日立エアコンの故障修理

【日立エアコン】タイマーランプなどが点滅して動かない場合の対処法


日立製エアコンの室内機ランプが点滅

エアコンが急に動かなくなってしまった・・・。

いろいろ調べてみた結果、室内機の運転ランプやタイマーランプなどが点滅しています。

日立のルームエアコン(白くまくんなど)の場合、これらのランプの点滅は何らかのエラーが原因でエアコンが止まってしまっているという状態を示しています。

急なエアコン故障でびっくりしてしまってすぐに修理を依頼してしまう人も多いと思いますが、ちょっとまってください。

実は、こういった各種ランプの点滅はちょっとしたことで表示されてしまうことがあり、ちょっとした操作(本体をリセットするなど)で簡単に復旧するケースもあったりします。

今回は、日立のルームエアコンで運転ランプやタイマーランプが点滅した原因の調べ方から本体リセットの方法まで詳しくお話していきます。

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プロフィール

この記事の監修者「taichan」


エアコン修理の実務経験が豊富な元メーカー勤務のエンジニア。保有資格は、第三種電気主任技術者、第一種電気工事士、第一種冷凍機械責任者など。



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ランプ点滅だが故障ではないケース

日立エアコンの点検

一般的に、エアコン室内機の各種ランプが点滅した場合、それはエアコンが故障を示すエラーコードであることがほとんどですが、稀に故障ではないのにランプが点滅してしまうことがあります。

日立のエアコンの場合、以下のランプの点滅は故障ではなく、お掃除等のお知らせとなります。

ランプの種類点滅理由
運転ランプ冬場の暖房運転や霜取り運転中に点滅。
自動で暖房運転が復帰します。
(復帰まで20分程度かかる場合もある)
クリーンランプエアコンフィルターやホコリキャッチャー、
パネルなどが正しく取り付けられていない
場合に点滅。上記内容を確認後、再起動。
ミスト空清
ランプ
イオンミスト装置にホコリ等の汚れが付着した
場合に点滅。説明書を参考に清掃後、再起動。
洗浄ランプフィルター掃除機能や室内凍結洗浄機能が
動作しない場合に点滅。
(上記機能の前回動作から一定時間経過ていない
場合などに点滅することが多い)

これらのランプが点滅した場合は、上記の内容や取扱説明書などを参考に不具合箇所を手直しし、再起動を行うことで点滅が解除されます。

上記のランプ点滅は故障ではありませんので、焦らず自分で対処してみてください。

タイマーランプや除湿ランプ、空清ランプの点滅は故障の可能性が高い(エラーコード読取方法)

日立製エアコンのタイマーランプや除湿ランプ、空清ランプの点滅はエアコンが不具合を検知したことを示しています。

具体的にどのようなエラーでエアコンが止まってしまったのかということについては、その原因を示すエラーコードをリモコンで読み取る必要があります。

具体的なエラーコードの見方は以下の通りとなります。

「タイマーランプ」が点滅した場合

日立製のエアコンの場合、タイマーランプの点滅はエアコン本体(室内機または室外機のどちらか)で異常が発生していることを示しています。

タイマーランプの点滅回数毎にエラーの内容が異なりますので、以下の一覧表を参考にエラーの原因を確認してみてください。

点滅回数不具合内容処置及び交換部品
1回四方弁(冷暖切替バルブ)の不具合を検知。
室外基盤、冷却回路の電磁弁コイル類、
サーミスタ(温度検知部品)なども要確認。
不良箇所に応じて部品交換
(室外基盤、コイル、サーミスタなど)
または冷媒回路を修理。
2回強制冷房運転中を示す。
応急運転ボタンによる電源OFF、
または電源抜き挿しによる
本体リセットで改善しなければ、
室内基盤不良の可能性あり。
不良の場合は室内基盤を交換。
3回室内外通信の異常。
端子台(温度フューズ)、
室内基盤、モーター、
掃除ユニットなどの
不具合の可能性あり。
ケーブル接続などを確認。
不具合内容に応じて端子台、
Fケーブル、室内基盤などを交換。
4回室外機(室外基盤、圧縮機、
室外ファンモーターなど)
の不具合の可能性あり。
不良箇所に応じて部品交換
(室外基盤、コイル、サーミスタなど)
または冷媒回路を修理。
5回室外基盤(パワーリレー接点溶着など)
の不具合、または室内機DC
ファンモーター異常の可能性あり。
室内制御基板を交換。
9回室内温度センサー(サーミスタ)、
または室内基盤の不具合の可能性あり。
コネクタ接続確認後、
サーミスタ(室温、熱交温度センサー)
を交換。
10回室内基盤、室内ファンモーター
の不具合(回転異常、過電流など)
の可能性あり。
室内ファンモーターの回転チェックや
コネクタ接続確認後、ファンモータを
交換。
11回室内基盤、またはイオンユニットなどに
不具合の可能性あり。
コネクタ接続確認後、室内基盤や
イオンユニットを交換。
12回室内外基盤や室内ファンモーターに
関する通信関連の不具合の可能性あり。
Fケーブル確認後、不具合に応じて
各種部品を交換または冷媒回路を修理。
13回室内基盤に不具合
(データ読み取り異常)の
可能性あり。
室内制御基板を交換。
21回室内外基盤に不具合または、
他の家電製品による通信障害の
可能性あり。
動作を邪魔する家電製品を特定し対策。
基盤故障の場合は交換修理。

「除湿ランプ」または「見張りランプ」が点滅した場合

日立製のエアコンの場合、除湿ランプや見張りランプは主にエアコン室外機の方で異常が発生している場合に点滅する仕様になっています。

具体的なエラーの内容については、ランプの点滅回数で判断することができますので、以下の一覧表を参考にエラーの原因を確認してみてください。

タイマーランプ
(見張りランプ)
点滅回数
不具合内容
2回室外基盤またはコンプレッサーに
異常(ピーク電流カット)が発生した
可能性あり。
3回室外基盤またはコンプレッサーに
異常(低速回転)が発生した
可能性あり。
4回室外基盤またはコンプレッサーに
異常(切替失敗)が発生した
可能性あり。
5回室外基盤またはコンプレッサーに
異常(過負荷下限カット)が発生した
可能性あり。
室外機の風周りを遮る物を避ける、
直射日光を遮る工夫をする、
室内外機のフィルターや
エアコンクリーニングを行う
ことより改善する可能性あり。
6回室外基盤、コンプレッサー、
サーミスタに異常(OH温度上昇異常)が
発生した可能性あり。
7回室外温度センサー(サーミスタ)の
不具合の可能性あり。
8回室外基盤またはコンプレッサーに
異常(増速不良)が発生した
可能性あり。
9回室外基盤に不具合(通信エラー)の
可能性あり。
12回室外基盤または室外ファンモーターに
不具合(室外ファンロック)の可能性あり。
13回室外基盤に不具合(データ読み取り異常)の
可能性あり。
14回室外基盤に不具合の可能性あり。
15回室外基盤に不具合の可能性あり。
次のページでは、日立製エアコンの室内機ランプが点滅して動かなくなってしまっている場合の本体リセットの方法についてお話していきます。
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