富士通エアコンの故障修理

【故障か!?】富士通のエアコンの電源がつかない原因と対処法まとめ


エアコンがつかなくなる主な5つの故障原因

ここまでいろいろな対処法を試してみたにもかかわらず、エアコンが動かないような場合は、本格的にエアコンが故障してしまっている可能性が高いといえます。

このエアコンの電源が入らない、またはエアコンは動いてもすぐに止まってしまうというような場合の主な故障原因と修理費用の相場は以下の通りとなります。

【原因1】リモコン受光部の故障

富士通エアコンの受光部の故障

エアコン本体にあるリモコン受光部が故障した場合、リモコンからの操作は全く受け付けず、応急ボタンなどでしかエアコンを操作することができなくなります。

リモコン受光部の故障は初期不良や経年劣化以外にも、エアコン掃除などで水がかかってしまったりすることが原因になっていたりします。

応急運転ボタンでしかエアコンが起動しないという場合は、このリモコン受光部の故障を疑っていきましょう。

エアコン本体のリモコン受光部の故障の場合の修理費用の相場は10,000~20,000円程度となります。

買い替えなどより修理するほうが安くつくことが多いですので、修理をしていくことをおすすめします。

【原因2】制御基板や配線の故障

エアコン室外機の制御基板の故障

エアコンにはシステム全体を制御する基盤が、それぞれ室内機と室外機に取り付けられています。

この制御基板がファンモーター、圧縮機、膨張弁、冷媒回路切換弁などを作動コントロールしています。

この制御基板や基盤とパーツをつなぐ配線などが壊れると、エアコンの電源が入らなかったり、室外機が動かなくなったりします。

制御基板の故障は、長年の仕様による基盤の割れや繰り返し熱が加えられることによる半田の剥がれ、基板上にあるパーツの寿命などが原因となります。

この制御基板が故障した場合、修理費用の相場はおおよそ以下の通りとなります。

  • 室内機側の制御基板の場合;10,000~35,000円
  • 室外機側の制御基板の場合;10,000~35,000円

この他に、室外機内にあるパワートランジスタという室外機ファンを駆動するための部品が故障することもありますが、その場合もおおよそ上記の見積相場となります。

この場合の修理手順としては、エアコン動作の症状やエラーコードなどから制御基板の故障が原因であることを確定し、その後部品をメーカーなどに発注、部品到着後に基盤を交換していくという形となります。

パーツの在庫がある場合は数日中に修理が完了することになりますが、メーカーから部品を取り寄せるというような場合は部品が到着するまで1~2週間かかることもあります。

【原因3】ファンモーターの故障

エアコン室外機のファンモーターの故障

エアコンの電源はつくのだけれど、すぐに止まって動かなくなってしまうという場合、室内機や室外機のファンモーターが故障している可能性があります。

ファンモーターは長年使っているとサビや回転部分の摩耗劣化などによって故障してしまいます。

先ほどお話した基盤は正常なのにファンは回っていないとい場合、エラーコードなども参考に、ファンモーターの故障を疑っていきます。

このファンモーターが故障した場合、修理費用の相場はおおよそ以下の通りとなります。

  • 室内機側のファンモーターの場合;10,000~35,000円
  • 室外機側のファンモーターの場合;10,000~35,000円

この場合の修理手順としては、先程の制御基板の場合と同様にエアコン動作の症状やエラーコードなどからファンモーターの故障が原因であることを確定し、その後部品をメーカーなどに発注、部品到着後に基盤を交換していくという形となります。

パーツの在庫がある場合は数日中に修理が完了することになりますが、メーカーから部品を取り寄せるというような場合は部品が到着するまで1~2週間かかることもあります。

【原因4】冷媒ガス漏れによる故障

冷媒ガス漏れ

エアコン配管の内部には冷媒ガスが入っていて、それが室外機と室内機を行き来することによって、室内を冷やしたり温めたりしています。

基本的には家庭用エアコンの冷媒ガスは漏れない構造になっていますが、稀に配管の劣化や施工ミスなどによって冷媒が漏れ出してしまうことがあります。

一部のエアコンでその冷媒ガス漏れを検知した場合に動作エラーで室外機を停止させるという機種があります。

エアコンが動かなくなる前に、最近エアコンの効きが悪くなってきていたという症状があった場合は、エアコンが動かなくなった原因は冷媒漏れである可能性があります。

冷媒ガス漏れの修理費用の相場は20,000~100,000円となっており、冷媒漏れの原因が継手部分からによるものでその場で修理できるものあるか、または配管の腐食などによるもので溶接作業が必要で持ち帰り修理になるかによって大きく値段が分かれます。

【原因5】四方弁の故障(暖房だけつかない場合)

エアコンの冷暖房を切り替える四方弁

エアコンは室外機の中にある「四方弁」と呼ばれる弁を切り替えることによって冷媒の流れを変えることによって、冷房運転と暖房運転を切り替えています。

冷房運転時の冷媒の流れ

エアコンの冷房時の冷媒ガスの流れ

暖房運転時の冷媒の流れ

エアコンの暖房時の冷媒ガスの流れ

四方弁は弁のONとOFFを切り替える電磁コイルに電気を流したときに暖房の回路に、電磁コイルに電気が流れていないときは冷房の回路となるのが一般的です。

冷房回路のまま弁が固着してしまっていたり、電磁コイルが故障して弁を切り替えることができなくなってしまった場合、エアコン本体は暖房運転をしようとして四方弁を暖房回路に切り替えたつもりでも、実際の四方弁は冷房回路のままになってしまいます。

この四方弁故障の場合、不具合が出るのは暖房の場合のみで、冷房の場合は特に問題なく動くというのが特徴です。

一般的に四方弁が故障した場合はエアコンの方にエラーコード表示が表示され、動作停止してしまうことが多いですが、エアコンが故障を検知するまでに時間がかかってしまう場合があります。

暖房をつけたのに暖かい風ではなく冷たい風が出てきているという場合は四方弁の不具合が疑われます。

四方弁の電磁コイルの取り替え

電磁コイル側の故障(手に持っている方の部品、レアリークやサビなどによる経年劣化の場合が多い)であれば電磁コイルを取り替えるだけで修理は完了します。

この場合の修理費用は10,000~30,000円程度となるでしょう。

電磁コイルの方は故障していないけれども、四方弁本体(配管に溶接で取り付けられている部品)のほうが故障してしまった場合は、溶接を伴う四方弁本体の交換修理が必要となります。

この場合、修理費用が高額になってしまうことが多いですので、各種保証が切れてしまっている場合はエアコンの買い替えを検討することをおすすめします。

四方弁本体は故障していないけれども、電磁コイルのほうが故障しているという場合、四方弁本体に磁石を当て弁を手動で操作することで回路を切り替えることもできます。部品調達までの時間稼ぎとして使えますが、室外機の分解を伴う危険な作業となりますので、業者の方に相談してみてください。

まとめ

富士通のエアコンが全くつかない場合、まずはリモコンの電池やコンセント、ブレーカーを確認していきましょう。

途中からエアコンが動かなくなってしまう場合は、設定温度、室内機と室外機の風周り、フィルターの汚れなどが原因になっていることがあります。

エアコン本体のリセットや応急運転ボタンによる強制始動をしても動き出さない場合は故障が疑われますので、早めに点検してもらうことをおすすめします。

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