「エアコンのリモコンが効かない!?」
真夏の暑さの中、エアコンのリモコンが突然反応しなくなったら…考えただけでも焦りますよね。 「修理が必要?」「高額な費用がかかるかも…」そんな不安を抱えているあなたへ。
実は、リモコンが効かない原因の多くは、自分で簡単に解決できるんです! この記事では、エアコンのプロが教える8つの対処法をご紹介。 たった数分で涼しい部屋を取り戻せるかもしれません。ぜひ最後まで読んで、快適な空間を今すぐ取り戻しましょう。
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▶ステップ1:状況確認
エアコンのリモコンが反応しない場合、まずは今の状態を確認しましょう。以下の選択肢から、当てはまる症状を選んでください。
この記事の監修者「taichan」
エアコンの故障診断のエキスパート、taichanです。大学院でヒートポンプを研究し、特許も取得。大手電機メーカーで培った知識と15年以上の現場経験を活かしたセカンドオピニオンを無料相談Q&A(空調テック)で提供中。電気主任技術者、電気工事士、冷凍機械責任者など、多数の資格を保有。
リモコンが効かない時に確認すべき8つのポイント
リモコンを操作してもエアコンが反応しないのは、ちょっとしたことが原因であることがほとんどです。
故障を疑う前にまずは以下のことを一つ一つ確認していきましょう。
エアコンのリモコンは、目には見えない「赤外線」という光を使って、エアコン本体に信号を送っています。 電池が弱ってくると、この赤外線の光が弱くなり、遠くからではエアコンまで信号が届かなくなってしまいます。 また、エアコンとリモコンの間に障害物があると、赤外線が遮られてしまうため、リモコン操作をしてもエアコンが反応しないことがあります。 まずは、リモコンをエアコンに近づけて操作してみてください。
リモコンから送られた赤外線信号は、エアコン本体の「赤外線受光部」で受信します。 この受光部に、太陽の光や照明などの強い光が当たっていると、リモコンからの信号をうまく受け取ることができません。 例えば、夕日が差し込んでエアコンに直射日光が当たっている場合は、カーテンなどで光を遮ってからリモコン操作をしてみてください。
エアコンのリモコンが完全に使えなくなることはまれで、特定のボタンだけが反応しなかったり、液晶タッチパネルだけが操作できなくなったりするなど、一部が故障してしまう場合が多いです。
そこで、様々なボタンを押して、リモコンの液晶表示が変わるか、エアコンが反応するかを確認してみましょう。
特に、蓋付きのリモコンの場合は、蓋の開閉スイッチが故障して、蓋を閉じた状態(開閉スイッチが押されている状態)で正常に動作しないことがあります。
もし特定のボタンだけが反応しない場合は、リモコンの故障と考えられます。リモコンの修理や買い替えを検討しましょう。
比較的新しいエアコンでは、「信号チャンネル」を切り替えられるようになっている機種があります。 これは、同じ部屋に複数のエアコンがある場合、リモコンの信号が混ざらないようにするための機能です。
もしお子様がリモコンのボタンをいたずらして押してしまった場合、この設定が変わってしまい、エアコンが反応しなくなることがあります。 リモコンの信号チャンネルとエアコン本体の信号チャンネルが合わなくなるのが原因です。
特に、お子様がリモコンの小さな穴などにボールペンの先や爪楊枝を突っ込んで遊んでいた場合は、設定が変わっている可能性が高いので注意が必要です。 また、まれに古い電池を使用していた場合でも、リモコンが誤作動を起こして設定が変わってしまうことがあります。
このような場合は、エアコンの取扱説明書に記載されている信号チャンネルの合わせ方を確認し、再設定を試みましょう。
取扱説明書がない場合は、メーカーのホームページで確認するか、お客様相談窓口に問い合わせてみましょう。
エアコンのリモコンは、古い電池の低電圧や何らかの拍子で誤作動を起こすことがあります。 また、お子様のいたずらなどで信号の種類が変わってしまうこともあります。 このような場合、リモコンをリセットすることで不具合が改善されることがあります。
リモコンのリセット方法は、主に以下の3つです。
1. リセットボタンを押してリセットする方法
リモコンに小さな穴の奥にリセットボタンがある場合は、そのボタンを押すことで設定をリセットできます。 ボールペンの先や爪楊枝などを使って、リセットボタンを押してください。
2. 電極をショートさせてリセットする方法
電池が収められているところにリセット用の電極がある場合は、クリップや針金などでこの2つの電極をショートさせることでリセットできます。
3. 電池を抜いた状態でボタンを長押ししてリセットする方法
リモコンによっては、リセットボタンがない場合があります。 その場合は、電池を抜いた状態で、任意のボタンを10秒ほど長押しすることでリセットできます。 その後、電池を再び挿入し、リモコン操作でエアコンが動くか確認してください。
リモコンが反応しなくなる最も多い原因は電池切れです。 リモコンに使う電池の寿命は、おおよそ1年が目安です。
最近、リモコンを操作すると液晶画面が一瞬薄くなったり、エアコンに近づけないと反応しなくなったりした場合は、電池切れの可能性が高いでしょう。 このような場合は、2本とも新しい電池に交換しましょう。 電池の種類は、取扱説明書に記載されているタイプ(マンガン電池またはアルカリ電池)のものを使用してください。
電池交換時の注意点
電池切れの状態でリモコンを使用していると、リモコン内部の回路が誤作動を起こしている可能性があります。 この誤作動は、電池交換だけでは復旧しないこともあるため、電池交換と合わせてリモコンのリセットを行うことをおすすめします。 リモコンのリセット方法は、7.をご覧ください。
ただし、液晶画面が大きい多機能リモコンの場合、リセット操作によって記憶されていた設定が消えてしまう可能性があります。 その場合は、リセット後に取扱説明書を見ながら再設定してください。
リモコンの電池を交換したり、リセットしたりしてもエアコンが反応しない場合は、エアコン本体の電源に問題がある可能性があります。
以下の2つのポイントを確認してみましょう。
1. コンセントの確認
- エアコンのコンセントが抜けていないか確認しましょう。
- コンセントにホコリが溜まっている場合は、掃除機などで吸い取りましょう。
- 他の電化製品をコンセントに差し込み、電気が来ているか確認しましょう。
2. ブレーカーの確認
- ブレーカーが落ちていないか確認しましょう。
- もし落ちていたら、一度オフにしてからオンに戻しましょう。
- エアコン専用のブレーカーがある場合は、そちらも確認しましょう。
ブレーカーを操作する際の注意点
感電の恐れがありますので、濡れた手でブレーカーを触らないようにしてください。
エアコンの本体には、リモコンを使わずにエアコンを操作するための「応急運転ボタン」が搭載されている機種があります。 リモコンの故障や電池切れなどでエアコンを操作できない場合でも、このボタンを使ってエアコンを起動できる場合があります。
応急運転ボタンは、通常、エアコン室内機の前面パネルを開けたところにあります。 ボタンの位置や操作方法は機種によって異なるため、取扱説明書を確認するか、メーカーのホームページで調べてみましょう。
応急運転ボタンを押すと、エアコンは自動運転モードで起動します。 温度や風量などを細かく設定することはできませんが、とりあえずエアコンを動かすことができます。
応急運転ボタンを使う際の注意点
- 応急運転ボタンは、メーカーや機種によって名称や操作方法が異なります。「試運転ボタン」「強制冷房運転ボタン」などと書かれている場合もあります。
- 応急運転ボタンを長時間押し続けると、販売店などが行う特別な運転モードが起動してしまう場合があります。取扱説明書をよく読んでから操作しましょう。
- 応急運転ボタンでエアコンが起動する場合は、リモコンの故障や電池切れ、信号チャンネルの設定などが原因と考えられます。
リモコンが故障しているか確かめる2つの方法
エアコンが反応しなくなったとき、まず考えられるのは「リモコンの故障」と「エアコン本体の故障」です。 どちらが原因なのかを突き止めることが、解決への第一歩となります。
その前に、リモコンの仕組みを簡単に説明しておきましょう。 リモコンのボタンを押すと、先端から「赤外線」という目に見えない光が出て、エアコン本体に信号を送ります。 エアコンは、その信号を受け取って、運転を開始したり、温度を変えたりするのです。
リモコンの故障で多いのは、この赤外線が出ていないというケースです。 そこで、リモコンが正常に動作しているかを確かめる方法を2つご紹介します。
人間の目には見えない赤外線ですが、デジカメやスマホのカメラを通して見ると、光っている様子を確認できます。
確認方法
- デジカメやスマホのカメラを起動します。
- リモコンの先端をカメラに向けます。
- リモコンのボタンを押します。
リモコンが正常に動作していれば、先端が赤く光っているのが見えるはずです。 もし光が見えない場合は、リモコンが故障している可能性があります。
注意点
- 全てのボタンで赤外線が出ているか確認しましょう。特定のボタンだけが故障している場合があります。
- iPhoneの背面カメラでは赤外線が見えない場合があります。正面のインカメラに切り替えて確認してみましょう。
リモコンから出ている赤外線は、AMラジオにノイズとして干渉します。 このノイズを聞くことで、リモコンが正常に動作しているかを確認できます。
確認方法
- ラジオのスイッチをAMに合わせます。
- ダイヤルを回して放送のない周波数に合わせます。
- 音量を大きめにします。
- リモコンをラジオに近づけ、ボタンを押します。
「ジッ、ジッ、ジッ」や「ガッ、ガッ、ガッ」といった雑音が聞こえたら、リモコンは正常に動作しています。 雑音が聞こえない場合は、リモコンが故障している可能性があります。
エアコンが反応しない場合
リモコンが正常に動作しているのにエアコンが反応しない場合は、エアコン本体の故障が考えられます。 詳しくは、以下の記事をご覧ください。
リモコンが壊れた時に試したい3つのこと
故障が原因でリモコンが効かない場合は、修理または買い替えが必要です。しかし、エアコンを操作する方法は他にもあります。
- スマホをリモコン代わりに使う:
赤外線機能付きのスマホをお持ちの方は、専用アプリでエアコンを操作できる場合があります。 - 他のリモコンを使う:
同じメーカーのエアコンであれば、別の部屋のリモコンが使える可能性があります。 - 応急運転スイッチを使う:
エアコン本体の基本機能が壊れていなければ、応急運転スイッチを押して一時的にエアコンを手動で動かすことができます。
これらの方法でエアコンが動いた場合は以前使っていたリモコンが故障していた可能性が高まります。
リモコンの修理・買い替えガイド
リモコンの修理・買い替えには、以下の3つの方法があります。
- メーカー保証を利用する:
購入から1年以内であれば、無料で修理・交換してもらえる可能性があります。保証書を確認し、メーカーに問い合わせてみましょう。 - 自分で修理する:
故障の原因によっては、自分で修理できることもあります。インターネットで修理方法を調べたり、YouTubeなどの動画を参考にしたりしてみましょう。 - 新しいリモコンを購入する:
修理が難しい場合や、保証期間が過ぎている場合は、新しいリモコンを購入する必要があります。純正品、中古品、汎用品など、さまざまな選択肢があります。
- 純正品:メーカーが販売しているリモコンで、確実にエアコンを操作できますが、価格が高い傾向があります。
- 中古品: リサイクルショップやオークションサイトなどで購入できます。価格が安いですが、動作確認をしっかり行う必要があります。
- 汎用品: メーカー以外の会社が製造しているリモコンで、純正品よりも安価ですが、すべての機能が使えるとは限りません。また、対応機種が限定されていることがありますので、購入前の確認が必要です。
リモコン購入時の注意点
- リモコンを購入する際はリモコンの型番を確認し、型番が同じリモコンを選びましょう。
- 中古品や汎用品を購入する場合は、返品や保証の有無を確認しておきましょう。
- スマートリモコンを購入する:
スマートフォンでエアコンを操作できるスマートリモコンも選択肢の一つです。外出先からの操作やタイマー設定など、便利な機能が搭載されています。
ご自身の状況や予算に合わせて、最適な方法を選択してください。
エアコンのプロが解説!リモコンが効かないに関する質問Q&A
- Qエアコンのリモコンの電池を交換しても動かない場合はどうすればいいですか?
- A
電池交換後もリモコンが動かない場合は、リモコンのリセットを試してみてください。それでも動かない場合は、エアコン本体の電源やブレーカーを確認しましょう。
taichanリモコンのリセット方法はメーカーや機種によって異なりますので、取扱説明書を確認するか、メーカーのウェブサイトで調べてみましょう。
- Qエアコンのリモコンを紛失してしまいました。どうすればいいですか?
- A
エアコン本体にある応急運転スイッチで一時的に運転できます。その後、メーカーに問い合わせてリモコンを購入するか、汎用リモコンの使用を検討しましょう。
taichan応急運転スイッチの場所は機種によって異なりますので、取扱説明書を確認しましょう。汎用リモコンを選ぶ際は、エアコンのメーカーや型式に適合するものを選びましょう。
- Qエアコンのリモコンの修理は自分でできますか?
- A
簡単な故障であれば、自分で修理できる場合があります。例えば、電池ボックスの接触不良やボタンの反応が悪い場合は、接点復活剤を使ったり、ボタンを分解して清掃したりすることで改善できることがあります。
taichanリモコンの分解は、怪我や故障の原因となる可能性がありますので、自信がない場合は、別の方法を検討しましょう。
- Qリモコンの電池はどのくらいの頻度で交換すればいいですか?
- A
リモコンの電池は、液晶の表示が薄くなってきたときか、約1年を目安に交換しましょう。
taichanリモコン本体は故障した場合やボタンが反応しなくなったときが交換時期です。
まとめ
今回は、「エアコンの故障かな?」と思ったらまず確認したい、リモコンが効かない時の8つの原因と対処法、そして自分でできるDIY修理方法について解説しました。
エアコンが使えないと焦ってしまいますが、リモコンの故障であれば、今回ご紹介した対処法を試すことで解決できるかもしれません。慌てずに対処法を試してみて、それでも解決しない場合は、エアコン本体の故障も疑いましょう。
エアコンは私たちの生活に欠かせない家電です。この記事が、あなたのエアコントラブル解決の一助となれば幸いです。
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- 修理業者の違いが知りたい:
[メーカーサポート系]、[家電量販店系]、[地域密着型]、[ネットマッチング型]
各業者の得意分野、料金相場、対応エリアの違いを比較検討できます。
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