【故障か?】エアコンの暖房が効かない10つの原因とその対処法まとめ

エラーコードが表示されていない場合

ここからは、エラーコードが表示されておらず、ちゃんと暖房は動作しているにも関わらず、暖房の効きが悪くなる原因とその対処法についてお話していきます。

【原因その1】暖房運転になっていない

エアコンの暖房が効かない(暖かい風が出てこない)原因として意外に多いのが、リモコンの表示と本体の運転モードが異なっている事が良くあります。

エアコンの暖房が効かない原因はモードが違う

例えば、部屋を暖かくしたいと思ってリモコンで温度を上げたとしましょう。

この場合、運転モードが「暖房」になっていなくても「自動」になっていればエアコンから暖かい風は出てくるのですが、仮に運転モードが「冷房」や「除湿」、「送風運転」になっている場合はいくら設定温度を上げてもエアコンは効いてきません。

「リモコンの表示もちゃんと暖房になってるのに、エアコンが効かない・・・」という場合、もしかしたらリモコンの表示と本体の運転モードが異なっている可能性があります。

例えば、子供がリモコンをエアコンの方に向けないで運転モードボタンを押してしまったりした場合、リモコンの表示は「暖房」になっているのに、本体が認識している運転モードは「冷房」だったという事もありえます。

このようなことも考えられるので、一度運転切り替えボタンなどを押してみて、もう一度モード設定を切り替えてみてください。

この時、エアコンが全く反応しない(ピッっと音がしないなど)場合、リモコンが故障しているという可能性もあります。

エアコンのリモコン故障が怪しい場合は、こちらの記事を参考にしてもらうといいと思います。

>>【エアコンのリモコン故障】DIY修理や応急運転方法まとめ

【原因その2】設定風量が「弱」や「静音」などになっている

エアコンの設定風量が「弱」や「微風」、「静音」などになっている場合、エアコンそのものの暖房能力が小さくなってしまいます。

エアコンの暖房が効かない原因は風量が弱い

というのも、最近の家庭用のエアコンは省エネなどの観点から、エアコンの風量を変えてしまうとエアコンの風の強さだけではなく、エアコンの冷房能力(消費電力)も変えてしまう(室外機の中の圧縮機をどれだけ動かすかも変えられる)ような設定になっているからです。

例えば、エアコンの風量を「微風」などに設定した場合、室外機側の圧縮機もチョロチョロ運転になってしまい、結果的にエアコンの室内機から吹き出される風はそこまで暖かいものではなくなってしまうこともあります。

エアコンの能力を最大限に発揮したい場合、風量は「自動」または「強」ほど良く、室内機の風量を下げるということはエアコンの暖房能力を小さくする動作になると理解しておきましょう。

ですので、真冬の寒波がやってきた時などにエアコンが効かないなぁと思ったら、風量設定を「自動」や「強」にしてみてください。

【原因その3】省エネ運転モードを設定している

エアコンの暖房が効かない原因は省エネ運転

最近のエアコンには、リモコンなどで省エネ運転といった運転をモード選択できるようになっています。

省エネ運転を行った場合、室内機の風量が弱くなってしまうことが多く、エアコンの能力を最大限発揮することができなくなります。

エアコンの暖房の効きが弱くて困っている場合は、省エネ運転モードを解除し、逆にハイパワー運転などを選択するようにしてみましょう。

パワーモード運転効率暖房能力
省エネ若干良い弱い
通常通常通常
ハイパワー若干悪い強い

なお、ハイパワーモードにする暖房能力が上がる代わりに運転効率が若干下がってしまいますが、大幅に効率が落ちてしまうというほどのものではありません。

ただし、単純にエアコンで熱をたくさん作るわけですから、その分電気代が高くなる(暖房で室内と室外の温度差が大きくなる→電気代高くなる)というイメージを持っておいきましょう。

メーカーによってはハイパワーモードを選択していても30分程度で自動的に通常運転に戻ってしまうものもありますので、たまにエアコンの表示をチェックしておきましょう。

【原因その4】部屋が完全に暖まるでに時間がかかってしまっている

エアコンは暖房効率は良いものの、暖房能力(一度に暖かい空気をたくさん出す能力)はそこまで大きくはありません。

例えば、朝起きてからエアコンの暖房のスイッチをONしても、完全に部屋が暖まるまでには小さな部屋で1時間程度、大きな部屋だと1~2時間程度かかると言われています。

というのも、暖房の体感温度は「部屋の床や壁、窓、天井などの表面温度」と「室温」の中間程度と言われており、暖房で温かいと感じられるようになるためには、室温だけではなく、部屋の床や壁、窓、天井などまで完全に暖まってこなければなりません。

暖房時の部屋の体感温度

出典)住まいの体感温度|joinus住宅

これとは逆の考え方で、輻射熱などを出す暖房器具(薪ストーブや石油ストーブなど)の場合、部屋の温度が温まっていなくても、その輻射熱が直接体をあたためるため、比較的暖房の立ち上がり(暖房をONしてから体が温かいと感じるまでの時間のこと)が早く感じられることがあります。

輻射熱を出す暖房器具の石油ストーブ

このようなエアコン暖房のデメリットとなる立ち上がりの遅さを解消するための方法としては、「起床する1時間ぐらい前からタイマー機能を使ってエアコンを自動でONして部屋を温めておく」という方法です。

こうしておけば、朝起きてリビングなどに入った瞬間から部屋がちょうどよい感じに温まっているため、「なかなか部屋が温まらず、寒い思いをしてしまう」ということはなくなります。

ここで気になるのが、エアコンを1時間前からつけることで増えてしまう電気代について気になることと思いますが、部屋が十分に温まった後はエアコンは自動で弱運転になるため、電気代の増加は思っているほど大きくありません。

逆に、ナイトプランなど夜間の電力が昼間の半分以下というような契約となっている場合、安い深夜電力を使って部屋を温めておくことができる(部屋が温まった後はエアコンの消費電力は少ない)ため、こちらのほうがトータルの電気代が安くなることもあります。

エアコン起動直後から1時間程度の間だけ部屋が寒くて困っている場合は、このような工夫をしてみるといいと思います。

【原因その5】部屋の上方(天井付近)しか温まっていない

エアコン暖房時の吹出口からは、約40~50℃の温風を勢いよく吹き出しています。

ただ、空気は暖まると上へ上へと昇っていく性質があるため、エアコンから吹き出された温風は下に留まって私達が生活している床付近を積極的に温めてはくれず、特に温めてほしいと思ってもいない天井に溜まってしまう傾向にあります。

ここで知っておいてほしいことは、部屋の暖房の基本的な考え方として「床面付近の温度が20℃以上から快適ゾーンとなる」というものがあるということです。

部屋が寒いと感じる場合、天井は設定温度より高くなっているのに、床面が20℃以下になってしまっている可能性があります。

このように、部屋の上下方向に温度差が出来てしまうことが寒さの原因である場合、以下のような対処法を検討してみてください。

エアコンの風をより下向きにする

エアコンはもともと効率よく冷房を行うために、部屋の上方に取付けられていることがほとんどです。

暖房の場合は効率よく床付近を温める必要があるため、フラッパーを自作するなどして、吹出口の風の流れを下向きに変えてあげると上下方向の温度差が改善されます。

エアコン暖房の足元寒さを解消

>>【足元が寒い】エアコンの暖房で効率よく部屋を温めるための工夫

この方法は部屋が比較的小さい(6~10畳程度)の場合に効果的となります。

部屋の床の一番冷たくなっている箇所にサーキュレーター(上向き)を配置する

窓の下や階段の下などはコールドドラフト(温度の低い空気が流れ込んでくる現象)によって温度の低い空気が溜まってしまうことがあります。

この部分にサーキュレーター(上向き)を設置し、温度の低い空気を積極的に撹拌することによって、部屋の温度を均一にすることが出来ます。

サーキュレーターでコールドドラフトを解消

この方法は部屋が大きい場合に効果的で、冷たい空気が部屋からなくなっていけばいくほど部屋の温度が均一になり、足元が暖まってきます。

このように、冷たい空気が溜まる場所をなくしていくという工夫もエアコン暖房の場合は効果的となります。

【原因その6】部屋の空気が乾燥してしまっている

簡易的な湿度計に表示されるのは相対湿度

エアコン暖房は効率よく(安い燃料費で)部屋をあたためることができる(室温を上げることができる)暖房器具なのですが、部屋の湿度に着目した場合、エアコンの暖房を強めれば強めるほどその部屋の空気はどんどん乾燥してしまう(湿度計などに表示される相対湿度が下がる)という作用も働いてしまいます。

>>エアコン暖房で空気が乾燥してしまう3つの理由と対処法まとめ

夏場は湿度が低いほうが涼しく感じられるのと同じように、冬場は湿度が高いほうが体感温度が上がります。

エアコン暖房で室温は上がってきても湿度が下がってしまうため、体感温度が上がらず、部屋がなかなか温まらないと感じることもあります。

このような場合は、エアコン暖房と同時に加湿器なども併用して、部屋の温度を上げつつ、湿度も40~50%を保てるように工夫してみるといいでしょう。

なお、手軽に部屋の湿度を上げる方法については、こちらのサイトの記事が参考になると思いますので、ご参考まで。

エアコンに取りつけるタイプの物干し台の手作り加湿器

出典)【手作り加湿器】電気代不要の加湿能力が高い自作加湿器の作り方|実用的なDIY生活

次のページでは、エアコンの設定以外の暖房能力が落ちてしまう原因についてお話していきます。




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