【方法その2】フレア加工のやり直し
増し締めでも継ぎ目からの冷媒漏れが直らない場合、配管のフレア加工をやり直す必要があります。
この場合、配管カッターやフレアリングツール、真空引きポンプなど様々な道具がいるため素人では対応が難しいと思いますので、ざっくりとした手順だけ紹介しておきます。
1、ポンプダウンを行う
エアコン配管内にある冷媒を室外機の中に回収する(集める)ポンプダウンという作業を行います。
2.配管を取り外す
ポンプダウンを行なった後の配管の中に冷媒はもう残っていませんので、スパナなどを使ってハカンを取り外します。
3.フレア部をカットする
配管カッターを使って、冷媒漏れを起こしてしまっていた配管のフレア部を切り落とします。
4.フレア加工を行う
その後、フレアリングツールを使い、カットした配管の先端に新しいフレア加工を施します。
5.再び配管を接続する
トルクレンチなどを使って規定トルクでフレアナットを締め付け、エアコン配管を接続していきます。
6.真空引き
後は、真空ポンプを使って真空引きを行った後、室外機の六角バルブを開いてポンプダウンで回収した冷媒を配管内に開放すれば、フレア再加工は完了です。
基本的にフレア加工をやり直せば、冷媒漏れを解消することが可能です。
ただ、この状態では既に大量の冷媒が漏れ出てしまっていて、システム内に残っていた冷媒は少ない状態だと思いますので、ここから必要に応じて冷媒充填を行う必要も出てきます。
増し締めで冷媒漏れが直らなかったら、たくさんの道具を揃えなければならなくなりますので、業者に依頼したほうが安く、そして確実に修理ができると思います。
最後に一言
今回は、エアコンの冷媒ガス漏れを自分で修理する方法についてお話しました。
エアコンの冷媒漏れの多くは配管の継手部分からで、増し締めだけで冷媒漏れが収まることもあります。
業者に頼む前にこの方法を一度試してみてもいいかもしれませんね。
それでは!