【パナソニックエアコン】エラーコード「H11」の原因と修理方法

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パナソニックエアコンエラーコードH11

パナソニックルームエアコンのエラーコード「H11」は、室内機と室外機の通信不具合を示すシステムエラーです。

このエラーコードが表示された場合に予想される不具合は以下の通りとなります。

  • 室内プリント基板の不具合
  • 室外プリント基板の不具合
  • 内外連絡線の配線接続の不具合
  • 外的要因による不具合(ノイズなど)

具体的な復旧方法としては、本体のリセット操作、または不具合が発生している部品の交換修理(室外プリント基板で直ることが多い)となります。

今回は、パナソニックのルームエアコンでエラーコードH11が表示された場合の具体的な対処法について、詳しくお話していきます。

ナショナルのエアコンの場合も同様です。ただし、エアコンの機種や年式によって不具合への対処法が変わってくる場合があります。この記事の内容はあくまで参考程度とし、正確な情報についてはメーカーサポートにお問い合わせください。

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不具合箇所の特定方法

エアコンのエラーコードは大まかな不具合箇所を示しているだけとなっていますので、まずはエラーコードの内容を参考に消去法で不具合箇所を特定していくことからはじめていきます。

以下に不具合箇所の特定するための大まかな流れをまとめておきますので、サーッと目を通しておきましょう。

項目不具合の内容確認内容主な修理方法
①外的要因による
不具合
・ノイズなどの影響
によるシステムエラー
・本体のリセット・ノイズ発生源の特定対策
②内外連絡線の配線
接続の不具合
・配線の各種異常・配線接続部の確認
・導通確認
・絶縁抵抗測定
・配線修復、交換
③室外ファンモータ
の不具合
・ファン回転部の異常
・コイル巻線の断線、
レアリーク
・異物の噛み込み
・ベアリングのガタツキ
・コネクタの状態確認
・制御基板のヒューズ断線確認
・コイル巻線の導通抵抗確認
・異物の除去
・ファンモータの交換
④室外プリント基板
の不具合
・電源の異常
・基盤の異常
・電源配線の電圧測定
・コネクタの状態確認
・プリント基板の異常確認
・配線修復、交換
・室外プリント基盤や
ファンモータの交換
⑤室内プリント基板
の不具合
・電源の異常
・基盤の異常
・送風運転の動作確認・室内プリント基板の
交換

エアコン修理における不具合原因の特定方法は、消去法で異常箇所を探っていくのが基本的なやり方となります。

パナソニックエアコンのH11エラーの原因の多くは室外プリント基板の故障となっていますので、ほとんどの場合はその基盤を交換すれば修理が完了することになります。

ただし、稀にそれ以外の部分が原因で故障している場合もありますので、少々手間がかかってしまいますが全ての故障原因を頭に入れつつ、最適な手順で原因特定と部品交換していくことが大切です。

分解を伴うエアコン修理は怪我や感電などの恐れがありますので、専門業者や有資格者に修理を依頼するようにしてください。
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【検証項目①】外的要因による不具合

パナソニックエアコンのH11エラーは、ノイズなどの影響によってシステム異常が発生した場合に表示されることがあります。

こういったノイズなどが不具合の原因であった場合、電源リセット作業を行うことでエアコンが復旧することがあります。

この内容は素人の方でも行うことができますので、一度試してみるといいのではないかと思います。

本体リセットの方法(電源コンセント抜き差し)

  1. エアコンの電源をOFFにする
  2. 室内機側にあるのコンセントを抜く
  3. 10分以上放置する
    (この際リモコン操作などは行わないこと)
  4. コンセントを元に戻す
  5. エアコンの電源をONする
内部基盤にはコンデンサーなど電気を蓄えておくパーツが取り付けられていますので、基盤内の電気が完全に放電されるまでコンセントを抜いてから10分以上は待つようにしましょう。

上記のように、ルームエアコンの場合はコンセントの抜差しだけで本体リセットできます。

この手順でエアコンが復旧したのであれば、何らかのノイズの影響でシステムエラーを起こしたということになります。

ここで確認しておきたいこととしては、エアコンの近くに設置されている特定の家電製品(インバータタイプの照明器具など)を使っているときだけこのエラーが出るというような場合、そういった機器から発せられるノイズ(電波、赤外線など)が影響していることもあります。

このような場合は、家電製品の位置を移動させるか、エアコン室内機側に対策部品(赤外線通過フィルターなど)を取り付けるなどのノイズ対策が必要となってきます。

なお、エアコンの本体リセットでエアコンが復旧せず、またH11のエラーコードを表示した場合は、不具合の原因が別にあるということになります。

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【検証項目②】内外連絡線の配線接続の不具合

パナソニックエアコンのH11エラーは、室内機と室外機をつなぐ配線に異常が発生した場合に表示されることがあります。

配線や室内機と室外機の配線接続部に断線や漏電、接続不良などの異常がないか下記手順で確認していきます。

  1. テスターで室内機と室外機をつなぐ各配線の導通確認
  2. 絶縁抵抗計で室内機と室外機をつなぐ各配線間の絶縁抵抗を測定
  3. 配線接続部の状態を確認

いずれかの項目に不具合があった場合はそれがH11エラーの原因となりますので、原因に合わせた修理を行い作業完了となります。

雨の日にだけH11エラーというケースは配線間の漏電(絶縁不良)が原因と考えられます。屋内配線の場合でも、害獣(ねずみなど)にかじられて断線や漏電していることもあります。絶縁抵抗測定時に他より少しでも抵抗値の低い配線があった場合は配線交換による修理を検討してください。
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【検証項目③】室外ファンモータの不具合

パナソニックエアコンのH11エラーは、室外機のファンモータに異常が発生した場合に表示されることがあります。

室外ファンの回転を妨げる原因(異物の噛み込み、ベアリングの劣化など)がないか、コネクタの接続に異常がないかといったことを下記手順で確認していきます。

  1. 室外ファンの回転を妨げているものがないか確認
    (植物の絡まり、異物の噛み込みなど)
  2. 室外ファンのベアリングが劣化していないか確認
    (ゴリゴリした感じがないか、回転がなめらかかなど)
  3. コネクタの接続状態の確認
  4. プリント基板のヒューズ断線確認
    (ヒューズ断線の場合ファンモータ故障の可能性有)
  5. モータ内部コイル断線の確認
    (テスターでファンモータ配線の導通や抵抗値を確認)
  6. モータ内部コイルのレアリークの確認
    (Layler leakのこと、現場では判定できないことが多いため、パーツ交換で確認)

まず上記1~3を調査し、不具合箇所があるかどうか確認していきます。

ファンに植物などの異物が絡まっていたりしてファンの回転を妨げていたのであれば、それらを取り去りエラーが復旧するかどうか本体リセットしていきます。

室外ファンモータのベアリングの異常(劣化など)により回転がロック、またはロック気味になっている場合はファンモータを交換し、エラー解消するか検証していきます。

1~3に異常がなかった場合、プリント基板にあるヒューズが断線していないか確認し、断線しているようであればファンモータ故障の可能性が高まりますので、ヒューズ及びファンモータを交換してエラー解消するか検証していくという流れになります。

ここまで異常が確認されなかった場合、ファンモータのコイル断線やレアリーク(layer leak)を確認するため、モータ配線の導通や絶縁抵抗などを測定していきます。

ただし、レアリークは、コイル線の絶縁不良が原因ですが、常に絶縁不良が発生しているというわけではなく、電流が流れコイルが熱を持った時にだけレアリーク部の芯線が接触してショートするというケースもあります。

最初ファンは動くものの、一定時間経過後や高速回転しようとしたタイミングでエラーコードが出る場合は、このようなレアリークも疑い、ファンモータを交換し、エラー復旧するかどうか確認して行く流れとなります。

室外ファンモータが故障することによって室外プリン基板の方も故障してしまうことがありますので、まずはファンモータの方に異常がないか確認します。ただし、室外ファンモータの故障診断は現場でのベアリングのガタツキや巻線抵抗値の測定だけで確定できない場合もありますので、その場合は上記のようにファンモータ交換によるエラー復旧検証を先に行って様子を見るか、次項で説明するプリント基板と同時ににファンモータも交換するという流れにするか、修理の予算や納期などを総合的に考えながら判断していく必要があります。
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【検証項目④】室外プリント基板の不具合

パナソニックのH11エラーは、室外機にあるプリント基板に異常が発生した場合に表示されることがあります。

室外プリント基板に電気が来ている(正常な電圧がかかっている)か、コネクタの接続は正常かといったことを下記手順で確認していきます。

  1. 電源配線の電圧測定
  2. コネクタの状態確認
  3. プリント基板の異常確認

まず、1,2の確認を行い、基盤にちゃんと電気が来ていること、コネクタ部の接続が正常であることを確認します。

このプリント基板に電気が来ていないような場合、室内機と室外機間の配線に異常があったり、室内プリント基板側に異常がある可能性が出てきます。

1,2に異常がなかった場合、プリント基板の状態を確認していきます。

室外プリント基板では高電圧が発生しているため、外から侵入してきた害虫(ヤモリやゴキブリなど)が感電して回路がショートし、プリント基板が故障してしまっているというケースがあったりします。

また、長期間使用してきたエアコンの場合、基盤のハンダが熱などの影響で割れて断線したことが原因でになっている場合もあります。

この場合の事例の具体的な修理方法としては室外プリント基板の交換が一般的となります。

室外機のプリント基板を交換後、本体リセットを行い、エラーコードが表示されず通常通りエアコンが動くようになれば修理完了です。

上記を交換しても不具合が解消されない場合、室内機のプリント基板の不具合が原因となっていることが考えられます。

H11エラーは室外プリント基板の不具合は基板単体の交換で直ってしまう事がほとんどです。ただし、室外ファンモータが故障した事によって室外プリント基板を壊してしまうケースが稀にあります。難しいところは室外ファンの異常は異物やベアリングの固着、絶縁抵抗などの簡易チェックでは分からない点です。お客様に事情を説明し、基板単体の交換をするか、安全策を取って基板と室外ファンモータを同時交換しておくかか、相談しながら修理を進めていくのがベターです。
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【検証項目⑤】室内プリント基板の不具合

滅多に無いケースですが、パナソニックのH11エラーは室内機にあるプリント基板に異常が発生した場合に表示されることがあります。

室内機のプリント基板の不具合については、リモコンなどを使ってエアコンの送風運転を起動し、風量やルーバーの調整、タイマー運転などが正常に行われるか確認します。

この時点で動作に不具合があった場合は室内プリント基板の不具合の可能性が高くなりますので、室内機のプリント基板の交換を行い、エアコンを復旧してエラー表示が消えることを確認していきます。

この他、上記の検証項目①~③で不具合が直らなかった場合も室内プリント基板交換で修理を行う場合もあります。

H11エラーで室内プリント基板交換まで至るケースは滅多にありません。ですが、最終的に室内機のプリント基板の不具合が原因となっているケースがあることもあります。最悪ここまで修理工程が長引くことも視野に入れて作業を進めていく必要があります。

まとめ

今回は、【パナソニックエアコン】エラーコード「H11」の原因と修理方法についてお話しました。

H11エラーの原因がノイズによるものであった場合、電源コードの抜き差しによる本体リセットでエアコンが復旧することがありますので、一度ご自身で試してみてください。

それ以外の場合は本格的な修理が必要となってきますので、早めに修理依頼をしていきましょう。

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