【エアコン】冷媒ガス漏れの原因と修理料金相場について

エアコンのガスが漏れる原因について

ここからは家庭用のエアコンの冷媒ガスが漏れてしまう原因についてお話していきます。

【原因その1】配管の接続不良

家庭用のエアコンは、フレア加工を施した銅管をフレアナットで締め付けながら圧着接続する方式を採用しています。

出典)冷媒配管接続部分(フレア)への冷凍機オイル塗布について|有限会社アベ冷熱技研

この接続方法は、フレア加工した銅管をフレアナットで締め付けて圧着させるため、基本的には冷媒漏れが全く発生しないことになります。

家庭用エアコンの冷媒漏れの多くはこの接続部の不良で、エアコン購入後の取付工事や引っ越しなどによる移設、エアコンの分解洗浄(解体クリーニング)などを行った際に、接続不良を起こして冷媒が漏れてしまうことがあります。

老舗のエアコン業者の場合、この接続部からの冷媒漏れが後々のクレームに繋がることは充分に承知しているため、この点においては最適な取り付け手順、締付けトルク管理など慎重に慎重を重ねる作業がなされます。

ただ、経験の浅い業者の方が作業されたり、またはDIYでエアコン移設や解体クリーニングを行ったりした場合、適切なトルク管理やフレア面の管理がされず、この部分からの冷媒漏れが発生してしまうことがあります。

少し難しい話になってしまいましたが、家庭用のエアコンの冷媒漏れのほとんどはこのようなフレア接続部からの冷媒漏れですので、この場合、単に冷媒を充填しただけですと、すぐにまた冷媒が漏れ出してしまってエアコンが冷えなくなってします。

ですので、このケースの場合の修理方法は、①冷媒が漏れ出している箇所を修理して、②冷媒を再充填するというのが正しい修理手順となります。

先ほど紹介したエアコンガス充填の料金(7,000~20,000円)は単に冷媒を補充する、または一旦冷媒を完全に抜き取り再補充する場合の料金となりますが、冷媒漏れの特定と修理まで行う場合、上記料金+1~2万円ほどを想定しておく必要があります。

【原因その2】圧縮機内での冷媒漏れ

家庭用エアコンなどの小型エアコンではあまり見られないのですが、稀にエアコン配管の外(大気中)に冷媒が漏れ出すのではなく、圧縮機と呼ばれる冷媒を加圧する部品の内部で冷媒が漏れ出すことがあります。

家庭用のエアコンの場合、室外機にスクロール式というタイプの圧縮機が搭載されていますが、経年劣化により接触している金属面がすり減り、新品のときよりも圧縮効率が落ちる(冷媒が低圧から高圧側にうまく圧縮されない、高圧側から低圧側に冷媒が漏れ出す)という症状が出てきてしまいます。

このようなケースだと、室内機の冷却フィンの温度が設計値よりも高くなってしまい、吸い込んだ空気をうまく冷却できなくなってしまい、結果的に冷房が効かないということになってしまいます。

エアコンの冷却フィン

注意しなければならないことは、このケースの場合、冷媒が大気中に漏れ出しているのではなく、圧縮機内部で高圧側から低圧側に移動しているだけなので、エアコン内部に充填されている冷媒量には変化がありません。

ですので、このケースの場合は冷媒を補充してもエアコンが復活することはありません。

家庭用のエアコンでこのような症状が出る場合、既にエアコンを設置してから10年以上経過しているケースがほとんどなので、エアコンの耐用年数の目安となる10年を超えている場合は修理を考えるより買い替えを検討したほうが良いのかもしれません。

エアコンの標準設計年数

【原因その3】配管の腐食

もう一つ、家庭用エアコンの場合、配管が腐食することによって配管に穴が空き、そこから冷媒が漏れ出すことがあります。

特に、海岸地域や温泉地などは、エアコンの配管の腐食が進行するスピードが早くなってしまいます。

・海浜地区など塩分が多い所(腐食による冷媒漏れの原因になります。)
・温泉地など硫化ガスが発生する所(腐食による冷媒漏れの原因になります。)

出典)ルームエアコンを安全にお使いいただくために|三菱電機

アルミフィンがかなり腐食している。年式はまだ3年落ちなのだが・・・・そのために銅管に穴が開いてしまっていたのだ。多分「塩害」である。海岸近くなど塩分の多いところだと腐食してしまう。

出典)外機腐食|お祭好きの電気屋・岡電のブログ

ドレン排水を直接汚水配管に接続をしている場合下水の配管より、アンモニアなどの腐食を起こしやすいガスが原因で室内機の熱交換器などに穴が開く場合もあります。

引用)エアコンのガス漏れの原因とは|株式会社ミヨシテック

このような場合は、冷媒が漏れ出した箇所を修理するだけではなく、それぞれの原因を取り除くような対策を行う必要もあります。

海岸地域などにお住まいの場合は、耐塩害使用品などを購入するなどで配管腐食の進行スピードを抑えることが出来ますので、ご参考まで。

海沿いの場所では潮風の影響により室外ユニットがサビや腐食が発生しやすくなります。そのため、耐塩害仕様室外機は外装部品や内装部品など潮風によるサビ・腐食に強い素材を採用し長期間持続させることができます。

出典)耐塩害仕様処理(室外機)|Panasonic

次のページでは、エアコンのガス漏れ箇所を特定する方法や具体的なエアコンガス補充方法についてお話していきます。




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