【冬場暖房】室外機からの大量の水漏れ故障の原因と修理対処法

エアコンの室外機の水漏れ

真冬の寒い時期、エアコン暖房をつかていると急に室外機底面辺りから水が落ちてくることがあります。

初めてこの光景を見たときは、もしかしてエアコンが壊れてしまったのではないかと心配してしまうのではないかと思います。

エアコン室外機は暖房運転中、1~2時間に1度の頻度でアルミフィンについた霜を溶かして取り除くための除霜運転(約5~10分)が行われる仕組みになっていて、この除霜運転中は室外機の底面から溶けた水がジャバジャバと流れ出してきます。

ただ、冬場の室外機からの水漏れは絶対に故障ではないというわけではなく、稀にファンモーターなどの故障やファンへの異物の噛み込みトラブルなどにより、暖房の除霜運転中に普段よりも大量の水が出きているケースも見られます。

今回は、そんな冬場の暖房運転時にエアコン室外機から大量の水が出てくる原因と具体的な対処法についてお話していきます。

スポンサーリンク

エアコン暖房で部屋が暖まる仕組み

エアコンの暖房は、室外機で外気の熱を冷媒ガスに取り込み、それを室内機に運んで放出するという仕組みで動いています。

エアコンの暖房時の冷媒ガスの流れ

この暖房運転中、室外の熱を取り込む室外機では、アルミフィン熱交換器の表面温度を外気温度より低い温度に保ちながら運転を続けています。

特に、真冬の時期で外気温が5℃を下回ってくるとアルミフィン部の温度は-5~-10℃程度まで低くなることもあり、このような状態で暖房運転を続けていると、空気中にある水分がアルミフィンに結露して凍りだします。

霜取り運転前の室外機に氷がついたアルミフィン

この写真は暖房運転中の室外機のアルミフィン部を写したものですが、フィンとフィンの隙間に氷(水滴ではない)がたくさん発生しています。

この現象は夏場の氷水が入ったコップに水滴がつくのと同じメカニズムで空気中の水分がフィンに付着していきます。

コップ表面に付着した結露水は周りの水とくっついてどんどん大きくなり、重力に耐えきれなくなった段階でコップの表面を滑って下に落ちていきます。

ですが、暖房運転中の室外機のフィンは-5℃~-10℃程度になっているため、付着した結露水はどこにも流れていかず、その場で凍ってしまいます。

室外機のフィンに氷がびっしりついてしまうと、外気からうまく熱を吸い取ることができなくなるため、エアコン暖房を効率良く行うためにはこの室外機で発生する霜を定期的に取り除いてやる必要があります。

室外機に付着する霜を取り除く霜取り運転

霜取り運転とは、室外機に付着した霜を配管内に熱い冷媒ガスを流し、溶かして取り除く運転のことをいいます。

具体的には、暖房運転中にエアコンが自動で冷房運転に切り替え、熱い冷媒ガスを室外機に流し込んでフィンに付着した霜を溶かしていきます。

暖房運転時の冷媒ガスの流れ

エアコンの暖房時の冷媒ガスの流れ

霜取り運転時の冷媒ガスの流れ

エアコンの冷房時の冷媒ガスの流れ

この霜取り運転は、暖房運転中1~2時間毎に10~15分程度行われるのが一般的です。

  • 暖房運転開始
  • 暖房運転(1~2時間)
  • 霜取り運転(10~15分)
  • 暖房運転(1~2時間)
  • 霜取り運転(10~15分)
  • 暖房運転

この霜取り運転はエアコンが勝手に行ってくれるため、暖房運転中に急に室内機の風が止まったり、微風の冷たい風が出てきたりするため、「あれっ、もしかして故障!?」と思ってしまうこともよくあります。

このタイミングで室外機の方を確認してみると室外機の方も除霜運転で霜が溶けた水が出てきているはずですので、エアコンが故障してしまったと勘違いすることがよくあります。

ですがそれは正常な動作で、霜取り運転を行っているだけのことがほとんどです。

霜取り運転中のエアコン各部の動作状態は以下の通りとなります。

霜取り運転中の各部動作の状態

暖房運転霜取り運転
(1~2時間に1回15分程度)
室内機の
吹出温度
高温低温
室内機の
ファン動作
ONOFF
室外機の
ファン動作
ONOFF
(微風)
室外機の
圧縮機動作
ONON
室外機からの
排水
なしあり

この霜取り運転中は、アルミフィンについていた氷が一気に溶けだし、その溶けた水が室外機の底面からジャバジャバと出てきます。

実際に霜取り運転中に出てきた水をバケツでキャッチし、ペットボトルに移してみた結果、一日あたり200~300mLの水が室外機の底面の穴から出てきました。

室外機の下にバケツを設置

バケツの中に溜まった水

このように冬場の暖房運転中、1~2時間に一度の頻度で室外機から水が漏れてくるのは、霜取り運転という室外機についた霜を溶かすための正常な動作ということになります。

エアコンが本当に故障した場合はエアコン本体やリモコンなどにエラーコードが表示され、更に15分以上経過しても室内機と室外機は完全に停止したままの状態となるはずです。

冬場の室外機からの水漏れはこの霜取り運転が行われているだけのことが多いですので、まずはしばらく様子を見てみましょう。

再び室内機から温風が出てきたのであれば故障ではないですので安心してください。

ちなみに、エアコンの室外機が高いところに取り付けられていたりして水が降ってくるのを避けたい場合や、室外機の周りが水浸しになるのをどうにかしたいという場合、室外機の底面にドレンホースを取り付けて別の場所に排水するという方法があります。

ドレンプラグとドレンホース

室外機の水漏れをドレンホースで対処

こうすることによって冬場の霜取り運転中の排水を別の場所に流すことができますので、参考にしてみてください。

>>エアコンの室外機に排水用ドレンホースを取り付ける方法

故障が原因で室外機から大量の水漏れが発生するケース

ここまでの話で、冬場のエアコンが暖房運転を行っている時、1~2時間に一度の霜取り運転によって室外機から水が漏れてくるのは故障ではなく正常な動作であるという説明をしてきました。

ただ、暖房の霜取り運転のタイミングで一日に200~300mLというレベルではなく、水道の蛇口をガバっと開いたぐらいの水がしばらく出続ける症状が出ることがあります。

これは室外機ファンが何らかの原因で回らなくなってしまった時に発生する故障の症状です。

エアコン室外機のファンモーターの故障

暖房中に室外機のファンが止まってしまうと室外機のアルミフィンだけが極端に冷やされてしまい、その部分に普段よりも大量の霜が付着していきます。

この状態で霜取り運転となった場合、アルミフィンについた大量の霜が一気に溶けて落ちてくるため、水道の蛇口を開けたぐらいの勢いで室外機から水がドバドバと出続けることがあります。

室外ファンが回らなくなる2つの原因

暖房運転中に室外ファンが回らなくなってしまう原因は、主に2つあります。

室外ファン本体、または駆動回路(基盤)の故障

1つ目の原因は、室外ファンまたはファン駆動回路(基盤)が故障してしまったというケースです。

室外ファン本体や基盤部品が故障して室外ファンが回らなくなった場合、室内機側でエラーコードが表示され、その後はエアコンが全く動かなくなっていきます。

ただ、稀にパーツが故障してからしばらくの間はエラーコードが出ずに室内機の方は動き続けているということもあります。

この場合は、室内機から出てくる温風の温度がかなり低くなってしまっているはずですので、こういったところを確認していくのがいいでしょう。

室外ファンへの異物の噛み込み

2つ目は、室外ファンになにか異物が挟まってしまってファンが回らなくなるというケースです。

この原因については、子どもがイタズラで室外機ファンのところに棒を突っ込んでしまっていたり、室外機のパーツが壊れて挟まっていたりというようなケースがよく見られます。

これ以外にも、氷点下以下で暖房運転を行った場合に除霜運転で溶けた水が室外機の中の底部で再び凍ってしまい、その氷がファンのところまで成長接触してファンが回らなくなるということもあります。

寒冷地仕様のエアコンには室外機底部にヒーターが設置されているためそのようなことは起こりにくいのですが、標準仕様のエアコンを氷点下以下で使用した場合に稀に見られる症状です。

室外機のファンが止まってしまった場合、室内機側でエラーコードが出て止まるエアコンが多いのですが、一部機種ではファンが止まっていても最初の数回はエラーが出ないようになっていたりする場合があります。

暖房の温まりが弱くて、室外機から大量の水が出ているような場合は、室外機のファンが何らかの原因で止まってしまっている(異物が挟まっている、霜が成長してファンにあたっているなど)可能性がありますので、一度チェックしてみてください。

室外ファンの修理費用の相場

室外ファンの修理費用の相場は、ファンモーター交換がおおよそ15,000~30,000円、基盤交換の場合もほぼ同額の15,000~30,000円となることが多いでしょう。

ファンモーター異常であるかどうかの判定については、基本的にはエアコン本体やリモコン部に表示されるエラーコードと、運転時にファンが回っていないことを確認することでおおよそ判断ができます。

最後に一言

今回は、【冬場暖房】室外機からの大量の水漏れ故障の原因と修理対処法についてお話しました。

エアコンの室外機からの水漏れは基本的には正常動作によるものとなりますので、エアコンが暖まらないということがなければそのままにしておいても大丈夫です。

ただし、暖房の霜取り運転時に室外機から大量の水が出てくるような場合、室外ファンが故障していたりする可能性がありますので、業者に点検や修理を依頼することをおすすめします。

なお、エアコン水漏れ修理業社の選び方のポイントについては、こちらの記事で紹介していますので、初めてのエアコン故障でどこに修理を依頼すればいいのか分からず困ってしまっている場合は是非参考にしてみてください。

>>エアコン水漏れ修理業者の選び方のポイント

おすすめのエアコン水漏れ修理業者
町の電気工事屋さん

◎最短30分のスピード対応
◎見積もり無料(対応エリア内)
○取扱メーカーはパナソニック、シャープ、ダイキン、富士通、日立、東芝のみ
✕一部未対応エリアあり(WEB見積時に要確認)

【サービス】
エアコン修理全般(水漏れ含む)に対応。夜間修理可能。不要なエアコン買替提案なし。第二種電気工事士が在籍の地元の電気工事業者を紹介。

ユアマイスター

◎地元のエアコンクリーニング業者が多数登録
◎水漏れ対応可否の問合せ無料
✕電話での見積問合せ不可
✕部品交換やガス充填などが必要となる修理は対応不可

【サービス】
エアコン水漏れの約8割の原因を占める排水経路詰まりはエアコンクリーニング業者でも修理可能。WEBフォーム(備考欄)で水漏れ修理対応可能か聞いてみよう。

タイトルとURLをコピーしました