エアコンの電源ランプやタイマーランプの点滅
プロ直伝のエアコン復旧方法

【故障!?】エアコンランプが点滅して動かない原因と対処法


この記事は、「空調機器の設計開発」や「エアコン取付修理」に経験のある電気工事士が解説しています。
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エラーのリセット方法

エアコンのランプが点滅して動かなくなってしまうと故障してしまったと思って驚いてしまうことと思います。

ただ、ここで知っておきたいのはエアコンはちょっとしたノイズを受けただけでも誤作動を起こして動かなくなってしまうことがよくあるということです。

ランプが点滅していて全く風が出てこないというような場合は、一度下記手順で本体リセットしてみて下さい。

エアコンをOFFにする

エアコンの電源をOFFする

エアコンが動いている場合はリモコンでエアコンの電源をOFFします。

運転ランプやタイマーランプが点滅して既にエアコンの動作が停止してしまっているような場合は、そのまま次のステップに進んでください。

室内機の電源コードを抜く

エアコンの電源を抜く

次に、エアコンの電源コードを抜きます。

電源プラグが高いところで抜き差ししにくい場合などは、分電盤の中にあるエアコン回路のブレーカーを落としてもOKです。

分電盤の中のエアコンブレーカー

ブレーカーのマークの意味は「ー」で通電、「◯」で開放(電気を遮断)となっています。

ルームエアコンの場合、電源は室内機側のコンセントのみとなっていますので、ここまで作業ができたらエアコンに流れる電気は遮断できたことになります。

業務用のパッケージエアコンの場合はコンセントがありませんので、室内機と室外機の両方のブレーカーを落とす必要があります。

1分後に電源を入れ直す

エアコンの電源を落としてから1分後にコンセント(ブレーカー)を挿し入してください。

ルームエアコンの場合、電源コンセントは室内機のところに一箇所しかないため、この操作を行うことで、室内機だけではなく室外機の方も同時にリセットすることができます。

なお、エアコンは始動準備(ランプ点滅する機種もあり)に10分程度かかってしまう場合もありますので、電源を入れたらしばらく待つようにしましょう。

リモコンに付いているリセットボタンは、リモコンの電池交換後にリモコン本体のリセットを行うためのものです。このリモコンのリセットボタンを押してもエアコンはリセットされませんので注意が必要です。

エラーコードの読み取り方

エアコンの室内機に表示されるエラーコード

エアコンのランプ点滅は、エアコンに発生している不具合の内容を知らせるエラーコードになっています。

点滅するランプの種類や点滅のパターン、リモコンに表示されている英数字のエラーコード内容を調べれば、どうしてエアコンが止まっているのかを知ることができます。

例)ダイキンエアコン エラーコード U0 → 冷媒ガス異常

以下にエラーコードを調べるために役立つサイトをまとめておきましたので、不具合原因特定の参考にしてみてください。

メーカー別エラーコードの出し方

メーカー調べ方
ダイキン【ダイキン】エラーコードの調べ方と本体リセット方法
三菱重工
(ビーバーなど)
エラーコード表 家庭用エアコン|三菱重工冷熱株式会社
三菱電機
(霧ヶ峰など)
点検コード検索システム – 三菱電機
東芝【東芝】エラーコードの調べ方と本体リセット方法
シャープエアコン故障診断ナビ|SHARP
富士通【富士通】エラーコードの調べ方と本体リセット方法
パナソニック【パナソニック】エラーコードの調べ方と本体リセット方法
日立日立エアコンのエラーコード(自己診断)|アスナロネット
コロナモニターサイン一覧|CORONA

エアコン故障の主な原因

以下にエアコン故障の主な原因や修理費用の相場についてお紹介しておきます。

故障原因によっては修理よりも買い替えのほうが良いケースもありますので、参考にしてみて下さい。

【故障原因その1】制御基板の故障

エアコン室外機の制御基板の故障

エアコンにはシステム全体を制御する基盤が、それぞれ室内機と室外機に取り付けられています。

この制御基板がファンモーター、圧縮機、膨張弁、冷媒回路切換弁などを作動コントロールしています。

この制御基板や基盤とパーツをつなぐ配線などが壊れると、エアコンの電源が入らなかったり、室外機が動かなくなったりします。

制御基板の故障は、長年の仕様による基盤の割れや繰り返し熱が加えられることによる半田の剥がれ、基板上にあるパーツの寿命などが原因となります。

この制御基板が故障した場合、修理費用の相場はおおよそ以下の通りとなります。

  • 室内機側の制御基板の場合;10,000~35,000円
  • 室外機側の制御基板の場合;10,000~35,000円

この他に、室外機内にあるパワートランジスタという室外機ファンを駆動するための部品が故障することもありますが、その場合もおおよそ上記の見積相場となります。

この場合の修理手順としては、エアコン動作の症状やエラーコードなどから制御基板の故障が原因であることを確定し、その後部品をメーカーなどに発注、部品到着後に基盤を交換していくという形となります。

パーツの在庫がある場合は数日中に修理が完了することになりますが、メーカーから部品を取り寄せるというような場合は部品が到着するまで1~2週間かかることもあります。

【故障原因その2】ファンモーターの故障

先程の話の中にも出てきましたが、制御基板ではなくファンを回すためのモーターそのものが故障してしまってファンが回らず、室外機が動かなくなることもあります。

ファンモーターが故障する原因として多いのが、室外機の周りに物が置かれたりしていてファンが回りにくくなっていたり、またはファンに何か物が挟まってしまっていてファンが回らず、その結果モーターが熱を持ってしまって故障するというケースです。

その他にも、ファンモーターは室外機の電装品の中で一番低いい位置に設置されているため、水害などで室外機の半分ぐらいが水に浸かってしまったり、海から近いところに設置されている場合、ファンモーターの内部が錆びてしまって上手く回転できずに故障してしまうという事もあります。

エアコン室外機のファンモーターの故障

室外機のファンモーター故障の場合も、コンプレッサーは正常に稼働するが、ファンが回らず配管が異常に熱くなることをセンサーが感知して室外機を停止させるため、エラーコードが表示され、室外機とともに室内機も停止することがほとんどです。

ファンモーターの修理はメーカーサポートやエアコン修理業者に依頼する必要があり、費用の相場は1.5~2.5万円程度となります。

なお、ファンモーターに関してはDIY修理に挑戦している人もちらほらいますので、インターネットで「エアコン 室外機 ファンモーター修理」などと検索してみるといいでしょう。

【故障原因その3】四方弁の故障

エアコンは夏場の冷房運転と冬場の暖房運転では、配管の中を流れる冷媒の流れ方が異なります。

冷房運転時の冷媒の流れ

エアコンの冷房時の冷媒ガスの流れ

暖房運転時の冷媒の流れ

エアコンの暖房時の冷媒ガスの流れ

その冷媒の流れる向きを切り替えるために取り付けられているのが四方弁と呼ばれるパーツです。

この四方弁やその四方弁を動作させるための電磁コイルなどが故障し、四方弁が作動しなくなると、エアコン本体は暖房運転をしているつもりでも、実際の冷媒の流れは冷房運転になってしまっているため、吹出口からは冷たい風が出てきてしまうということがあります。

仮に四方弁本体が故障した場合、パーツを交換するためには室外機から冷媒を抜き取り、溶接でパーツの付け替えとなるので、修理費用は安いエアコンを購入するのと変わらないぐらいかかってしまうことがあります。

一昔前に、この四方弁そのもの不良でこういった故障が頻発したという自体もありましたので、エアコントラブルの中でも比較的有名な故障パターンという認識をしてもらっているといいのではないかと思います。

ちなみに、四方弁の交渉の場合、動作しないのは暖房運転だけとなることが多く、冷房運転や除湿運転は問題なく動くというケースも多々見受けられます。

このような場合、エアコンを修理せずにそのままの状態でも、暖房を使わないのであれば、冬場はエアコンを使わずに他の暖房器具に切り替えて乗り切り、夏場の冷房や除湿のみそのエアコンを活用していくという選択肢もあったりしますので、ご参考まで。

【故障原因その4】冷媒ガス漏れ

エアコンの冷媒ガス漏れ

エアコン配管の内部には冷媒ガスが入っていて、それが室外機と室内機を行き来することによって、室内を冷やしたり温めたりしています。

基本的には家庭用エアコンの冷媒ガスは漏れない構造になっていますが、稀に配管の劣化や施工ミスなどによって冷媒が漏れ出してしまうことがあります。

一部のエアコンでその冷媒ガス漏れを検知した場合に動作エラーで室外機を停止させるという機種があります。

エアコンが動かなくなる前に、最近エアコンの効きが悪くなってきていたという症状があった場合は、エアコンが動かなくなった原因は冷媒漏れである可能性があります。

冷媒ガス漏れの修理費用の相場は20,000~100,000円となっており、冷媒漏れの原因が継手部分からによるものでその場で修理できるものあるか、または配管の腐食などによるもので溶接作業が必要で持ち帰り修理になるかによって大きく値段が分かれます。

まとめ

エアコンのランプが点滅して動かない場合、まずはじめに本体リセットを試してみて下さい。

室内機や室外機を点検しても復旧しない場合、エラーコードを調べることで不具合の原因を特定することができます。

故障原因によっては修理費用が高額になることもありますので、そういった場合は修理だけでなく買い替えも検討していくことをおすすめします。

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