夏の到来とともにエアコンを使う機会が増えましたが、冷房の効きが悪く、部屋がなかなか涼しくならないことはありませんか?もしかしたら、エアコンの冷媒ガスが漏れているのかもしれません。
冷媒ガスはエアコンの血液とも言える重要な役割を担っており、これが不足すると冷房効率が著しく低下します。ガス漏れの原因は様々ですが、放置すると故障や高額な修理費用につながる可能性も。
そこで今回は、エアコンの冷媒ガス漏れに焦点を当て、その症状や原因、そして簡単な診断方法まで詳しく解説していきます。
この記事で分かることはこちら!
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▶ステップ1:状況確認
エアコンが効かない場合の故障診断を行います。
エアコンが効かないのですね。まずは今の状態の確認を行いますので、以下の中から症状を選んでください。
この記事の監修者
「taichan(たいちゃん)」
エアコンの故障診断のエキスパート、taichanです。大学院でヒートポンプを研究し、特許も取得。大手電機メーカーで培った知識と15年以上の現場経験を活かしたセカンドオピニオンを無料相談Q&A(空調テック)で提供中。電気主任技術者、電気工事士、冷凍機械責任者など、多数の資格を保有。
冷媒ガス漏れとは?
エアコンは、冷媒ガスと呼ばれる物質を使って、室内の熱を室外に移動させることで部屋を冷やしています。
この冷媒ガスは、通常エアコン内部に密閉されていますが、配管の腐食や本体の不良、取り付けミスなどによって、まれに漏れ出すことがあります。
冷媒ガスが漏れた場合によく見られる症状
配管接続部などがベタベタになっている
エアコンのガス漏れが起こると、エアコン配管の接続部分あたりが油でベトベトになっていることがあります。
これは、冷媒ガスと一緒に冷凍機油が出てきてしまうことが原因です。
室外機の配管接続部は簡単に確認できるので、一度チェックしてみましょう。
配管に霜がつく(冷房運転の場合のみ)
室外機の配管に露(つゆ、水滴)ではなく霜(しも、白色)がついている場合、冷媒が漏れている可能性があります。
ガスが漏れたまま長時間運転すると、配管に大きな氷がつくこともあります。
室内機の熱交換器が凍りつく(冷房運転の場合のみ)
室内機フィルターの奥にあるアルミフィン熱交換器の一部だけが冷えて霜や氷が付いている場合は、冷媒漏れを起こしている可能性があります。
室内機から水が飛んでくる(冷房運転の場合のみ)
エアコンの冷媒ガスが漏れてしまうと、室内機から水が漏れてくることがあります。 これは、空気中の水分が凝縮してできた結露水です。
冷媒ガスが少なくなると室内機の内部が局所的に冷えすぎるため、水漏れが発生することがあります。
冷媒ガス漏れの診断方法
ゲージマニホールドによるガス圧測定
エアコンのガス漏れを診断する一般的な方法は、ゲージマニホールド(冷媒ガスの圧力を測定する器具)を使ってガス圧を測定することです。
ゲージマニホールドによるガス圧測定は専門知識や経験が必要となりますので、点検作業はプロにお願いする必要があります。
温度測定による判定方法
エアコンが正常に動いているかどうかを簡易的に判断する方法として、エアコン室内機の吸込空気温度と吹出空気温度の差を測る方法があります。
具体的な温度の測定方法としては、市販の温度計(非接触タイプでも可)を使用します。
正常時のエアコンの吸込みと吹出しの温度差
- 冷房の場合:8~13℃
- 暖房の場合:16~23℃
エアコンのランプは点滅しておらず、室外機が動いるにもかからわず、風がぬるいまま(上記の温度差から外れている)の場合、エアコンガス漏れの可能性があります。
エアコンガス漏れに関するよくある質問Q&A
- Qガス漏れかどうかプロに診断してもらうエアコン点検の費用の相場は?
- A
エアコンのガス漏れ点検費用は、業者や点検内容によって異なりますが、一般的には5,000円~15,000円程度が相場です。
費用の内訳
- 出張費: 業者によっては、出張費が別途かかる場合があります。
- 点検費用: ゲージマニホールドやガス漏れ検知器などを使ったガス漏れ点検作業の費用です。
taichan正確な費用を知るためには、実際に業者に問い合わせて点検料金を聞くことが大切です。なお、ガス漏れを修理するための費用に関しては、こちらの記事が参考になります。
まとめ
エアコンの冷媒ガス漏れは、冷房効率を低下させるだけでなく、様々な不具合を引き起こす可能性があります。ガス漏れを疑う症状としては、配管の霜、接続部の油汚れ、熱交換器の凍結、水漏れなどが挙げられます。
簡易的な診断方法として、エアコンの吸込口と吹出口の温度差を測る方法があります。
風がぬるい場合は、ガス漏れを疑い、専門業者に点検を依頼しましょう。
【メーカーサポートの連絡先一覧】
エアコンのプロが答える!お悩み相談室【エアコンが効かない】- 無料相談事例公開 –
エアコン、もしかして故障…? そんな時は焦らずこの【5ステップ】!
~故障原因・修理可否を解説~
エアコンの調子が悪いと感じたら、まずは落ち着いて状況を把握しましょう。
電源が入らない、ランプが点滅する、異音がする、冷風が出ない、水が漏れる…など、具体的な症状は何でしょうか? 慌てずに、これからご説明する5つのステップに従って、一つずつ問題を解決していきましょう。
大手電機メーカーで培った知識と15年以上の経験を持つ、エアコンの故障診断のエキスパート、taichanが、あなたのエアコンのトラブル解決をサポートします。
ステップ1:状況確認 - どんな症状が出ているか把握しよう!
まずは、エアコンが完全に故障しているのか、それとも一時的な不具合なのかを確認しましょう。
具体的な症状を把握することが重要です。「冷えない」「異音がする」「水漏れする」「ランプが点滅している」など、どのような症状が出ているかを具体的に確認しましょう。
エアコンの型番や購入時期、保証期間なども確認しておくと、後のステップで役立ちます。 修理費用の概算額を把握するために、メーカーのお客様サポートに問い合わせてみましょう。
【メーカー別】お客様サポートの連絡先一覧
(↑クリックすると、主要メーカーのサポート窓口連絡先と修理費用相場、故障時の対処法などをまとめたページが開きます)
メーカーのサポート窓口に連絡し、症状を伝えてみましょう。
電話口でおおよその修理費用を教えてもらうことができる場合があります。
なお、ご自身のエアコンの不具合状況を詳しく知りたい方は、こちらの診断ツールを使ってみましょう。
>>エアコンの不具合状況を診断する(スマート診断ナビ)
(↑クリックすると、エアコンの不具合状況を診断できるページが開きます)
ステップ2:修理できる?できない?
エアコンの症状を把握したら、次は修理が可能かどうかを判断しましょう。
- 自分で判断できない場合は、専門家に相談!
エアコンの内部構造は複雑で、素人判断は危険です。メーカーのサポート窓口や信頼できる修理業者に相談し、正確な診断を仰ぎましょう。 - 修理不可の場合も…
エアコン本体の劣化や部品の供給終了など、修理ができないこともあります。また、修理費用が高額となる故障(コンプレッサーの故障など)の場合も、買い替えを検討する必要があります。
スマート診断ナビを使えば、使用年数や設置状況などから修理の可否を診断することができます。
エアコンが修理できるかどうか診断できるツールはこちら
>>エアコンの修理可否を診断する(スマート診断ナビ)
(↑クリックすると、エアコンの修理可否を診断できるページが開きます)
ステップ3:業者選びのポイント! 優良業者を見つけるコツ
修理または買い替えと決めたら、次はどの業者に依頼するか?が重要になります。
修理または買い替えを依頼する業者を選びましょう。 メーカーのサービスセンター、家電量販店、街の電気屋さんなど、様々な選択肢があります。それぞれの業者の特徴を理解した上で、実際に見積もりを取り、費用やサービス内容を比較しながら検討していきましょう。
修理業者を比較する
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(↑クリックすると、修理業者を比較できるページが開きます)
エアコン修理の流れはこちら
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最適なエアコン選びのポイントをチェック!
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ステップ4:アフターサービス - 保証とメンテナンス
業者を決めたら、アフターサービスについても確認しておきましょう。
修理や買い替え後の保証期間やメンテナンスサービスの内容などを事前に確認しておくことで、安心してエアコンを使用することができます。
延長保証サービスの内容はこちら
>>延長保証サービスの内容を見る
(↑クリックすると、延長保証サービスの内容を確認できるページが開きます)
ステップ5:予防対策 - エアコンを長持ちさせるコツ
最後に、エアコンを長く快適に使うための予防対策について解説します。
エアコンの故障を予防するためには、定期的な清掃やメンテナンスが重要です。 フィルターの掃除や室外機周りの掃除などをこまめに行いましょう。清潔な状態に保ち、エアコンにかかる負担を軽減することで、エアコンの寿命を伸ばすことができます。
自分でできるエアコンメンテナンス方法はこちら
>>自分でできるエアコンメンテナンス方法
(↑クリックすると、自分でできるエアコンメンテナンス方法を確認できるページが開きます)
最後に、エアコンのプロとして、一つだけアドバイスさせてください。
エアコンの調子が悪い時は、誰でも不安になるものです。 この記事で紹介した5つのステップを参考に、落ち着いて行動すれば、きっと快適な生活を取り戻せます。
約10年に一度訪れるエアコンの買い替えは、住環境を改善するチャンスでもあります。 日頃からどのような空気環境を作りたいかを考えておくことも大切です。
いざという時は、信頼できる業者に相談しましょう。 そして、困ったことがあれば、いつでもtaichanにご相談ください。
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