エアコンの効きが悪くなる原因と具体的な対処法

エアコンの効きが悪くなる原因と具体的な対処法冷房が冷えない(効かない)
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エアコンが効かない原因と対処法

エアコントラブルで多いのが、エアコンの効きが悪くてなかなか部屋が冷えてこない(暖房の場合は温まってこない)というものです。

ここで問題なのは、一体何が原因でエアコンの効きが悪くなっているのか分からず、困ってしまうということではないでしょうか?

エアコンやクーラーは故障でなくても設置状況や使い方、メンテナンスの状態などの影響によって、冷暖房の効きが悪くなってしまうことがあります。

今回は、そんなエアコンやクーラー(冷房専用)の効きが悪くなる主な原因とその具体的な対処法について、詳しくお話していきます。

エアコンの効きが悪いというより「全く効かない」というような場合は、記事の中ほどにある(2.エアコンが「全く効かない」場合の原因と対処法)からの内容が参考になります。

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  1. エアコンの「効きが悪い」原因と対処法(故障ではない)
    1. 設定風量が「弱」や「静音」になっている
    2. 省エネ運転モードを設定している
    3. 室内機のエアコンフィルターにホコリが溜まっている
    4. 室外機のアルミフィン部に汚れが溜まっている
    5. 部屋の湿度が高いままの状態になっている(冷房の場合)
    6. 猛暑に弱いエアコン機種を使っている(冷房の場合)
    7. 室外機が雪を吸い込んで塞がってしまっている(暖房の場合)
    8. 部屋の上方(天井付近)しか温まっていない(暖房の場合)
    9. 部屋の空気が乾燥してしまっている(暖房の場合)
    10. 部屋の大きさに対して能力の小さなエアコンを使っている
    11. 経年劣化でエアコンの性能が落ちてきている
  2. エアコンが「全く効かない」場合の原因と対処法(故障ではない)
    1. 運転モードが正しくない
    2. 室外機の風通りが悪くなっている
  3. 室内機ランプが点滅してエアコンが完全に停止している場合(エラーコード表示)
    1. 【SETP1】エアコンをOFFにする
    2. 【STEP2】室内機の電源コードを抜く
    3. 【STEP3】1分後に電源を入れ直す
    4. エラーコードの具体的な読み取り方
  4. 冷媒ガス漏れ故障が原因でエアコンが効かなくなる場合もあります
    1. 【ガス漏れチェック方法1】室外機配管に霜がついていないか?(冷房運転のみ)
    2. 【ガス漏れチェック方法2】ドレン排水があるかどうか?(冷房運転のみ)
    3. 【ガス漏れチェック方法3】吸込と吹出温度差は適正か?
  5. エアコン修理の具体的な流れ
    1. 【STEP1】エアコン修理を依頼する(現場見積りの予約)
    2. 【STEP2】サービスマンに現場見積もりをしてもらう
    3. 【STEP3】エアコン修理を進めてもらう
    4. 【STEP4】修理代金を支払う
  6. エアコン修理料金の相場
  7. エアコン修理と買い換えの判断ポイント
    1. 設計上の標準使用期間(約10年)
    2. 統計上のエアコン買い替えサイクル(約13~14年)
    3. 修理費用がいくらになるかで決める
    4. 今のエアコンに不満があるなら修理より買い替え
  8. 定期メンテナンスで故障を未然に防ぐ方法
  9. 最後に一言

エアコンの「効きが悪い」原因と対処法(故障ではない)

エアコンが効かない原因は故障だけではなく、使い方やメンテナンス、設置環境など、エアコン本体以外に原因がある場合がたくさんあります。

エアコンを買い替えたりしなくても冷房の効きを改善することができたりしますので、クーラーの効きが悪いと感じる場合は下記の内容を確認してみてください。

設定風量が「弱」や「静音」になっている

エアコン効かない場合風量が弱くなっていないか確認

エアコンにあまり詳しくない人の場合、設定温度を低く(暖房の場合は高く)しておけば、エアコンは最大能力でキンキンに冷えた冷風(温風)を出してくれると思っている人が多いと思いますが、それは半分正解で半分間違いです。

というのも、最近の家庭用のエアコンは、室内機の風量を変えてしまうと単に室内機の風の強さだけではなく、エアコンの能力も変えてしまう(室外機の中の圧縮機をどれだけ動かすかも変えてしまう)ような仕組みになっているからです。

例えば、エアコンの風量を「微風」などに設定した場合、室外機側の圧縮機は省エネなどの観点からノロノロ運転(低い回転数)になってしまい、結果的にエアコンの室内機から吹き出される風はそこまで冷えたもの(温かいもの)ではなくなってしまうことがあります。

ざっくりと言えば、エアコンの冷暖房能力は室外機の圧縮機の回転数を上げれば上げるほど、室内機の風量を大きくすればするほど大きくなっていきます。

エアコンの冷暖房能力を最大限に発揮したい場合、風量は「最大」が良く、室内機の設定風量を下げたりすることはエアコン能力を小さくしてしまっているのと同じだということを理解しておきましょう。

エアコンの風量が「自動」の場合、起動直後は「最大」、部屋の温度が安定してきたら「中」程度の風量になってしまう傾向があります。エアコンの効きが悪いと感じているのであれば風量は自動ではなく「最大」にしてみることをおすすめします。
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省エネ運転モードを設定している

エアコンの効きが悪い場合は省エネ運転を解除

最近のエアコンには、リモコンなどで省エネ運転といった運転をモード選択できるようになっていますが、この省エネ運転を設定した場合、消費電力を抑える運転が行われるため、エアコンの冷暖房能力を最大限発揮することができなくなってしまいます。

パワーモード運転効率冷暖房能力
省エネ運転良い弱い
通常運転通常通常
ハイパワー運転悪い強い

クーラーの効きが弱くて困っている場合は、省エネ運転モードを解除し、逆にハイパワー運転などを選択するようにしてみましょう。

ハイパワーモードは電気代が高くなるイメージがありますが、エアコンの効きを良くするために電気を消費することはある程度しょうがないことですので、部屋が暑くて(暖房の場合は寒くて)困っているという場合は省エネモードではなく、ハイパワーモードなどの機能を使ってみることをおすすめします。

メーカーによってはハイパワーモードを選択していても30分程度で自動的に通常運転に戻ってしまうものもありますので、注意が必要です。
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室内機のエアコンフィルターにホコリが溜まっている

エアコンの前面カバーを開いたところ

エアコンの冷暖房能力を最大限発揮するためには、室内機の風量をできる限り大きくすることが大切です。

ですが、室内機のエアコンフィルターにホコリがたくさん積もってしまっている場合、それが風の通りを邪魔してしまってエアコンから吹き出される風が弱くなってしまいます。

1ヶ月間使ったエアコンフィルターのホコリ

上記のフィルターは、前回掃除してから2週間ほど経過したものですが、この状態でも風量は少し低下してきます。

フィルター掃除を全くしていないような場合だと、フィルターの上にホコリがフェルト状に数ミリも積もってしまっていて、ほとんど風が通らずエアコンの能力が大幅に低下しているケースもよく見かけます。

このような場合は、エアコンフィルターを取外し、掃除機などでホコリを吸い取ったり、水洗いしたりしてフィルターを掃除してみてください。

掃除機でホコリを吸い取る

また、エアコン内部にあるアルミ製の熱交換器や送風ファンなどがカビ汚れなどで詰まってしまっている場合も、上手く風が通らず冷暖房能力を低下させる原因となります。

エアコンアルミフィンの汚れ

エアコンのファンにホコリが詰まってしまっている

写真ぐらいの汚れであればそれほどエアコン能力に影響することはありませんが、もう何年もエアコンクリーニングを行っていないような場合、ホコリやカビ汚れが送風ファンの空気流路を完全につまらせてしまっているというケースもあったりします。

これはエアコンは全力で運転している(ファンはブンブンと音をたてて回っている)のに風がちょっとしか出ておらず、部屋はなかなか冷えて(温まって)こず、電気代だけがどんどん高くなってしまっているような感じです。

エアコン内部まで汚れて風通りが悪くなってしまっているような場合は、エアコンクリーニングを業者に依頼して、アルミフィンや送風ファンの汚れを取り除いてもらうのが効果的です。

エアコン洗浄機でアルミフィンのカビ汚れ落とし

エアコンクリーニング業者が使っている洗浄ポンプでフィンの奥にある汚れまでスッキリ取り除くことができれば、運転時の風量がアップしてエアコンの効きが大幅に改善します。

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室外機のアルミフィン部に汚れが溜まっている

あまり知られていないことですが、室内機の場合と同様、室外機のフィン部にホコリ等が溜まってしまった場合も、風の通りが悪くなった分だけエアコンの効気が悪くなってしまいます。

室外機のフィン部分の汚れ

基本的には室外機はノーメンテナンスでいける場合が多いのですが、室外機が置かれている場所によってはペットの毛や洗濯物のホコリなどが室外機の裏側のアルミフィン部に大量に付着して風の通り道を塞いでしまっていたりすることがあります。

エアコン室外機の背面の汚れが原因で効かない

室外機の裏側にたくさん隙間がある場合は、ブラシなどを使ってアルミフィンの汚れを取り除いて上げましょう。

エアコン室外機の裏側のホコリを取り除くためのブラシ

ただし、アルミフィン部は手を切ってしまいやすいですし、掃除しやすくするためにエアコン配管をつなげたまま室外機を動かしてしまうとガス漏れの原因となってしまうこともありますので、注意が必要です。

なお、室外機の汚れを本格的にきれいにしたい場合、室外機を分解してアルミフィンの表側から裏側に向かって高圧洗浄機で水をかけて汚れを落としていく必要がありますが、エアコン室外機の内部は高電圧(数百ボルト)が流れていますので、素人がエアコンの室外機を分解して洗浄するのはとても危険です。

エアコンクリーニング業者に頼めば、室内機のクリーニング代金+αのサービス金額で室外機もオプション洗浄してくれるところが多いですので、そういった仕組みを利用してみるのも一つの手です。

室外機のまわりに植木鉢が置かれていたり、見栄えを良くするための木製カバーなどをつけている場合も、風通りが悪くなってしまいますので、室外機のまわりにはものを置かないようにしておきましょう。

部屋の湿度が高いままの状態になっている(冷房の場合)

冷房運転をしても湿度がなかなか下がらない

エアコンの冷房運転において、部屋の温度は設定温度付近になっているのに、なんだかジメジメして蒸し暑い感じがする事があると思います。

夏場は部屋の湿度が低いほうがサラッと涼しく感じられて心地よいのですが、最近の省エネタイプのエアコンは冷房運転時の除湿能力があまり強くないものが多くなってきています。

少し専門的な話をしますが、冷房運転は部屋の空気の温度を下げると同時に部屋の中の空気中の水分を屋外に排出する作用もあります。

冷房運転中にドレンホースから水がポタポタ・・・と出てきているのは、室内の空気中の水分からエアコンが搾り取った水分です。

この話を聞くと、冷房運転をすれば部屋の温度も下がって、湿度もうまく下がっていくのではないかと思いますが、実は空気は温度が下がると湿度(相対湿度)が上がってしまうという性質があり、思っているよりも頑張って除湿をしてやらないと部屋の湿度はなかなか下がらないものです。

また、消費電力の観点から話をしていくと、部屋の空気の温度を下げるために必要となるエネルギーより、部屋の空気を除湿するためのエネルギーのほうがたくさん必要となるため、省エネを進めていく必要があるエアコンメーカーは冷房運転中の除湿能力を犠牲にすることでエアコンの省エネ化を勧めてきたという経緯もあります。

実は、夏場は部屋の温度を下げるより湿度を下げたほうが体感的には涼しく感じられる傾向があります。

夏場に部屋を涼しく心地よくしたいのであれば、第一に除湿機などを使って部屋の湿度を60%前後まで下げ、除湿機の排熱で上がってしまった部屋の温度を冷房で下げてあげるという考え方をするのがいいでしょう。

省エネという考え方とは逆行してしまいますが、この体感温度という視点が欠落してしまうと、いくら部屋の温度を下げていっても体が冷えていくだけで全然快適に感じられないということになってしまいますので注意が必要です。

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猛暑に弱いエアコン機種を使っている(冷房の場合)

エアコンは機種によって猛暑に強い機種とそうではないものに分かれています。

少し専門的な話になりますが、エアコンは設計上の基準(JIS規格)において、外気温が43℃の条件で1時間の連続運転が可能でなければなりません。

言い換えると、外気温が43℃まではどのメーカーのエアコンでも動作が保証されているということになりますが、これはエアコンが1時間連続運転できることだけが保証されているだけであって、エアコンの能力が低下しないということを示しているわけではないことに注意が必要となります。

一般的に、エアコンの冷房運転は外気温が高くなればなるほど室外機が熱を室外に放出しづらくなり、その結果、室内機から出てくる冷たい風がぬるくなってきてしまう傾向があるため、外気温が高くなる日中は一番部屋を冷やしたい時間帯であるにも関わらず、エアコンの性能はその時間帯が一番悪くなってしまうことになってしまいます。

近年、外気温が40℃近くになってしまう地域も増えてきたため、各メーカーも猛暑に強い(外気温が高くても性能が低下しにくい)エアコンを開発してきています。

  • ダイキン;高外気タフネス冷房(外気温46℃まで)
  • 三菱電機;ストロング冷房(外気温46℃まで)
  • パナソニック;Xシリーズ(外気温50℃まで)、AXシリーズ(外気温46℃まで)
  • 東芝;DTシリーズ、Rシリーズ(外気温48℃まで)

※2020年11月調べ

数年前に設置したの古いエアコンを使っている場合、こういった高温対応の冷房機能がついていない製品が多いと思われます。

猛暑のときに限って冷房の効きが悪くなるという場合は、買い替えの際に猛暑に強いエアコンを選ぶということを検討してみるのも一つの手です。

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室外機が雪を吸い込んで塞がってしまっている(暖房の場合)

真冬の寒波がやってきたりすると、外では雪が舞っているということもあったりします。

このような時に限ってエアコンの暖房が効かなくなる場合、室外機の周りをよく観察してみてください。

例えば、室外機が雪を吸込んでしまいやすい場所に設置しているような場合、室外機が雪を吸い込んでしまい、アルミフィンが雪で詰まってしまうようなこともよくあります。

エアコンの暖房は外気がフィン部を通過することによって外気の熱を取り込む仕組みになっていますので、フィンが雪で覆われてしまうと暖房ができなくなります。

また、アルミフィンに雪がたくさん詰まっていなくても、エアコンの周りが積もった雪で囲われてしまっていて風の通りが悪くなっていたりするだけでも暖房能力が落ちてしまいます。

雪が降った時に限って暖房が効かなくなる場合は、一度室外機周りをチェックし、雪がアルミフィンに詰まって風の通りの邪魔をしていないか確認してみましょう。

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部屋の上方(天井付近)しか温まっていない(暖房の場合)

エアコン暖房では吹き出し口から40~50℃の温風が出てきている

エアコン暖房時の吹出口からは、約40~50℃の温風が勢いよく吹き出してきています。

ただ、空気は暖まると上へ上へと昇っていく性質があるため、エアコンから吹き出された温風は下に留まって私達が生活している床付近を積極的に温めてはくれず、特に温めてほしいと思ってもいない天井に溜まってしまう性質があります。

実際に部屋の天井付近の温度と床面の温度を温度計などで計ってみてもらえばよくわかりますが、何も考えずにエアコン暖房だけを使っていると、天井と床面の温度差が5~10℃もある(天井付近は25℃、床面付近は15℃等)ということもよくあり、このような状態だと頭はぽーっとするぐらい暑いのに足元は冷えて寒いという状態になっていることでしょう。

このように暖房の効きが悪いという場合、天井付近の温度は設定温度より高くなっているのに、床面付近の温度が設定温度より低くなってしまっている可能性があります。

あまりエアコンのことに詳しくない人にとっては分かりにくいことかもしれませんが、温められた空気の浮力(上へ上へと上がっていく力)というのはかなり強いため、エアコンから吹き出される40~50℃の温風を20℃以下の床面まで吹き下ろすのはとても大変なことです。

特に、小さなルーバー(上下の風向きを変えるパーツ)しかついていない低価格帯のエアコンでは、風向きは「下」、風量を「最大」にしてもなかなか床面付近の温度を上げることはできないでしょう。

このように、部屋の上下方向に温度差が出来てしまうことが寒さの原因である場合、以下のような対処法を検討してみてください。

【改善案1】サーキュレーターを天井付近に取り付ける

天井サーキュレーターでエアコンの暖房効率アップ

部屋の天井と床面の温度差を下げる最も効果的な方法は、部屋のなるべく高い位置に下向きサーキュレーターを取り付ける方法です。

天井付近には温められた空気が溜まっていますので、そこにサーキュレーターを取り付け、下向きに風を送ってやると部屋の上下の温度差をかなり小さくすることができます。

エアコンから吹き出される温風(40~50℃、床面との温度差20~30℃)に比べると部屋の天井付近の温度は23~25℃ぐらいしかありませんので空気の浮力もそれほど大きくありませんので、小さなサーキュレーターでも驚くほど体感温度が上がると思います。

オススメのサーキュレーターは、壁に穴を開けずに取り付けられる「トヨトミ 壁掛けサーキュレーター」や、天井照明とサーキュレーターが一体となった「ルミナス シーリングサーキュレーター」などがあります。

この他に、一般的なシーリングファンでも部屋の上下温度差をなくすことができますので、ご参考まで。

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【改善案2】床面温度が一番低い箇所にサーキュレーター(上向き)を配置する

サーキュレーターでコールドドラフトを解消

窓の下や階段の下などはコールドドラフト(温度の低い空気が床面を這うように流れ込んでくる現象)によって温度の低い空気が溜まってしまうことがあります。

温度の低い空気は何も工夫をせずそのままにしておくと、部屋の床面を這うように広がっていってしまうため、部屋の上下温度差を大きくしてしまう要因となります。

ですので、こういった冷たい空気が溜まっている部分にサーキュレーター(上向き)を設置し、温度の低い空気を積極的に撹拌することによって、部屋の温度を均一にすることが出来ます。

この方法は部屋が大きい場合に効果的で、冷たい空気が部屋からなくなっていけばいくほど部屋の温度が均一になり、足元が暖まってきます。

このように冷たい空気(温度の低い空気)が溜まる場所をなくしていくという工夫もエアコン暖房の効きを良くする一つの手となります。

【改善案3】エアコンに導風板を取り付ける

エアコン暖房の足元寒さを解消

エアコンはもともと冷房のために作られたものなので、部屋の上方に取付けられていることがほとんどです。

ただ、高い位置に設置されたエアコンにとって床付近まで温める必要のある暖房運転は基本的に苦手なこととなります。

特に、安価なタイプのエアコンの場合、吹き出し口のルーバーが小さいため、うまく風を床面まで吹き下ろすことができません。

この場合、フラッパー(導風板)を取り付けるなどして、吹出口の風の流れを下向きに変えてあげると上下方向の温度差が改善されます。

ネットで「エアコン 風よけ」などと検索すれば、1000~2000円で市販品を購入することもできます。

この方法は部屋が比較的小さい(6~10畳程度)の場合に効果的で、小さな部屋であればサーキュレーターなしでも部屋の上下の温度差をかなり小さくすることができます。

部屋の空気が乾燥してしまっている(暖房の場合)

簡易的な湿度計に表示されるのは相対湿度

夏場は湿度が低いほうがサラッと涼しく感じられるのと同じように、冬場は少ししっとりと湿度が高いほうが体感温度が上がります。

エアコン暖房は効率よく(安い燃料費で)部屋をあたためることができる(室温を上げることができる)暖房器具なのですが、部屋の湿度に着目した場合、エアコン暖房を強めれば強めるほどその部屋の空気はどんどん乾燥してしまう(湿度計などに表示される相対湿度が下がる)という作用も働いてしまいます。

エアコン暖房で室温は上がってきても湿度が下がってしまうため、空気がカラッカラになってしまって体感温度が上がらず、暖房の効きが悪い感じてしまうこともあるでしょう。

このような場合は、エアコン暖房と同時に加湿器なども併用して、部屋の温度を上げつつ、湿度を40~50%を保てるように工夫してみるといいでしょう。

湿度は上げすぎると窓の結露やカビの原因となってしまいます。

湿度が40%以上あれば十分快適に感じられますので、無理して加湿して50%以上まで上げる必要はありません。

エアコンに取りつけるタイプの物干し台の手作り加湿器

少し格好が悪いですが、冬場は洗濯物の一部を部屋の中に干せば加湿器の代わりにすることも可能です。

なお、ダイキンのうるる加湿機能が搭載されているエアコンは、屋外の湿気を取り込んで室内で温風と一緒に吹き出してくれたりしますので、そういった加湿機能のあるエアコンを選んで取り付けるのも一つの手です。

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部屋の大きさに対して能力の小さなエアコンを使っている

エアコン掃除で本体カバーを取り外したエアコン

エアコンは「6畳用(2.2kW)」、「8畳用(2.5kW)」、「10畳用(2.8kW)」など、部屋の大きさに合わせた機種を選ぶ必要があります。

エアコンはちゃんと動いているのに、慢性的にエアコンの効きが悪いという場合は、部屋の大きさに対して能力の小さなエアコンがついているという事が考えられます。

特に、引っ越しなどで以前使っていたエアコンを引越し先でも使いまわしているというような場合に発生するトラブルになります。

また、少し難しい話になるのですが、実は上記の「◯畳用」というのはあくまで目安のようなものであり、断熱性能の高い新築の家の場合とそうではない古い家の場合では、必要となるエアコンの能力は異なってきてしまいます。

慢性的にエアコンの効きが悪いというような場合は、ワンランク能力の大きなエアコンに買い換える必要があるといえますので、一度エアコンの能力と部屋の広さの関係を確認してみてください。。

経年劣化でエアコンの性能が落ちてきている

エアコンの圧縮機

エアコンは室外機の中にある圧縮機(コンプレッサー)などのパーツの経年劣化によって、年に3~4%づつ性能がダウンしていってしまいます。

単純に考えると、エアコン設置から10年も経過すればエアコンの能力(≒効率)は30~40%も低下してしまっていることになります。

このエアコンの性能劣化については、少々であればエアコン側で圧縮機の回転数を上げてカバーしていくことができるできるのですが、極端にエアコンの性能が落ちてきてしまうと、いくらエアコンが頑張っても(電気をたくさん使っても)部屋を冷やすことができなくなってきます。

特に、夏場の猛暑で外気温が40℃近くになってしまっているような状況や冬場で外気温が氷点下になっているような場合、こういったエアコンの性能劣化が原因でエアコンの効きが悪くなってきてしまっているというケースが目立ちます。

家庭用のルームエアコンの場合、劣化して効率の悪くなった部品(圧縮機)を交換修理するのは高く付きます(8~10万円が相場)し、圧縮機が摩耗したエアコンを使い続けると電気代も高いままとなってしまっています。

もう10年以上エアコンをしっかりと使ってきた場合、エアコンの劣化も進んできていますので修理するのではなく、買い換える方向で検討してくのが経済的です。

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エアコンが「全く効かない」場合の原因と対処法(故障ではない)

エアコンの冷房が効かなくなってしまう原因は故障だけではなく、使い方やメンテナンス、設置環境など、エアコン本体以外に原因がある場合もたくさんあります。

この場合、エアコンを修理したり買い替えたりしなくてもまた冷房が使えるようになりますので、まずは下記の内容を確認してみてください。

運転モードが正しくない

エアコンが全く効かない原因として意外に多いのが、リモコンの表示と本体の運転モードが異なっている事が良くあります。

エアコンの冷房が効かない原因はモードが違う

例えば、冷房運転の場合、部屋を冷やしたいと思ってリモコンで温度を下げたとしましょう。

この場合、運転モードが「冷房」になっていなくても「自動」になっていればエアコンから冷たい風は出てくるのですが、仮に運転モードが「暖房」になっている場合はいくら設定温度を下げてもエアコンからは冷たい風は出てきません。

「リモコンの表示もちゃんと冷房になってるのに、エアコンが効かない・・・」という場合、もしかしたらリモコンの表示と本体の運転モードが異なっている可能性があります。

例えば、子供がリモコンをエアコンの方に向けないで運転モードボタンを押してしまったりした場合、リモコンの表示は「冷房」になっているのに、本体が認識している運転モードは「暖房」だったという事もありえます。

このようなことも考えられるので、一度運転モードの切り替えボタンなどを押してみて、もう一度運転モードを正しいモードに切り替えてからエアコンを使ってみてください。

室外機の風通りが悪くなっている

一旦はエアコンが起動するのだけれど、しばらくすると止まってしまうような場合、エアコンカバーの外し忘れや室外機アルミフィンの汚れを疑ってみてください。

エアコンを長期間使わない場合にエアコンカバーをかけておく人もいると思うのですが、エアコンカバーの室内機側は外したのだけれど、室外機側のエアコンカバーを外し忘れていることが稀にあります。

エアコンの室外機にカバーが付いている

室外機にカバーをかけたままエアコンを運転させた場合、エアコンは一応は動き出すのですが数分ですぐに動かなくなってしまったり、エアコンは動き続けるのだけれど生ぬるい風しか出てこないという状態になってしまいます。

室外機の周りを荷物などで囲んで塞いでしまっていたり、室外機の裏側のアルミフィンに犬や猫などの動物の毛がびっしり付いてしまっているような場合も、同様のことが起こってしまいます。

エアコン室外機の背面の汚れが原因で効かない

これらのことが原因でエアコンが動かなくなった場合、エアコンの電源を切って室外機の風まわりを阻害するようなものは取り除いて、エアコンのリセット動作(コンセントを抜き差しする、リモコンのリセットボタンを長押しする)を行えばエアコンは正常に動き出します。

ちなみに、エアコンは一度停止させた直後に運転ボタンを押しても数分間は始動しないプログラムになっているので、運転ボタンを押したらしばらくの間は何もせず、ちゃんと動いてくるかどうか様子を見るようにしてください。

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室内機ランプが点滅してエアコンが完全に停止している場合(エラーコード表示)

エアコンのタイマーランプ点滅がエラーコード表示

エアコンの運転ランプやタイマーランプが点滅して、室内機も室外機も両方法とも完全に停止してしまっているような場合、エアコンに何らかの不具合が発生している可能性があります。

ちょっとした不具合であれば本体のリセット操作で復旧することもありますので、まずは以下の手順でエアコンをリセットし、冷房が使えるようになるかどうか試してみてください。

【SETP1】エアコンをOFFにする

エアコンの電源をOFFする

エアコンが動いている場合はリモコンでエアコンの電源をOFFします。

運転ランプやタイマーランプが点滅して既にエアコンの動作が停止してしまっているような場合は、そのまま次のステップに進んでください。

【STEP2】室内機の電源コードを抜く

エアコンの電源を抜く

次に、エアコンの電源コードを抜きます。

電源プラグが高いところで抜き差ししにくい場合などは、分電盤の中にあるエアコン回路のブレーカーを落としてもOKです。

分電盤の中のエアコンブレーカー

ルームエアコンの場合、電源は室内機側のコンセントのみとなっていますので、ここまで作業ができたらエアコンに流れる電気は遮断できたことになります。

ブレーカーのマークの意味は「ー」で通電、「◯」で開放(電気を遮断)となっています。

【STEP3】1分後に電源を入れ直す

エアコンを再始動する

エアコンの電源を落としてから1分後にコンセント(ブレーカー)を入れ直し、エアコンを再起動してみましょう。

ルームエアコンの場合、電源コンセントは室内機のところに一箇所しかないため、この操作を行うことで、室内機だけではなく室外機の方も同時にリセットすることができます。

この状態で再びエアコンが停止(運転ランプやタイマーランプが点滅)して冷房が全く効かないという場合、エアコンに少し症状の重い不具合が発生して故障してしまっている可能性があります。

リモコンに付いているリセットボタンは、リモコンの電池交換後にリモコン本体のリセットを行うためのものです。このリモコンのリセットボタンを押してもエアコンはリセットされませんので注意が必要です。
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エラーコードの具体的な読み取り方

リモコンにエアコンのエラーコード表示

室内機のランプが点滅してエアコンの冷房が効かなくなってしまった場合、エラーコードを読み取ることでどうしてエアコンが動かなくなってしまったのかを知ることができます。

エラーコードはメーカーや機種によって、室内機本体の方に表示されたり、リモコンの方に表示されたり確認の方法が異なります。

各メーカーのエラーコードの読み取り方を解説していますので、参考にしてみて下さい。

エラーコードから故障の原因を読み取ることができれば、修理費用の相場も分かってきます。

少しリモコン操作など難しく感じられるかもしれませんが、ぜひ一度挑戦してみてください。

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冷媒ガス漏れ故障が原因でエアコンが効かなくなる場合もあります

エアコンは配管の中に入っている冷媒ガス(R32、R410aなど)が封入されていて、その冷媒ガスが室外から室内に熱を移動させることによって室内機から温風を出すことができる仕組みで動いています。

ただ、エアコンの効きが悪いというトラブルの中にはこの冷媒ガスが漏れてしまっていて、エアコンがうまく作動していないケースがあります。

少々のガス漏れではエラーコード表示(エアコン停止)する機種はほとんどなく、冷媒がほとんどなくなってしまうまで漏れてようやくエラーコード表示(室内機のランプ点滅)して停止することになります。

ただ、スローリーク(何年かかけてちょっとずつ冷媒が漏れている状態のこと)によって中途半端に冷媒が漏れていってしまっているような場合だと、エアコンは動き続けていて、エアコンの効きが悪くなってしまっているだけなので、故障していることに気が付きにくいという特徴があります。

エアコンの冷媒ガスが漏れてしまっているかどうかは、下記の方法で確かめていくことができます。

【ガス漏れチェック方法1】室外機配管に霜がついていないか?(冷房運転のみ)

エアコンガス漏れで配管に霜がつく

エアコンの冷媒ガスが漏れてしまった場合、冷房運転時に室外機の細い方の配管に白っぽい霜がつきます。

冷媒量が適正である場合は、この配管に露や水滴が付くことはあるものの、凍って霜になる(配管温度がマイナスになる)ということはありません。

この室外機の配管をに霜が付いていた場合、冷房の効きが悪くなってしまった原因は冷媒漏れであると考えられます。

エアコン暖房の場合、室外機の接続部の配管温度は高くなっているため、冷媒ガスが漏れていてもこの部分の配管に霜(白い氷)が付くことはありません。冷房運転の場合のガス漏れ判定とはこの点が異なりますので注意が必要です。

【ガス漏れチェック方法2】ドレン排水があるかどうか?(冷房運転のみ)

冷房運転中にドレンホースから排水があるか確認する

エアコンは冷房運転を行ったとき、室内機で除湿した水分をドレンホースから排水する仕組みとなっています。

ドレンホースからの排水量は、小さなルームエアコンでも1秒間に1~3滴程度はあります。

冷媒ガスが漏れてしまっている場合、室内機の中にある熱交換器でほとんど除湿できなくなってしまいますので、このドレンホースからの排水も殆どなくなってしまいます。

冷房運転を起動してから30分以上経ってもドレンホースからの排水がない場合は、冷媒ガスが漏れてしまっている可能性が高いでしょう。

暖房運転時は室内機につながっているドレンホースからの排水はほとんどありませんので、注意が必要です。

【ガス漏れチェック方法3】吸込と吹出温度差は適正か?

冷媒ガス漏れの見極め方法として、エアコンの吸込温度(天井付近の温度)と吹出温度(吹出口から出てくる温風の温度)の温度差がちゃんとあるかどうかで確認するとという方法があります。

  • 冷房運転の場合;8~13℃
  • 暖房運転の場合;16~23℃

本来であればゲージマニホールドという圧力計を使って冷媒のガス圧などを測定していくのですが、簡易的に上記のように室内機の吸込みと吹き出し温度の差が適正かどうかで簡易的にガス漏れ判定をすることができます。

具体な方法については、以下の通りとなります。

【STEP1】エアコンを起動する

エアコン冷房の冷媒ガス漏れ確認方法

まずはじめに、エアコンを起動して以下の設定で運転させていきます。

  • 冷房運転の場合
    →温度;最低
    →風量;最大
  • 暖房運転の場合
    →温度;最高
    →風量;最大

【STEP2】吸込温度と吹出温度を測定する

次に、エアコンの吸込み温度としてエアコン上部(天井辺り)の空気温度を測定します。

エアコンの吸込み温度を測定

上記は冷房運転を行った際の例ですが、この温度計は周りの温度をIN(下側)に表示しますので、この場合のエアコンの吸込温度(天井付近の温度)は19.9℃ということになります。

次に吹出し温度は、温度計のセンサー部をルーバーの中辺りに設置したりして測定します。

このセンサー部で測定した温度は、先程の温度計のOUT(上側)に表示されるため、エアコンの吹出温度は8.1℃ということになります。

よって、エアコンの吸込温度と吹出温度の差は11.8℃(19.9℃ー8.1℃)となり、判断基準となる「冷房時;8~13℃」の範囲内となるので、このエアコンは正常に動いていると判断することができます。

逆に、この吸込と吐出の温度差が8℃より極端に小さい場合、冷媒ガスが漏れてしまっている可能性が高いため、本格的な点検修理や買い替えの検討が必要となります。

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エアコン修理の具体的な流れ

エアコンの効きが悪い原因が故障だった場合、本格的な点検修理を行っていく必要があります。

初めてのエアコン故障の場合、エアコンの出張修理がどのようなものなのかわからないと思いますので、具体的な修理の流れや修理を依頼する際のポイントについてお話しておきます。

【STEP1】エアコン修理を依頼する(現場見積りの予約)

まずはじめに、エアコン修理の依頼を行っていきます。

エアコン修理の依頼先については、自宅のエアコンが壊れたのか、賃貸住宅の据付エアコンが壊れたのかメーカー保証や販売店保証などの各種保証が残っているかどうかで修理の申込先が変わってきます。

修理の依頼を行う前に、まずは以下のことを確認していきましょう。

【賃貸住宅の場合】大家さん(管理会社)にエアコンが故障したことを連絡

賃貸住宅のエアコンが故障した場合、そのエアコンが自分のものなのか、大家さんのもの(管理会社のもの)かによって、エアコン修理の依頼先が変わってきます。

住まいエアコンの
所有者
修理業社の
手配
修理の
依頼先
修理代金の
費用負担
賃貸、
アパート
大家さん
(管理会社)
大家さん
(管理会社)
 大家さん
(管理会社)
賃貸、
アパート
自分自分修理業者自分
自宅自分自分修理業者自分

まず、入居時から部屋に据え付けられているエアコン(エアコンの所有者は大家さんや管理会社)の場合、修理業社の手配や費用負担は大家さん側となるのが一般的です。

この場合は、エアコンが故障した旨を管理会社や大家さんに伝えれば、そちらの方で色々と手配してくれることになります。

このケースの注意点としては、エアコン修理業者の人に来てもらったにもかかわらず、実はエアコンが故障していなかった(入居者の人のうっかりミスが原因など)場合、数千円程度の出張点検料が入居者負担となる場合があります。

ですので、本当にエアコンが故障しているかしっかりと事前に確認しておくことが大切です。

エアコンが故障しているかどうか判断する自信がない場合は、メーカーのお客様サポートセンターなどに問い合わせてみるのも一つの手です。

前の入居者がエアコンを置いていったものをそのまま使っていたという場合、入居前に受け取っていた募集チラシや間取図などに「エアコン付き」というような記載があれば修理費用などは大家さん負担になることが多いです。前の入居者が置いていったエアコンを今の入居者が貰い受けたという場合は、自分で修理買い替え費用などを負担することになるでしょう。このあたりのことについては、本格的に修理や買換を検討する前に、管理会社や大家さんに連絡して費用負担がどうなるか確認しておくことが大切です。

逆に、賃貸住宅に住んでいたとしてもエアコンは自分で購入して取り付けたという場合や、自宅(持ち家)のエアコンが故障したという場合、修理の手配は自分で行っていくことになります。

この場合、エアコン修理の費用負担についても自己負担となりますが、各種保証が残っている場合は無償修理になる可能性もあります。

各種保証を使ってエアコンを修理する場合

メーカー保証や販売店保証などを使ってエアコン修理をする場合は、保証書に記載の連絡先に修理を依頼していきます。

保証の種類費用負担
修理の依頼先サービスマン
の派遣元
メーカー保証
1年間
(冷媒回路は5年間)
メーカーメーカー
または
購入元販売店
メーカーサポート
販売店保証購入元販売店購入元販売店メーカーサポート

保証を使った場合は修理費用はメーカー、または購入元販売店が負担する形になります。

どちらの保証を使った場合も、メーカーサポート(各メーカー専属の修理業者)からサービスマンが現場(自宅など)に派遣され、その場で修理を行う出張修理が基本となります。

修理を依頼する際は、保証書とエアコン購入時の領収書(レシート)があれば修理の話がスムーズに進みますので、それらを手元に準備してから連絡をしていくようにしましょう。

エアコン保証修理に必要な保証書と領収書レシート

保証があるにもかかわらず、上記の依頼先ではない別の修理業者にエアコン修理を依頼してしまった場合、修理費用が自己負担となってしまうことがありますので、保証が残っている場合は必ず保証書に記載の連絡先に問い合わせるということを覚えておいてください。

各種保証が切れてしまっている場合(修理代金は自己負担)

エアコンの各種保証(メーカー保証や販売店保証など)が切れてしまっている場合、修理代金は自己負担となる代わりに、修理の依頼先は自分で自由に選ぶことができるようになります。

修理の依頼先サービスマン
の派遣元
夏場の
修理予約の
取りやすさ
修理代金
メーカーの
カスタマーセンター、
購入元販売店
メーカーサポートかなり混雑
(数週間待ち)
割高
エアコン修理業社エアコン修理業社混雑
(キャンセル空有)
通常

メーカーサポートはメーカーや販売店などから回されてくる保証を使った修理(費用負担はメーカーや販売店)が業務の中心となっていますので、保証が切れてしまっている有償修理の修理代金は割高になってしまう傾向があります。

特に夏場の時期にエアコンが壊れてしまった場合、メーカーサポートはとても混雑しているのが実情で、修理予約が2~3週間後しかとれず困っているという話もよく耳にします。

真夏日にエアコン無しの部屋で何日も過ごさなければならないなんて、想像しただけでゾッとしてしまいますよね。

ただ、タイミングや業社によっては急なキャンセルで予約に空きが発生していることもあります。

少しでも早くエアコンを修理してもらいたい場合は、メーカーサポート以外に最低でも2~3社に「いつ頃、修理に来てくれるのか?」問い合わせを行っていくことが大切です。

【STEP2】サービスマンに現場見積もりをしてもらう

エアコン修理はサービスマンが現場訪問して修理を行う出張修理が基本となります。

修理の予約日になるとサービスマンがエアコンの故障現場(自宅など)に来て、壊れたエアコンの点検や故障原因の特定、修理費用の見積りを行っていきます。

エアコンを早く直してもらいた気持ちもありますが、現場見積の際はいったん落ち着いて、以下の内容をしっかりと確認していってください。

項目チェック内容
見積書・見積書を書面発行してくれるか?
修理料金・相場より高すぎないか?
修理方法・修理方法に納得したか?
その他・キャンセル料はいくらか?
・説明は明瞭で丁寧か?
・修理できなかった場合どうなるのか?

【STEP3】エアコン修理を進めてもらう

エアコン修理を進めてもらう

現場見積の内容で納得ができた場合、そのままエアコン修理に取り掛かってもらうことになります。

一般的なエアコン故障(ガス漏れ、水漏れ、基盤交換など)の場合は、その日のうちに修理が完了してエアコンがまた使えるようになります。

ただし、部品をメーカーから取り寄せなければならない場合は部品が届いてからの修理になりますし、溶接を伴う修理が必用な場合はエアコンの持ち帰り修理などになることもあります。

ただし、基本的には現場見積の段階で、どういった修理内容になるか、修理代金はいくらぐらいになるか、修理完了までどれぐらいの納期が必要となるかなど分かっていることになりますので、その時の合意内容に基づいて作業を進めていってもらうことになります。

【STEP4】修理代金を支払う

エアコン修理が完了したら、修理代金の支払っていきます。

メーカーサポートを利用してエアコンを修理した場合、支払い方法はメーカーサポートによって変わってきます。

  • 後日、支払書を使って現金払い(コンビニや金融機関など)
  • 修理完了後、その場で現金またはクレジットカード払い(一部のメーカーサポートのみ)

一般的には支払書を使って後日払いの場合が多く、エアコン修理から2~3週間後に郵送で支払書が送られてきます。

エアコンメーカーサポートの修理代金の支払い

その支払書の支払期限は支払書が到着する月の月末になっていることが多いですので、実際に修理代金を支払うのはエアコン修理をしてもらってから1~2ヶ月後となり、具体的な支払い方法は金融機関やコンビニなどで現金一括払いという形となります。

メーカーサポートの有償修理(保証切れ)のデメリットは、現金一括払いが基本となっているため、修理代金が少し高くなってしまった時は支払いができるかどうか不安に感じてしまう点です。

それに対して、一般のエアコン修理業者の多くはクレジットカード払いに対応している事がほとんどで、クレジットカード側で分割払いやリボ払いに変更することもできたりします。

エアコンは突然壊れてしまうものなので、こういったクレジットカードの分割払いの仕組みを利用してエアコン修理をしてもらう方法も選択肢の一つに考えておくのがいいのではないかと思います。

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エアコン修理料金の相場

以下に、各メーカーHPで公開されているエアコン修理料金をまとめたものを目安を紹介しておきますので、修理費用がいくらぐらいになりそうか確認していきましょう。

以下に、メーカーサポートを利用した場合の修理代金の相場を記載しておきますので、参考にしてみてください。

※2020/09/22時点

故障原因修理料金
(出張費、点検料など含む)
制御基板
(室外機)
11,000~
36,000円
ファンモーター
(室外機)
11,000~
36,000円
冷媒ガス漏れ13,800~
67,000円
マイコン
(室内機)
11,000~
36,000円
ファンモーター
(室内機)
11,000~
36,000円
冷媒回路
(溶接を伴わない場合)
11,000~
27,000円
冷媒回路
(溶接を伴う場合)
80,000~
167,000円
水漏れ7,000~
37,800円
ルーバー
(室内機)
5,800~
20,000円
前面パネル
(室内機)
8,800~
32,000円
リモコン5,000~
32,000円
自動掃除7,000~
26,000円

※修理費用(技術料、部品代、出張料含む)は税抜、目安です。

※修理時間は故障の程度やスタッフの熟練度によって変わってきます。場合によっては、エアコンを取外して持ち帰っての修理が必要な場合もあります。

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エアコン修理と買い換えの判断ポイント

エアコンが壊れてしまった時、修理するか買い換えるか悩んでしまう人も多いのではないかと思います。

エアコンは修理をすればまた使えるようにはなるのですが、修理をしたことによってもともとのエアコンの寿命が伸びるということはありません。

一般的な家庭用のルームエアコンの場合、エアコンの耐用年数に関しては以下のような考え方があります。

設計上の標準使用期間(約10年)

エアコンの標準設計年数

エアコンの室内機の底面などに貼られているシールには「設計上の標準使用期間」という表示があります。

これはメーカーが指定しているもので、これに合わせて修理に必要な部品も約10年で廃番になってしまいます。

製造から10年が過ぎたエアコンが壊れた場合、在庫がなくなってしまうと交換部品が手に入らなくなってくるため、部品が手に入らなかったらその時点で買い替えを検討してくのが一つです。

統計上のエアコン買い替えサイクル(約13~14年)

内閣府が行っている消費動向調査を参考にすると、エアコンの買い替えサイクルは13~14年が平均となっています。

数年前までは買い替え年数が10年前後だったのですが、ここ4~5年は買い替えサイクルが13~14年程度にまで伸びてきました。

エアコンの心臓部とも言える冷媒を圧縮する圧縮機(コンプレッサー)は年に2~3%程度づつ経年劣化で性能が低下していく傾向があるため、13~14年使っていると30~40%程度性能が低下(最大出力が低下、消費電力が増加)していることになります。

この頃には真夏日や真冬日にエアコンをフル稼働しても冷えない、温まらないという状態になってきていますので、このタイミングを一つの目安として買い換えるのも一つの手です。

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修理費用がいくらになるかで決める

エアコン修理の場合、いくらまでなら修理をするかということを考えておくのも一つの手です。

ざっくりとした感覚ですが、エアコンの修理費用は比較的新しいエアコンの場合は20000~30000万円ぐらいになることが多く、古いエアコンになってくると30000~50000円程度になる場合が多いでしょう。

詳細な見積については出張見積もりをしてもらえば分かるのですが、現地で見積をしてもらうだけでも修理点検費用(約5000円)がかかってしまいます。

上記でお話したエラーコードの内容などからおおよその修理費用を調べ、エアコン買い替え費用(本体価格+取付取外費用の3万円)の50%以上になってしまうようであれば買い替えをしていったほうがいいでしょう。

今のエアコンに不満があるなら修理より買い替え

エアコンは夏場の冷房や冬場の暖房ができる便利な空調機器ですが、長年使っているともう少しこういうものがあったら良かったなという点がいくつか出てくるものです。

こういった不満を解消するためにエアコンを買い換えるというのも一つの手です。

エアコンの効きが悪い

部屋に対してエアコンの能力が小さい場合、真夏日や真冬日にエアコンの効きが悪くなることがあります。

これまでの経験から年に数回そういったエアコンの効きが悪くなるような日がある場合はワンランク能力(kW)の大きなエアコンに買い換えるのがいいでしょう。

また、比較的寒い地域で、冷房だけではなく暖房もエアコン一台で行っているような場合、除霜運転(暖房を一時的に停止して室外機の霜を溶かす運転)を軽減することができる「霜付き抑制熱交換器」や寒冷地仕様の「ドレンパンヒーター」などが搭載されているかもチェックしておきましょう。

電気代が高い

エアコンの省エネ性能は年々向上してきていること、また、使い続けてきたエアコンは圧縮機の内部パーツの磨耗などにより年に2~3%づつ性能が劣化していたり、エアコン内部の汚れが原因で性能が1~2割低下していることが多いです。

エアコン内部の汚れについてはエアコンクリーニングを行えば改善しますが、圧縮機の摩耗については部品交換(溶接が必要)で10万円近くかかってしまいまうため、圧縮機の部品交換によるメンテナンス現実的ではありません。

もうすでに10年以上エアコンを使い続けてきて、エアコンクリーニングも定期的に行っていないような場合は、エアコンを買い換えることで電気代を安く抑えていくことができます。

以外に知られていないこととして、エアコンは同一メーカーでも機種ごとに運転効率が大きく異なっているという点で、こういったところに着目してエアコンを選んでいくのがいいでしょう。

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足元が寒い

冬場の暖房運転で足元が寒くて冷たくなっているような場合、エアコンの気流制御がうまくいっていない可能性があります。

特に少し古めのエアコンの場合、室内機の吹き出し口に付いているフラッパーが小さくエアコンから出た風がちゃんと床まで届いておらず、部屋の天井と床面の温度差が大きくなっていることと思います。

この場合、「垂直気流」や「サーキュレーション気流」など、気流制御が搭載された機種を選んでいきましょう。

こういった機能を持っているエアコンを購入しておけば、別途サーキュレーターを購入する手間を省くことができると思います。

湿度コントロールがイマイチ

エアコンを使っていると、夏場(梅雨)に除湿をしても湿度が下がらなかったり、冬場に暖房をすると湿度が下がり過ぎでしまったりすることがあると思います。

特に冬場の暖房についてはダイキンのエアコンに搭載されている「うるる加湿」と呼ばれる室外機で外気から湿気と取り込んで室内機から放出する加湿方式があります。

湿度コントロールに不満があったり、加湿器の数と管理の手間を減らしたいという場合は、エアコンに加湿機能が搭載されている機種を選んでいくのがいいでしょう。

エアコン故障で困ってしまうのが嫌

エアコンは熱帯夜が続くような夏場や雪がちらつく冬場に壊れて動かなくなってしまったり、効きが悪くなってしまうものです。

特に長年使ってきたエアコンはそういった修理が混み合う時期に壊れてしまう可能性が年々高くなってきています。

エアコンが使えなくなるというトラブルを未然に防ぐという意味で、10年以上経過したエアコンの場合は買い替えを検討するというのも一つの手です。

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定期メンテナンスで故障を未然に防ぐ方法

エアコンが故障する原因は大きく分けて以下の3つに分けることができます。

  1. 初期不良(製品不良、施工不良)
  2. メンテナンス不足による不良
  3. 経年劣化による不良

エアコン不具合の原因をはっきりと切り分けることは難しいのですが、ざっくりと初期不良の場合はエアコン設置から1年以内に不具合が発生してきます。

この場合、メーカー保証(1年)や販売店保証(有料オプションの場合もあり)、エアコン施工業者の保証などで対応することができます。

少し厄介なのが、上記の2と3による故障で、エアコンの経年劣化の進み具合はメンテナンスの良し悪しによって変わってくることがあります。

エアコンの圧縮機

例えば、エアコンの心臓部となるコンプレッサー(圧縮機と呼ばれる冷媒ガスを圧縮するパーツ、室外機の中にある)は、平均すると年間2~3%程性能が劣化してくると言われています。

これはエアコンをどれだけの時間稼働させたかだけではなく、どれぐらいの負荷で使ってきたかによって変わってきます。

見かけるのがエアコンのフィルターが汚れた状態(ホコリが積もった状態)でエアコンを使っている場合、フィルターがきれいな状態より圧縮機はたくさん仕事をしなければならなくなるため、圧縮機内の摩耗が進んでしまい、冷媒ガスをうまく圧縮することができなくなっていきます。

その結果、夏場の一番暑い時期や冬場の一番寒い時期にエアコンの効きが悪くなることから、エアコンを買い換えるタイミングが早くなってしまいます。

この他にも、何らかの原因で冷媒ガスが少ない状態にも関わらず、なんとかエアコンは動いていた(場合によっては本体リセットを繰り返し行っていた)のでそのまま使い続けていたという場合も、通常より圧縮機に厳しい条件での運転を行うことになりますので、圧縮機の劣化によりエアコンの寿命を早めてしまいます。

少々のガス漏れであれば、早めのガス漏れ修理と冷媒ガス補充を行えば、エアコンはまた末永く使っていくことができます。

家庭用のエアコンの場合、有償修理で圧縮機をパーツ交換(溶接作業が必要)するのであれば、エアコンを買い換えた方が経済的となります。

このようにエアコンは調子が悪いと感じた場合は早め早めに対処していくことでエアコンの故障を未然に防いだり、製品寿命を伸ばしたりすることができます。

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最後に一言

今回は、エアコンの効きが悪くなる原因と具体的な対処法についてお話しました。

エアコンが効かなくなってしまう原因は色々ありますが、しっかりと原因を特定することができればおのずとその対処法も見えてくると思います。

ただ、設置から10年以上経過してくると、クーラーの効きが悪くなってきたり、故障で動かなくなることも増えてきます。

古いエアコンを使っているような場合は、早め早めに点検修理や買い替えなどの対策を検討していくことをおすすめします。

是非参考にしてみてください。

それでは!

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