リモコンを押しても、エアコンが反応しなくなってしまった・・・
熱帯夜が続く真夏日や雪がちらつく真冬の時期に急にリモコンが反応しなくなってしまうと、驚いてしまいます。
ただ、エアコンのリモコンが反応しなくなるのは故障が原因ではないことが多く、お家でも簡単に対処することができることをご存知でしたでしょうか?
エアコンのリモコンが効かなくなった場合の大まかな故障原因の調べ方の流れとしては、
- リモコンが故障していないか確認する
- エアコン本体が故障していないか確認する
という流れになります。
特に今回は①のエアコンのリモコン側の故障が原因でエアコンが反応しない、動かないというトラブルの具体的な対処法について詳しくお話していきます。
もしリモコンの動作は正常なのにエアコンが動かないという場合、②のエアコン本体が故障していないかということについて、こちらの記事を参考に調べていきましょう。
>>【エアコン故障】電源が入らない(つかない)原因と対処法まとめ
故障を疑う前に確認しておきたいポイント
リモコンを操作してもエアコンが反応しないのは、ちょっとしたことが原因であることがほとんどです。
故障を疑う前にまずは以下のことを一つ一つ確認していきましょう。
エアコンに近づいてリモコン操作してみる
エアコンのリモコンは、目には見えない赤外線という光を点滅させてエアコン本体に信号を送っています。
電池が弱ってくると、その赤外線の光が弱くなってくるため、遠くからだとエアコンまで信号が届かず、反応しないことがあります。
また、エアコンとリモコンの間に障害物がある場合も赤外線の光がエアコンまで届かなくなるため、リモコン操作してもエアコンは反応しなくなります。
まずは一度、リモコンをエアコンにぐっと近づけて操作してみてください。
エアコンの赤外線受光部に強い光が当たっていないか確認する
リモコンが発した赤外線信号は、エアコン本体にある受光部で受け取られます。
この受光部に太陽の光や照明などの強い光が当たってしまっていると、リモコンから発せられた赤外線を受け取ることができなくなります。
夕日などが差し込んでエアコンに太陽の光が当たっているなどする場合は、カーテンで光を遮るなどしてリモコン操作をしてみてください。
いろいろなボタンを押して動作確認してみる
エアコンのリモコンはいきなり全く使えなくなるということは少なく、例えば、ある特定のボタンだけ動かなくなるとか、液晶のタッチパネル部分だけが反応しなくなるという感じで、リモコンの一部分が故障してしまう場合がほとんどです。
一度、色々なボタンを押してみて、リモコンの液晶の表示が変わっているか、エアコンは反応しているか確認してみましょう。
特に、蓋付きのリモコンの場合、蓋の開閉スイッチが故障してしまって蓋を閉じた状態の動作(開閉スイッチが押されている状態)に不具合が出ることもあります。
明らかに特定のボタンだけリモコンが反応していない場合、それはリモコンの故障となりますので、リモコンを修理したり買い替えたりする必要があるでしょう。
部屋にある家電や照明の電源をOFFにして操作してみる
エアコンのリモコンが反応しなくなるケースとして、部屋にある他の家電から強いノイズが出ていて、エアコンがリモコンからの赤外線を受け取れなくなってしまうことがあります。
最近、部屋に新しい家電や照明器具を取り付けた場合、それが原因でエアコンのリモコンが反応しなくなった可能性があります。
一度、部屋の中にある家電のコンセントを抜いたり、照明を消したりした後、リモコンをエアコンの方に向けて動作確認してみてください。
もし、それでエアコンが動いた場合は赤外線の混線が原因である可能性が高く、この場合はリモコンをエアコンに近づけて操作すれば解消することで対処することができます。
エアコン以外のリモコンから赤外線が出ていないか確認する
エアコン以外のテレビや扇風機などのリモコンも赤外線を使って信号のやり取りを行っています。
そういったリモコンからも赤外線が発せられている場合、エアコンのリモコンの赤外線と混線してうまくエアコンが動作しないことがあります。
例えば、リモコン収納箱に入れておいたリモコンのボタンが押された状態のままエアコンの方を向いていたり、リモコンの上に物が置かれていて赤外線が出たままになっていたりすることもあります。
一度、部屋にあるリモコンがそういった状態になっていないか確認しておきましょう。
新品の電池に交換する
リモコンが反応しなくなる一番多い原因は電池切れで、リモコンに使う電池の寿命はおおよそ一年間が目安となります。
最近、リモコンの操作をしたりすると液晶画面が一瞬薄くなったりしてきていたという場合や、リモコンをエアコンに近づけて操作しないと反応しなくなってきたという場合は、電池切れの可能性が高いでしょう。
このような場合、一度2本とも新品の電池(マンガン電池、黒い色の電池)に交換していきましょう。
マンガン電池はアルカリ電池のように強いパワーを出すことはできませんが、少電流で休み休み使うと電圧が回復する特徴を持っているため、長期にわたってじわじわと電気を使う時計やリモコンなどに使うのが適しています。
写真に写っているようなアルカリ電池はパワーは強いけれども値段が高く、また液漏れしやすい傾向がありますので、できればリモコンにはマンガン電池を使うことをおすすめします。
リモコンの信号チャンネルを確認する
比較的新しい機種のエアコンの場合、リモコンの混線を防ぐため(同じ部屋に複数台のエアコンが設置されている場合など)に信号チャンネルを切り替えられるようになっているものもあります。
このボタンを子供がいたずらしたりして押してしまった場合、その設定が変わってしまって(リモコンの信号チャンネルとエアコン本体の信号チャンネルが合わなくなって)、エアコンが反応しない場合があります。
特に子どもがリモコンの小さな穴などにボールペンの先や爪楊枝を突っ込んだりして遊んでいたようなところを見た場合、こういった設定が変わってしまっている可能性もあります。
稀に古い電池を使っていたりする場合、リモコンの誤作動が原因でこのあたりの設定が変わってしまっていることもあります。
このような原因が疑われる場合は、エアコンの取扱説明書などに記載されている信号チャンネル合わせの方法を確認して、再設定してみてください。
何らかの操作により、意図せずリモコンコードを変更してしまった可能性がございますので、下記の方法で再設定してください。
設定方法
①リモコンの「メニュー」ボタンを操作して【リモコンNo】項を選択してください。
②「すすむ」または「もどる」ボタンで、リモコンNoA~リモコンNoDのいずれかを選択してください。
③室内ユニットに向けて「決定」ボタンを押して確定させてください。
エアコンのリモコンをリセットしてみる
エアコンのリモコンは古い電池の低電圧で使っていたり、また何らかの拍子で誤動作してしまうことがあります。
また、子供たちのイタズラなどで信号の種類を切替えられていることもあったりします。
そういった場合、リモコンにあるリセットボタンを操作したりすることで、リモコンの状態を初期化することで不具合が改善する場合があります。
具体的なリモコンのリセット方法は、主に以下の3つのやり方があります。
リセットボタンを押してリセットする方法
リセットボタンが小さな穴の奥にあるタイプの場合、そのボタンを押せばリモコンの設定をリセットすることができます。
ボールペンの先や爪楊枝などを使ってリセットボタンを押していきましょう。
電極をショートさせてリセットする方法
電池が収められているところにリセット用の電極がある場合、クリップや針金などを使ってこの2つの電極をショート(電気的につなげる)させれば、リモコンをリセットすることができます。
電池を抜いた状態で適当なボタンを長押ししてリセットする方法
リモコンによっては、リセットボタンがない場合もあります。
そのような場合は、電池を抜いた状態で適当なボタンを10秒ほど長押しすることでリモコンをリセットすることができます。
その後、電池を再び挿入してリモコン操作してエアコンが動くかどうか確認していきましょう。
リモコンが壊れているかどうか確かめる方法
エアコンが反応しなくなった場合、まずはじめにリモコンが故障したから反応しなくなったのか、エアコン本体が壊れたから反応しなくなったのか、その原因を突き止めないといけません。
そこでまず、リモコンがどういう仕組みで動いているのか、簡単に説明しておきます。
リモコンのボタンを押すと、リモコンの先端にある赤外線ランプ(赤外線という肉眼では見えない波長の光を発するランプ)が点滅します。
その赤外線をエアコンなどの本体にある受光部がキャッチして、その光の中に入っている指令に従って本体が動作する仕組みになっています。
リモコンの故障で多いのは、エアコン本体側の受光部ではなく、リモコン本体からこの赤外線が出ていないという症状です。
ということで、リモコンが故障しているかどうかを判断したければ、リモコンの先端からこの赤外線が出ているかどうかを確認すれば良いということになります。
ただ、実際にリモコンのボタンを押しながらリモコンの先端の発光部を見てもらうと分かりますが、赤外線は眼で見ることができない種類の光なので、リモコンから赤外線が出ているかどうかを目視で確認する事は出来ません。
では一体どうすればいいのでしょうか?
リモコンから赤外線が出ているかどうかを確かめる方法は、主に2つあります。
デジカメや携帯、スマホのカメラで赤外線の動作確認する
肉眼では見ることが出来ない赤外線ですが、デジカメや携帯、スマホのカメラのレンズ越しなら、簡単に見ることが出来ます。
リモコンが正常に動いていたら、このようにリモコンの先端の発光部が赤くピカピカと点滅している様子が確認できます。
もし、リモコンのボタンを押してもその光が出ていないのであれば、リモコンが故障しているということが分かります。
稀に、特定のボタンだけ故障していて赤外線の光が出ていないということがありますので、全てのボタンで赤外線が出ているかどうか確認してくださいね。
AMラジオの近くでリモコンのボタンを押して動作確認する
リモコンが正常に作動している場合、AMラジオを使って、そのリモコンから漏れ出るノイズを聞くことが出来ます。
AMラジオを使ったリモコン動作の具体的な方法はこちら。
- ラジオのスイッチをAMに合わせる
- ダイヤルを回して放送の無い周波数に合わせる
- 音量を大き目にする
- リモコンをラジオに近づけ、リモコンのボタンを押す
- 「ジッ、ジッ、ジッ」とか「ガッ、ガッ、ガッ」というような雑音が聞こえるか確認する(結構大きな音がします)
このパルス状の雑音が聞こえたら、リモコンは正常に動作している(反応している)ことが分かります。
逆に、いくらボタンを押しても雑音が聞こえなければリモコンが故障していると判断できますし、特定のボダンだけで反応がない場合、そのボタンだけが故障しているということも考えられます。
リモコン修理について
エアコンのリモコンが故障してしまった場合、まずは修理ができないかどうか検討していきましょう。
この場合、各種保証が残っているかどうかによって修理費用の相場が大きく変わってきます。
メーカー保証や販売店保証の保証期間内である場合
保証期間内であれば、基本的には無料でリモコンを修理または交換してもらうことができます。
メーカー保証は1年間となっていることが多いですが、販売店保証については販売店やオプションの長期保証の有無などによって保証期間が1~10年まで様々です。
一度、エアコン購入時に受け取った保証書など内容を確認していきましょう。
保証期間内であることが確認できたら、以下の問い合わせ先に連絡を入れていきます。
- メーカー保証を使ってしゅうりする場合
→メーカーサポート、またはエアコンの購入先のお店 - 販売店保証を使って修理する場合
→エアコン購入先のお店
その後は、指示に従って修理をしてもらうことになりますが、基本的にリモコンの場合は修理となることよりも新品に交換となる事が多いです。
各種保証が切れてしまっている場合
もうすでにエアコンを購入してからかなりの年月が過ぎていて各種保証が切れてしまっているような場合、リモコンの修理は自費となります。
仮に、メーカーサポートやエアコンの修理業者を呼んでリモコン修理を依頼した場合、その修理費用の相場は5,000~10,000円前後となることが多いでしょう。
修理費用が高くなるのは、部品パーツ代以外にも出張料料金や点検料金なども加算されてしまうことが原因です。
この場合も、リモコンを修理するのではなく、純正品を取り寄せて交換するのが一般的となります。
エアコンのリモコンは自分で取り寄せれば安く済むことが多いですので、後ほどお話するエアコンリモコンの買い方を参考に自分で購入していくのもおすすめです。
自分でエアコンのリモコンをDIY修理する
ちょっとしたことが原因の場合、エアコンのリモコンは自分で修理することができる場合もあります。
具体的なDIY修理方法についてお話していきますので、壊れたと思って捨ててしまう前に一度試してみるといいでしょう。
リモコンを2~3日乾かしてみる(飲み物などをこぼした場合)
リモコンに飲み物などをこぼしてしまって、内部に水分が入ってしまった事が故障の原因の場合、2~3日乾燥させるだけで、また元のように動作することがあります。
我が家のリモコンは、子どもが飲み物をこぼしてしまって一旦はリモコンが使えない状態になってしまったのですが、この方法でまた元通りに使えるようになりました。
この修理方法のポイントは、飲み物をこぼしたあとにリモコンのボタンを押したりせず、すぐに電池を抜き取って水分を拭き取って、カバーを開けたまま2~3日ほど乾燥させるという点です。
水に濡れた直後に電池を入れたままリモコンを操作してしまうと、ショートしてもう治らなくなることもありますので、リモコンに飲み物をこぼしてしまった場合などは、焦らずに上記の方法で2~3日間しっかりと乾かしてみてください。
電池挿入部の端子のサビ汚れを落とす(液漏れの場合)
なお、電池から液漏れしてしまっていて、リモコンの電池と接する端子部分が白緑色に汚れてしまっていることがあります。
この場合、そのまま電池交換しても電気が通らないため、汚れをティッシュなどでよく拭き取ってから新しい電池を入れてみましょう。
なお、電池から漏れ出た液体は触れたり目に入ったりすると健康を害する可能性がありますので、液漏れした電池はすぐにビニール袋などに入れ、子供の手の届かないところに保管して処分してきましょう。
リモコンを分解して清掃する
リモコンのボタンを押してもリモコンから赤外線が出ない場合、リモコンのボタンの内部にほこりやよごれが蓄積して、ボタンが通電しなくなっている可能性があります。
リモコンのカバーを取り外してティッシュなどで内部を清掃してみると、リモコンが元のように動作する可能性があります。
一般的なエアコンリモコンの具体的な修理方法は以下の通りです。
エアコンのリモコンのカバーを開く
リモコンの電池カバーを外したところに引っ掛けがありますので、そこをマイナスドライバー等を使って押します。
基盤をドライバーで取り外す
基盤は小さなネジで止まっていることが多いですので、そのネジをドライバーで取り外します。
リモコンの基盤の接点などについた汚れを拭き取る
リモコンの基盤のボタンとの接点に汚れがついている場合、ティッシュなどを使ってその汚れをきれいに拭き取っていきます。
汚れを拭き取ることができたら先ほどと逆の手順でリモコンを組み立てて、リモコンの動作確認をしていきましょう。
ここまではリモコンを買い換える前に試しておきたいことについてお話して来ましたが、これらを試してみてもリモコンが直らなかった場合、もうそのリモコンは買い換えた方がいいでしょう。
リモコンを買い換える場合
完全にリモコンが壊れてしまって、色んな方法を試してもリモコンが直らない、修理費用を見積もってみたけど高額になってしまうというような場合は、買い換えを検討していきましょう。
エアコンリモコンの購入方法は大きく分けて3つの方法に分けられます。
新品で純正リモコンを購入する
エアコンの純正リモコンは、家電量販店や電気屋さん、ネットショップなどで購入することができます。
純正リモコンの相場価格は、新品であれば3000~6000円程度となります。
具体的な購入方法としては、まずリモコンに記載されている「型番」をメモしていきます。
そのメモを持って家電量販店や電気屋さんに行き、「この型番のエアコンのリモコンがほしいのですが・・・」と店員さんに声をかければリモコンをメーカーから取り寄せてもらうことができます。
また、最近ではネットショップなどでも純正リモコンを販売しているところがありますので、WEB検索で「エアコン リモコン 型番(←型番を打ち込む)」で検索すれば同じ型番のリモコンを購入することができます。
中古で純正リモコンを購入する
できるだけ安くリモコンを手に入れたい場合、ヤフオクやメルカリなどで中古品を探してみるのが効果的です。
中古の純正リモコンの相場は、1000~3000円となっていますので、新品で純正リモコンを購入するより安く手に入れることができます。
具体的な購入方法としては、先程と同じようにエアコンのリモコンの型番をヤフオクやメルカリで検索します。
すると、検索結果に中古のエアコンリモコンが表示されますので、その中から良さそうなものを選んで購入していきましょう。
オークションサイトなどを普段から利用している場合は、この方法が一番安く中古リモコンを手に入れることができます。
汎用リモコンを購入する
エアコンのリモコンには、純正リモコン以外にどのメーカーでも使える汎用リモコン(1000~2000円)というものも存在しています。
汎用リモコンは家電量販店などで購入でき、説明書に記載の通りに初期設定を行っていく(メーカー別に設定されている番号をリモコンに設定する)だけで家のエアコンのリモコンとして使えるようになるというものです。
汎用リモコンは安い割に液晶画面が大きかったり、バックライト付きで見た目はなかなかいい感じものが多いという印象です。
ただ、汎用リモコンは運転モード(冷房や暖房などの切り替え)や風量、風向きなどの基本的なことは出来ますが、空気清浄やイオン発生の切り替え、カビガード機能、フィルター掃除ボタンなどの細かな設定までは出来ないこともあります。
多機能で高価なエアコンを使っている場合、汎用リモコンだけではすべての機能をカバーできない可能性が高いですので、そのあたりのことも考慮してリモコンを購入することをおすすめします。
リモコンを使わずにエアコンを動かす3つの方法
エアコンのリモコンが故障してしまっている間は、エアコンが使えなくなって困ってしまいます。
ただ、エアコンは付属のリモコンが使えなくなっていても、いくつかの方法で起動することができます。
スマホをアプリでリモコンの代わりに使う
赤外線機能付きのスマホを持っているの場合、アプリを使えばスマホをエアコンのリモコンの代わりに使うことができます。
>>「エアコン リモコン アプリ」の検索結果|Google Play
アプリによって対応しているメーカーが異なりますし、必ずエアコンを動かせるわけではありません。
ですが、上手く行けば当分の間、スマホをリモコン代わりに使うことができます。
別の部屋のエアコンのリモコンを使う
エアコンのリモコンは、メーカーが同じであれば少々リモコンの形が違っていても運転停止ボタンや運転モード切り替えボタン、温度設定ボタンなどの基本機能は共通の赤外線信号になっていることがよくあります。
別の部屋に同じメーカーのエアコンがついている場合、そちらのリモコンで一時的に代用していくというのも一つの手です。
稀に、別のメーカーでも同じリモコン信号で動作するケースがありますので、ダメ元で別のリモコンで試してみてもいいかもしれません。
応急運転スイッチでエアコンを強制起動する
エアコンには「応急運転スイッチ」というものがついていて、そのスイッチを押せば冷房や暖房機能を使うことができます。
応急運転スイッチは、エアコンの前面パネルを開けたところにある事がほとんどです。
応急運転スイッチの操作方法はメーカーや型番に異なりますので、詳細については取扱説明書を読んで頂きたいのですが、ざっくりと以下のような操作方法があります。
- ボタンを1回押す毎に「冷房」→「暖房」→「停止」の順に切り替わるタイプ
- その時の室温、外気温により自動的にエアコンが運転内容、温度設定を選択するタイプ
- 前回の運転内容で運転するタイプ
- 設定25度の応急運転となり、温度調節などはできないタイプ・・・など
リモコンをいくら押してもエアコンが動かない場合は、エアコンの説明書を確認して、この応急運転スイッチを押してみましょう。
パナソニック(エオリアなど)
前面パネルを開いたところにある応急運転スイッチを押すと、設定温度25℃のおまかせ運転で強制起動することができます。
参考)リモコンでエアコンが動作しません。|Panasonic
日立(白くまくんなど)
前面パネルを開いたところにある応急運転スイッチを押すと、前回と同じ設定で強制起動することができます。
また、電源コンセントを抜き差しした場合は自動運転となります。
参考)リモコンが使えないときに運転・停止(応急運転)する方法を教えてください。|HITACHI
三菱(霧ヶ峰など)
前面パネルを開いたところにある応急運転スイッチを押すごとに「応急冷房」→「応急暖房」→「停止」の順の運転モードで強制起動することができます。
参考)リモコンが使えないのですが、本体で操作はできますか|MITSUBISHI ELECTRIC
ダイキン(うるさらなど)
前面パネルを開いたところにある応急運転スイッチを押すと、快適エコ自動モードで強制起動することができます。
東芝(大清快など)
前面パネルを開いたところにある自動運転モードで強制起動することができます。
富士通(ノクリアなど)
前面パネルを開いたところにある応急運転スイッチを押すと、自動運転と同じ内容で強制起動することができます。
コロナ
前面パネルを開いたところにある応急運転スイッチを押すと、自動運転モードで強制起動できます。
なお、説明書通りに応急運転スイッチを押してみてもエアコンが動かなかったり、エラーコード(エアコン室内機のランプが点滅、またはリモコンに見慣れない英数字の表示)が表示されて停止してしまう場合は、エアコン本体の故障が考えられます。
そのような場合は、以下の記事を参考にしてみてください。
>>エアコンがつかない(電源が入らない)原因と家庭でできる対処法まとめ
>>【エアコン故障エラーコード】室内機ランプが点滅して動かない原因と対処法
最後に一言
今回は、【エアコン故障】リモコンが効かない(反応しない)場合の対処法とDIY修理方法についてお話しました。
エアコンのリモコンが反応しなくなってしまうと、急にエアコンが使えなくなってしまって本当に困ってしまうと思います。
ただ、本格的にエアコンが故障してしまった場合と比べると、単純にリモコンが故障しただけであれば、リモコンを買い換えるだけでまたエアコンを使い続けることができます。
また、応急運転の方法を知っていれば、とりあえずはリモコン無しでもエアコンを使っていくこともできたりします。
そういった方法を試してみてもエアコンが動かない場合、エアコン故障の可能性が高いですので、修理や買換を検討していきましょう。