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エアコン冷房(除湿)で足元が寒くて冷える場合の対処法


サーキュレーターで部屋の天井と床の温度差をなくす

梅雨の時期のエアコン除湿や真夏の冷房などで足元が冷えて困ってしまう人も多いと思います。

これはエアコンから出た冷たい風が床面を這うように流れていくのが主な原因です。

このエアコン冷房の足元の冷えで厄介なのは、設定温度を上げると足元の冷えは和らぐものの、部屋の温度だけではなく湿度も上がってしまい、部屋が蒸し暑くなってしまうということです。

エアコン冷房の時期に快適な部屋環境を手に入れるためには、以下の2つのポイントを改善する必要があります。

  • 部屋の天井付近(温かい)と床付近の温度(冷たい)の差を小さくする
    →床面の温度が上がり足元が冷えなくなる
  • 部屋の温度よりも湿度を下げる
    →部屋の湿度が下がれば部屋の温度(エアコンの設定温度)を下げなくても快適になる

今回は、夏場にエアコン冷房で足元が冷えて寒くなるのを防ぐ具体的な方法について、詳しくお話していきます。

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プロフィール

この記事の監修者「taichan」


エアコン修理の実務経験が豊富な元メーカー勤務のエンジニア。保有資格は、第三種電気主任技術者、第一種電気工事士、第一種冷凍機械責任者など。


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エアコン冷房で足元が寒くなる原因とそのメカニズム

エアコンで足元が冷えてしまう原因

エアコン冷房で足元が寒くなってしまう原因は、エアコンから温度が低すぎる風が吹き出してくるからです。

空気は温度が高いと軽くなり、温度が低いと重くなるという性質があるため、エアコンから吹き出した冷風は部屋の床面を漂って広がっていきます。

この冷たい空気が下に溜まっていく傾向はエアコンの風向きを一番上に向けて冷房をかけていたとしても、最終的にには冷たい空気は部屋の天井付近の空気とうまく混ざらず、天井付近の温度と床付近の温度に大きな差ができてしまうのが現実です。

実際には何も考えずにエアコンの冷房をかけていた場合、床面は天井よりも4~5℃ぐらいは低い温度になっています。

例えば部屋の温度を28℃に設定していた場合、天井あたりは30℃、床面は25℃になっていることも良くあります。

床面温度が25℃ぐらいしかない場合は、半ズボンと素足ではかなり冷えてきてしまいますので、長ズボンと靴下を履くか、ひざ掛けをするなど工夫をして、ようやくちょうどよい感じになってくるのではないかと思います。

では逆に、足元をちょうどよい温度にするために設定温度を上げたとしましょう。

この場合、足元付近が27℃になった場合、天井付近の付近の温度は32℃ということになります。

この状態だと、足元はちょうどよい感じなのですが、今度は肩から頭あたりが暑くて快適な状態とは言えなくなってきます。

サーキュレーターを使えば足が冷える問題は解決するか?

サーキュレーターでコールドドラフトを解消

では、エアコンと併用することで温度ムラをなくすことが出来ると言われているサーキュレーターを併用すれば、冷房での足冷えを解消することは出来るのでしょうか?

実はサーキュレーターは冷房の場合の温度ムラ解消にはあまり役に立ちません。

実際のところ、部屋の上下の温度ムラの解消には一定の効果があるものの、夏場は衣類が薄着になってしまっているため、部屋の上下の温度ムラばかり気にして部屋の空気を循環させすぎてしまうと、今度はその循環する風が足を冷やしてしまう事になってしまうからです。

冬場の暖房の場合は、長ズボンや厚めの靴下を履いているためサーキュレーターで発生した風の流れが原因で体が冷えてしまうということは少ないのですが、夏場の冷房はサーキュレーターを使うだけでは足元の冷えをうまく解消することは難しいのが実際です。

では一体どうすれば、夏場に足元を冷やさないように冷房をかけていけばいいのでしょうか?

次のページでは、足元が寒くて冷えてしまわない上手な冷房のかけかたについてお話していきます。

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