エアコンは私たちの生活に欠かせない家電ですが、その寿命や買い替えのタイミングは気になるところですよね。
この記事では、エアコンの寿命のサイン、買い替え時期の目安、そして寿命を延ばすためのコツを、エアコンのプロのtaichanが詳しく解説します。
この記事で学べることはこちら!
- エアコンの寿命は?
- 寿命が近いサインを見逃さないで!
- 買い替えか修理か?判断の基準は?
- エアコンを長持ちさせるコツ
- エアコンの買い替えで快適な生活を!
- プロが教える!エアコンの寿命に関するQ&A
この記事の監修者「taichan」
エアコンの困った解決!15年以上の実績を持つ空調のプロ「taichan」があなたの快適な暮らしをサポートします。大学院でヒートポンプの研究を行い、特許も複数取得。大手電機メーカー勤務後はエアコン取付修理の実務経験も積んでいます。エアコン選び、使い方、故障・トラブル、クリーニング、省エネまで、どんなお悩みにもお答えします。【保有資格】電気主任技術者、電気工事士、冷凍機械責任者など
エアコンの寿命は?
エアコンの寿命は一般的に10年程度と言われています。
メーカーが定める設計上の標準使用期間や部品保有期間が10年程度なので、これを一つの目安にするといいでしょう。
寿命が近いサインを見逃さないで!
エアコンの寿命が近づくと、以下のようなサインが現れることがあります。
- 冷暖房の効きが悪い:
冷媒ガスの減少やフィルターの目詰まりが原因かもしれません。 - 異音がする:
ファンやコンプレッサーの故障の可能性があります。 - 異臭がする:
カビやホコリの蓄積によるものです。 - 水漏れする:
ドレンホースの詰まりや故障が原因かもしれません。 - 電気代が高くなった:
効率が低下しているサインです。
これらのサインに気づいたら、早めの対処が必要です。特に異音や異臭は、放置すると故障につながる可能性があるので、早めに対応しましょう。
買い替えか修理か?判断の基準は?
エアコンの不調を感じた場合、修理か買い替えか迷うこともあるでしょう。判断基準としては、以下の点が挙げられます。
- 使用年数:
10年以上使用している場合は、買い替えを検討しましょう。 - 修理費用:
修理費用が高額な場合は、買い替えの方が経済的かもしれません。 - 省エネ性能:
最新のエアコンは省エネ性能が高く、電気代の節約になります。 - 機能:
最新のエアコンには、空気清浄機能や快適機能など、便利な機能が搭載されています。
10年以上経過したエアコンは、修理部品の入手が難しくなる場合があり、修理費用も高額になる傾向があります。
エアコンを長持ちさせるコツ
エアコンの寿命を延ばし、快適に使い続けるためには、以下のメンテナンスが重要です。
- フィルターの定期的な清掃:
2週間に1回を目安に掃除しましょう。 - エアコン内部の清掃:
定期的に専門業者に依頼しましょう。 - 室外機の清掃:
年に1〜2回、ホコリやゴミを取り除きましょう。 - 室外機の設置場所:
直射日光や雨風を避け、風通しの良い場所に設置しましょう。
フィルターの掃除は自分で簡単にできます。こまめなメンテナンスがエアコンの寿命を延ばす秘訣です。
エアコンの買い替えで快適な生活を!
最新のエアコンは、省エネ性能だけでなく、空気清浄機能や温度・湿度コントロール機能など、快適性を高める様々な機能が搭載されています。買い替えを検討することで、より快適な生活を送ることができます。
最新のエアコンは、AI機能を搭載したものや、スマートフォンと連携できるものなど、多様な機能があります。【エアコンの選び方|部屋の広さや機能から最適な一台を見つけよう!】を参考に、ライフスタイルに合わせて選んでみましょう。
プロが教える!エアコンの寿命に関するQ&A
ここからは、よく質問される内容について、Q&A形式でお答えします。
- Qエアコンの寿命は何年くらいですか?
- A
エアコンの寿命は一般的に10年程度と言われています。これは、メーカーが定める設計上の標準使用期間や部品保有期間が10年程度であることが一つの目安となっています。
しかし、エアコンの寿命は使用頻度、使用環境、メンテナンス状況によって大きく異なります。10年を過ぎても問題なく使えることもありますが、定期的なメンテナンスを怠ると寿命が短くなる可能性があります。
エアコンの寿命を左右する要素は様々です。例えば、夏場や冬場に長時間使用する場合は、エアコンへの負荷が大きくなり、寿命が短くなる傾向があります。また、フィルターの清掃を怠ると、エアコン内部にホコリがたまり、効率が悪くなるだけでなく、故障の原因にもなります。逆に、こまめなメンテナンスを行うことで、エアコンの寿命を10年以上延ばすことも可能です。
- Qエアコンの寿命が近いサインにはどのようなものがありますか?
- A
エアコンの寿命が近づくと、以下のようなサインが現れることがあります。
- 冷暖房の効きが悪い:
冷媒ガスの減少やフィルターの目詰まり、コンプレッサーの劣化などが考えられます。 - 異音がする:
ファンやコンプレッサーの故障、部品の摩耗などが原因である可能性があります。ガラガラ、ガタガタといった異音は特に注意が必要です。 - 異臭がする:
カビやホコリの蓄積によるものです。カビは健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。 - 水漏れする:
ドレンホースの詰まりや故障、本体内部の結露などが原因として考えられます。 - 電気代が高くなった:
効率が低下しているサインです。古いエアコンは消費電力が高いため、新しい機種に買い替えることで電気代を節約できる可能性があります。 - リモコンの操作が効かない:
リモコンの電池切れや故障、エアコン本体の受信部の故障などが考えられます。
- 冷暖房の効きが悪い:
これらのサインに気づいたら、早めの対処が必要です。特に異音や異臭は、放置すると故障がさらに悪化し、修理費用が高額になるだけでなく、思いもよらぬ事故(熱中症など)の危険性も高まります。早急に専門業者に点検を依頼し、修理または買い替えを検討しましょう。
- Qエアコンが故障した場合、修理と買い替えどちらが良いですか?
- A
エアコンが故障した場合、修理と買い替えのどちらが良いかは、以下の要素を総合的に判断する必要があります。
修理を検討する場合
- 使用年数:
購入から10年以内であること - 修理費用:
修理費用が買い替え費用よりも大幅に安いこと - 故障内容:
比較的軽微な故障であること(例:リモコンの故障、フィルターの目詰まりなど) - メーカー保証:
メーカー保証期間内であれば無償修理が可能です
買い替えを検討する場合
- 使用年数:
購入から10年以上経過していること - 修理費用:
修理費用が高額になる場合や、頻繁に故障を繰り返す場合 - 故障内容:
重大な故障であること(例:コンプレッサーの故障など) - 省エネ性能:
最新のエアコンは省エネ性能が高いため、買い替えることで電気代を大幅に節約できる可能性があります - 機能:
最新のエアコンには、空気清浄機能や温度・湿度コントロール機能など、便利な機能が搭載されていることが多いです
- 使用年数:
10年以上経過したエアコンは、部品の入手が難しくなる場合があり、修理費用も高額になる傾向があります。また、修理してもまたすぐに別の箇所が故障する可能性も高くなります。長期的なコストを考えると、買い替えの方がお得な場合もあります。
故障内容や修理費用、エアコンの使用年数などを考慮し、専門業者に相談しながら、修理か買い替えか適切な判断をしましょう。
- Qエアコンの買い替えにはどのようなメリットがありますか?
- A
エアコンの買い替えには、以下のようなメリットがあります。
1.省エネ性能の向上による電気代の節約
最新のエアコンは、旧モデルに比べて省エネ性能が大幅に向上しています。特に10年以上前のエアコンを使用している場合、買い替えによって年間数千円~数万円の電気代を節約できる可能性があります。2.快適性の向上
最新のエアコンには、以下のような便利な機能が搭載されていることが多く、快適な室内環境を実現できます。- 空気清浄機能:
花粉やPM2.5などの有害物質をフィルターで除去し、きれいな空気を提供します。 - 温度・湿度コントロール機能:
自動で温度や湿度を調整し、快適な状態を保ちます。 - AI機能:
ユーザーの生活パターンや好みに合わせて、自動で運転モードを調整します。 - スマートフォン連携機能:
外出先からエアコンの操作ができたり、運転状況を確認できたりします。
3.健康面への配慮:
カビやホコリがたまりやすい古いエアコンは、アレルギーや呼吸器疾患の原因となることがあります。新しいエアコンに買い替えることで、より清潔な空気環境を保ち、健康リスクを軽減することができます。4.その他:
- 静音性の向上:
最新のエアコンは運転音が静かになり、睡眠時や集中したい時にも快適に過ごせます。 - デザイン性の向上:
インテリアに馴染むスタイリッシュなデザインのエアコンが増えています。
- 空気清浄機能:
最新のエアコンは、省エネ性能だけでなく、空気清浄機能やAI機能など、多様な機能が搭載されています。ご自身のライフスタイルやニーズに合わせて、最適な一台を選びましょう。
- Qエアコンを長持ちさせるにはどうすればよいですか?
- A
エアコンを長持ちさせるためには、以下のメンテナンスが重要です。
- フィルターの定期的な清掃:
2週間に1回を目安に、フィルターを取り外し、掃除機や水洗いなどでホコリや汚れを取り除きましょう。フィルターが目詰まりすると、エアコンの効率が低下し、余計な電力を消費するだけでなく、故障の原因にもなります。 - エアコン内部の清掃:
エアコン内部にはカビやホコリがたまりやすく、そのまま放置すると嫌な臭いやアレルギーの原因となるだけでなく、エアコンの寿命を縮める原因にもなります。1~2年に1回を目安に、専門業者に依頼してエアコン内部を徹底的に洗浄してもらいましょう。 - 室外機の清掃:
室外機も定期的に清掃することが大切です。室外機の周辺にゴミや枯れ葉などが溜まっていると、空気の循環が悪くなり、エアコンの効率が低下します。年に1~2回を目安に、室外機の周辺を掃除し、フィンに付着したホコリなどをブラシで優しく取り除きましょう。 - 室外機の設置場所の工夫:
室外機は、直射日光や雨風を避け、風通しの良い場所に設置しましょう。直射日光が当たる場所に設置すると、室外機の温度が上昇し、エアコンの効率が低下するだけでなく、故障の原因にもなります。また、室外機の周りに物を置かないように注意しましょう。 - 適切な設定温度:
エアコンの設定温度は、夏は28℃、冬は20℃を目安にしましょう。設定温度を極端に低くしたり高くしたりすると、エアコンに負荷がかかり、寿命が短くなる可能性があります。 - 定期的な稼働:
エアコンを長期間使用しない場合でも、月に1回程度は運転して、内部の部品を動かすようにしましょう。これにより、エアコン内部の油切れを防ぎ、故障のリスクを軽減することができます。
- フィルターの定期的な清掃:
フィルターの掃除は、自分で簡単にできる最も重要なメンテナンスです。こまめなメンテナンスを行うことで、エアコンの寿命を延ばし、快適な環境を長く維持することができます。
- Qエアコンからいつもと違う音がするのですが、故障でしょうか?
- A
エアコンからいつもと違う音がする場合は、故障の可能性があります。異音の種類によって原因は様々ですが、放置すると故障がさらに悪化したり、思わぬ事故につながる可能性もあります。
考えられる異音と原因
- ガラガラ、ガタガタ:
内部部品の破損や緩みが考えられます。放置すると部品が飛散し、怪我をする危険性もあります。 - ポコポコ、キュルキュル:
ドレンホースの詰まりが原因であることが多く、水漏れにつながる可能性があります。 - シュー、プシュ:
冷媒ガスが漏れている可能性があります。冷媒ガスは人体に有害な場合があるため、すぐに使用を中止し、専門業者に連絡しましょう。 - ブーン、ジー:
ファンモーターの故障やベアリングの摩耗が考えられます。 - カチカチ、カキン:
電装部品の故障やリレーの接点不良が考えられます。
- ガラガラ、ガタガタ:
異音の種類や頻度、エアコンの使用年数などを考慮し、総合的に判断する必要があります。少しでも不安を感じたら、自己判断で修理しようとせず、速やかに専門業者に点検を依頼しましょう。早期発見・早期対処が、エアコンの寿命を延ばし、安全に使い続けるために重要です。
- Qエアコンの電気代が高くなった気がするのですが、寿命と関係ありますか?
- A
エアコンの電気代が高くなったと感じた場合、寿命が近づいているサインである可能性も否定できません。しかし、まずは以下の原因を確認してみましょう。
- フィルターの目詰まり:
フィルターが目詰まりすると、空気の流れが悪くなり、エアコンが効率的に運転できなくなります。結果として、消費電力が増加し、電気代が高くなることがあります。 - エアコン内部の汚れ:
エアコン内部にホコリやカビが蓄積すると、熱交換効率が悪くなり、消費電力が増加します。 - 設定温度:
設定温度が低すぎる(夏)または高すぎる(冬)場合、エアコンはより多くの電力を消費します。 - 室外機の設置環境:
直射日光が当たる場所や、風通しの悪い場所に室外機を設置すると、エアコンの効率が低下し、消費電力が増加します。 - 使用頻度:
エアコンの使用頻度が増えると、当然電気代も高くなります。
これらの原因を解消しても電気代が高い場合は、エアコンの寿命が近づいている可能性があります。古いエアコンは、部品の劣化や冷媒ガスの減少などにより、運転効率が低下し、消費電力が増加する傾向があります。
- フィルターの目詰まり:
最新のエアコンは省エネ性能が非常に高いため、10年以上前のエアコンを使用している場合は、買い替えによって電気代を大幅に節約できる可能性があります。エアコンの買い替えを検討する際は、初期費用だけでなく、長期的なランニングコストも考慮することが重要です。
- Qエアコンの修理費用はどれくらいかかりますか?
- A
エアコンの修理費用は、故障内容や機種、メーカー、業者によって大きく異なります。
一般的な修理費用の目安
- 軽微な修理:
数千円~1万円程度(例:フィルター清掃、ドレンホースの詰まり除去、リモコンの電池交換など) - 部品交換が必要な修理:
1万円~数万円程度(例:基板交換、ファンモーター交換、コンデンサー交換など) - 大規模な修理:
数万円~10万円以上(例:コンプレッサー交換、冷媒ガス補充など)
修理費用が高額になるケース
- 古い機種:
部品の入手が困難な場合や、修理に対応していない場合があるため、修理費用が高額になることがあります。 - 特殊な機種:
海外メーカーのエアコンや、特殊な機能を搭載したエアコンは、修理費用が高額になることがあります。 - 故障箇所が多い:
複数の部品が故障している場合や、故障箇所が特定しにくい場合は、修理費用が高額になることがあります。
- 軽微な修理:
修理費用と買い替え費用を比較検討し、長期的なコストも考慮して判断することが重要です。10年以上使用しているエアコンや、修理費用が高額になる場合は、買い替えを検討することも視野に入れましょう。
また、修理を依頼する前に、複数の業者に見積もりを依頼し、費用やサービス内容を比較検討することもおすすめです。
まとめ:エアコンの寿命と買い替え、賢く判断して快適な生活を!
エアコンの寿命は平均10年ですが、使用状況やメンテナンスによって大きく変わります。冷暖房の効きが悪くなったり、異音や水漏れなどのサインが現れたら、寿命が近い可能性があります。
買い替えか修理か迷う場合は、エアコンの使用年数や修理費用、故障内容などを考慮して判断しましょう。最新エアコンは省エネ性能が高く、快適な機能も充実しているため、買い替えによって電気代を節約し、より快適な生活を送れる可能性もあります。
エアコンを長持ちさせるには、フィルターの定期的な清掃や室外機のメンテナンスなど、日頃からのこまめなケアが重要です。この記事を参考に、あなたのエアコンの状態をチェックし、最適な選択をして快適な生活を送りましょう。