィンの面積が減る(冷房運転はすべてのアルミフィン熱交換器が冷たくなる)ため、除湿量そのものは冷房運転時より減ってしまうというデメリットもあります。

電気代に関して言えば、再熱除湿時は一般的なコンプレッサー式の除湿機と同等レベル(効率よく除湿できている)と思っておけばOKでしょう。

ですので、再熱加熱除湿機能がついているエアコンを持っている場合は、その機能を使えばそれなりに部屋の湿度を下げることができます。

ただ、最近の住宅は断熱性能が上がってきているためエアコンがそんなに冷房しなくても部屋の温度が下がってしまいますし、食洗機などの普及によって室内に排出される水分量が多くなってしまっています。

更に、格安住宅はコストダウンのために壁は木材ではなくビニールクロス壁紙が主流になっているため、住宅の調湿能力が格段に下がってきてしまっているという現状があります。

木材の調湿能力

出典)木材は人にやさしい|林野庁

これらのことを総括すると、現代の住宅事情は水分を除去する機能を持つ除湿機がないとエアコンだけでは快適な状態(湿度50~60%)まで除湿できないような環境になってしまっているということになります。

もちろん、先ほどお話したように電気ストーブを持っている人はそれを使ってエアコンで除湿するのもありですが、他人から見たらちょっと変な人って思われてしまうかもしれませんね・・・(笑)

【効果的な除湿方法その2】エアコンの風を上向きにする

エアコンの吹出口にビニールシートを取り付ける

もう一つ、エアコンの除湿能力を高める方法として紹介しておきたいものは、エアコンの吹出口に風向きを変えるためのビニールシートを取り付けるという方法です。

この方法は、サーキュレーターと同様に部屋の上下方向の温度差をなくす(冷房で足元だけが冷えてしまうことを避ける、部屋を均一に冷やす)ための方法としてよく活用されているのですが、実はこの方法を実践するとエアコンで除湿できる水分の量が格段に増えるという効果もあります。

というのも、通常、エアコンの冷房は部屋の下方床面だけを冷やすような構造になっているため、冷房運転中は部屋の上部(あたたかい)と下部(冷たい)に温度差ができやすくなります。

そこでエアコンの吹出口にビニールシートなどを取り付け、風を下向きではなく上向きに変えてやると、温かい空気が溜まっている部屋の天井付近に向かって冷風が吹き出すため、部屋が上部から均一に冷やされるようになります。

ここでイメージしてもらいたいことは、通常の場合、エアコンの仕事は部屋の下部だけ冷やすことだったのに対し、ビニールシートを取り付けた状態だと、部屋の下方だけではなく天井付近の上方も冷やさなければならなくなった(エアコンの仕事が増えた、たくさん部屋を冷やさなければならなくなった)ということになります。

結果的に、風向きを天井に向けた方がエアコンの冷房稼働率が上がり(部屋の熱負荷が上がるため、電気代も少し増える)、これまでよりもたくさん除湿して部屋の中にある水分を室外に排出するようになります。

エアコンの吹き出し口に風車をつける

エアコンにビニールシートやゴミ袋はかっこ悪いなぁという人は、100円均一などで売られている風車的なものを吹出口取り付けても、なかなか良い撹拌効果があります。

上記のようなものであれば200~300円ほどでDIYできますので、サーキュレーターを買うより断然安上がりでおすすめです。


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【効果的な除湿方法その3】全館冷房する

先程の方法その2では部屋の上下の温度差を均一にしてエアコンの冷房運転の仕事を増やしてやる(エアコンの稼働率を上げる)ことで、エアコンによる除湿量を増やしてあげる工夫を紹介しました。

ここではその考え方の規模を大きくして、家全体を冷やす(家全体の温度差を無くす)工夫をすることでエアコンの稼働率を上げ、除湿量を大幅に増やす方法を紹介します。

例えば、2階建ての住宅の場合、熱は上へ上へ上がる性質があるため、基本的に2Fの方が1Fよりも温度が高くなります。

逆に、エアコンなどから出てくる冷風は下へ下へと流れる性質があります。

このことを利用して、2Fのエアコンを常に運転させておき、1Fの部屋にその冷風を送り込んで、家全体を冷やすことでエアコンの仕事を増やし、大幅な除湿量アップを狙う方法です。

ただ、実際にやってみると分かるのですが、単純に2Fの部屋のエアコンをONして部屋の扉を開け放っただけでは、2Fの部屋と1Fの部屋に温度差ができてしまい、2Fのエアコンがうまく連続運転しない(2Fの部屋が冷えすぎてエアコンがサーモオフする)状態になります。

そこで、2Fの部屋に小型の換気扇を取り付け、1Fの部屋に直接風を送り込み、家の中で空気が循環する仕組みを作りました。

全館冷房するための換気扇

2階の部屋の床に穴を開け、トイレなどに使う小型の換気扇(約2500円)を設置し、この換気扇で強制的に1Fに冷えた空気を送り込みます。

2階から冷風が吹き出す穴

1Fの天井にはこのように穴が空いていて、2Fからダクトを通って来た冷風が1Fに降りてきます。

あとは1Fとエアコンがついている2Fの扉を開けておけば1Fと2Fをグルグルと空気が循環し、家全体を1台のエアコンで冷房することができます。

実際にこれを導入することによって、今まで1Fと2Fで5℃以上あった温度差が2~3℃レベルにまで近づけることができるようになりました。

特に、部屋の湿度が上がりやすい夜間にエアコンをONしておき、安い夜間電力で家全体を冷房除湿しておくことで、明け方頃までにはいい感じで家全体の温度と湿度を下げておくことができるようになります。

この方法で悩ましいのは換気扇のファンの音で、できるだけ大きな換気扇を取り付けてたくさん空気を循環させてあげたほうが家全体の温度差を小さくできるのですが、換気扇は大きくなればなるほど音も大きくなりますし、風量も大きくなってしまいます。

いろいろ検討した結果、ベースとして最低限の空気の循環を得るという目的で、今回はこのような小さな換気扇で対応しました。

このような小さな換気扇であれば消費電力も数ワット程度ですし、音も殆ど聞こえないレベルで、不快なジメジメもかなりのレベルで軽減されます。

ここ十数年の間に建てられた家に住んでいる人であれば、ある程度の断熱性能は確保されているはずですので、このように夜間電力で全館冷房する工夫をすれば、安い電気代で家の中の湿気を室外に放出することもできるようになります。

次のページでは、効果的なエアコン除湿の方法その4~5についてお話していきます。




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