パナソニックエアコンの運転ランプが点滅した際、「故障かな?」と不安になりますよね。運転ランプの点滅は故障のサインであることは稀で、運転準備中や霜取り運転中などの単なるお知らせのことがほとんどです。
今回は、パナソニックエアコンの運転ランプ点滅の原因と対処法についてまとめました。
この記事で分かることはこちら!
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▶ステップ1:ランプの点滅状態
パナソニック製エアコンのランプが点滅している場合の故障診断を行います。
点滅しているランプはどれですか?
この記事の監修者「taichan」
エアコンの故障診断のエキスパート、taichanです。大学院でヒートポンプを研究し、特許も取得。大手電機メーカーで培った知識と15年以上の現場経験を活かしたセカンドオピニオンを無料相談Q&A(空調テック)で提供中。電気主任技術者、電気工事士、冷凍機械責任者など、多数の資格を保有。
運転ランプ点滅の2つの原因と対処法
パナソニックエアコンの場合、運転ランプの点滅はお知らせを意味します。
- 運転準備中
エアコンをONにした直後、数分間は運転準備中を示すために運転ランプが点滅することがあります。
例)
・(AI)快適おまかせ運転開始時: 室温を測定して運転モードを決めるまでの間
・暖房運転開始時: 温風が出るまでの間
いずれの場合も、数分間の点滅後に点灯に変われば正常動作です。
- 霜取り運転中(暖房運転時)
外気温が5℃を下回る状況での暖房運転中、室外機に霜が付着することがあります。 その霜を溶かすために、1~2時間に1回(10~15分)程度、霜取り運転を行います。 霜取り運転中は暖房運転が一時停止し、運転ランプが点滅します。 霜取り運転が終了すると自動で暖房運転に復帰し、運転ランプも点灯に変わります。霜取り運転中はエアコンから音がしたり、室外機から水が大量に出てくることもありますが、これらは正常な動作です。
パナソニックエアコンの場合、運転ランプだけが点滅している場合は故障ではありませんので、そのまま様子を見るようにしましょう。
運転ランプがずっと点滅し続ける場合は要注意!
運転ランプがずっと点滅し続ける場合は、エアコンに異常が発生している可能性があります。
一時的なエラーのこともありますので、修理を依頼する前に以下で解説する自分でできる対処法(エラーコードの読み取り、エアコンリセットなど)を試してみてください。
パナソニックエアコンのエラーコード読取方法
パナソニックエアコンの場合、エアコンが止まってしまった原因を示すエラーコードをリモコン、または室内機本体の診断コード表示部で読み取ることができます。
お使いのエアコンはどのタイプですか?
エアコン本体に向けて、リモコンのお知らせボタンを押してください。“ピピピピ…”と鳴り、リモコンの液晶表示部に診断コードが表示されます。
お知らせボタンを押しても「もう一度」の表示が出たり、エラー表示が出ないときは、正しく送受信できなかった可能性があります。もう一度、エアコン本体に向けてお知らせボタンを押してください。
リモコンに点検ボタンがある場合のエラーコードの読み取り方は以下の通りとなります。
【STEP1】室内機のタイマーランプが点滅していることを確認する
エラーコードはエアコンがエラーで止まっている(タイマーランプが点滅している)状態で読み取る必要があります。
タイマーランプ以外のランプ(運転、ナノイーなど)の点滅は故障を示すものではなく、別の機能のお知らせとなっています。
エラーコードの読み取りはタイマーランプが点滅していることが条件となりますので、まずはタイマーランプの状態を確認してみてください。
【STEP2】点検モードを起動する
次に、本体の不具合箇所のお知らせをするエラーコード(H11など3桁の英数字のこと)を読み取っていきます。
「診断ボタン」をボールペンなど先の尖ったものでその診断ボタンを長押しすると故障診断モードが立ち上がり、モコンの液晶表示部に「–」が表示されます。
【STEP3】エラーコードを読み取る
「温度/しつど」または「温度」ボタンをゆっくり繰り返し押すと、診断コードがリモコンに順番に表示されます。
該当の診断コードが表示されたときに、エアコン本体のランプが全て点灯し、“ピピピピ…”と鳴りますので、そのときに表示されている診断コードをご確認ください。
パナソニックエアコンで、リモコンにお知らせボタンや点検ボタンがない機種の場合、エアコンの前面カバーを開いたところにある液晶にエラーコードが表示されます。
例えば、「H、1、1」と表示された場合、エラーコードは「H11」となります。
エラーコード一覧表
パナソニックエアコンでよくある故障のエラーコードは以下の通りとなります。
エラーコード | 内容・原因 | 対処方法 |
---|---|---|
H00 | 異常なし | – |
H11 | エアコン本体と室外機の通信に不具合 | 点検・修理が必要です |
H14 | エアコン本体のセンサー異常 | 台所や厨房などに設置している場合は、涼しい環境にして様子を見る。設置場所が台所や厨房ではない場合は、本体リセットまたは電源の再投入。 |
H16 | エアコンが運転しているのに少量しか電流が流れていない | 本体リセットまたは電源の再投入 |
H19 | エアコン本体から風を送るファンが回転できなくなっている | 点検・修理が必要です |
H28 | 室外機のセンサー異常 | 本体リセットまたは電源の再投入 |
H50 | 排気(換気)ファンモーター異常 | 本体リセットまたは電源の再投入。「換気」ボタンがある機種の場合は、換気の設定を取り消し、またはリセット。 |
H51 | フィルターそうじノズル、またはブラシそうじブレード動作異常 | エアフィルターを付け直し、本体リセット。フィルターそうじノズルが途中で止まっている時はノズルリセット。 |
H52 | フィルターおそうじ機能の不具合 | エアフィルターを付け直し、本体リセット。エアフィルターが巻き込まれていてつけ直しできない場合は、点検・修理。 |
H56 | ルーバーが正常に動作できない | 上下ルーバーが障害物に当たっている場合は、取り除く。障害物に当たっていない場合は、電源の再投入。 |
H59 | 赤外線センサーの異常 | 電源の再投入 |
H86 | ホコリセンサーの異常 | 電源の再投入 |
H96 | 購入設置時の試運転の際にのみ表示 | 設置または移設直後であれば、冷房または暖房ボタンを押して再度試運転。設置または移設直後でなければ、点検・修理。 |
H97 | 室外機のファンの異常 | 電源の再投入 |
F11 | 冷房・暖房切換の異常 | 電源の再投入 |
F91 | 冷凍サイクルの異常 | 電源の再投入 |
F93 | 圧縮機の回転異常 | 電源の再投入 |
F99 | 異常電流の検知 | 電源の再投入 |
修理を依頼する前に試したい3つの対処法
パナソニックのエアコンが故障したかも?と思ったら、修理を依頼する前に以下の対処法を試してみましょう。
- 電源プラグを抜き差しする:
エアコンの電源プラグをコンセントから抜き、5分ほど放置した後、再度差し込んでみてください。一時的なエラーであれば、この方法で改善されることがあります。 - 室外機の吹出口や吸い込み口がふさがっていないか確認する:
室外機の吹出口や吸い込み口がふさがっていると、エアコンが正常に動作しない場合があります。周囲に障害物がないか確認し、あれば取り除いてください。 - 取扱説明書を確認する:
取扱説明書には、エアコンの調子が悪い時の対処法が記載されています。一度、取扱説明書を確認し、記載の対処法を試してみましょう。
一時的なエラーやちょっとしたことが原因であれば、これらの対処法でエアコンが復旧する場合もまります。
自分で解決できない場合は?
いろいろ試してみたけどダメだった場合、残念ですが、もしかしたらエアコンが故障しているのかもしれません。
- 保証期間内であれば:
販売店に連絡し、修理を依頼しましょう。
- 保証期間外であれば:
三菱電機の修理窓口に連絡し、修理を依頼しましょう。その際、運転ランプの点滅回数やエラーコードを伝えると、スムーズに修理が進みます。
- 電話:0120-878-554 / 03-6633-6700
- 受付時間:
月~土 9:00~19:00
日・祝日および当社指定の休業日 9:00~17:30 - 取扱説明書:https://panasonic.jp/support/manual.html
- 修理のご相談・お申し込み:https://panasonic.jp/support/repair.html
10年以上使い続けてきたエアコンの場合は寿命になりますので、買い替えをおすすめします。
プロが教える!パナソニックエアコン点滅のQ&A
- Qエアコンのランプが点滅しているけど、故障ではない場合もあるのですか?
- A
はい、その通りです。タイマーランプ以外のランプの点滅は、故障ではなく運転状態を知らせるサインであることが多いです。
taichanタイマーランプ以外のランプが点滅している場合は、まず取扱説明書を確認し、必要なメンテナンスを行いましょう。
- Qエアコンが全く動かない場合は、どうすればいいですか?
- A
まずは、電源プラグを抜き差ししてみましょう。それでも改善しない場合は、室外機の吹出口や吸い込み口がふさがっていないか確認してください。それでも動かない場合は、故障の可能性が高いので、修理を依頼しましょう。
taichanエアコンが全く動かない場合でも、慌てずにできることから試してみましょう。
まとめ
パナソニックエアコンの運転ランプ点滅は、故障のサインとは限りません。運転状況をお知らせするサインの場合もあります。この記事では、ランプ点滅の様々なパターン、その原因と対処法、そして故障かな?と思った時の確認事項をまとめました。
自分でできる対処法としては、電源プラグの抜き差し、室外機の確認、取扱説明書の確認があります。スマート診断ナビを活用すれば、エアコンのトラブル原因を簡単に特定し、解決策を見つけることができます。
これらの情報をもとに、エアコンのトラブル解決にお役立てください。
もし、解決しない場合は、パナソニックの修理窓口に連絡しましょう。
- 電話:0120-878-554 / 03-6633-6700
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