エアコン暖房で空気が乾燥してしまう3つの理由と対処法まとめ

エアコン以外にもある暖房時に部屋の空気が乾燥してしまう大きな2つの原因

先程まではエアコン暖房によって部屋の相対湿度がさがってしまうという話をしてきましたが、ここからはそれ以外の部屋が乾燥する要因についてお話していきます。

【乾燥原因その2】窓サッシへの結露で室内の空気中の水分が室外に排出されるため

窓ガラスやサッシに付く露で部屋が乾燥する

エアコン暖房以外の部屋乾燥の原因の一つに考えられるのは、窓ガラスやアルミサッシなどに付着する露があります。

これらの露は部屋の中の空気から発生している(サッシ付近で空気が冷やされ、保持できなくなった水分が冷たい窓ガラスやサッシに凝縮して室外に排出される、冷房時の室内機の熱交換器と同じ原理)ため、ここに凝縮した分だけ空気中の水分が減る(この場合は空気中の水分が少なくなっているので、絶対湿度の方が下がる)ことになります。

暖房時の部屋の乾燥は窓ガラスやサッシについた露が室外に出る

例えば、先程の表で確認してみるとわかるのですが、同じ温度でも絶対湿度が下がる(部屋の中の空気中に含まれる水分の量そのものが減る)と相対湿度も下がる(部屋が乾燥する)ということになります。

絶対湿度が下がると相対湿度も下がる

これは窓ガラスやアルミサッシが除湿機になっている(空気中から水分を分離している)ようなものなので、感覚的にはわかりやすいのではないかと思います。

窓一枚一枚の除湿作用はそこまで大きいものではありませんが、部屋に複数枚窓がある場合、無視できないレベルの除湿作用が生まれていることになりますので、窓の除湿作用も部屋の乾燥の原因であるということを理解しておきましょう。

【乾燥原因その3】24時間空調による低湿空気の流入

そして、もう一つ紹介しておきたいのが、最近の住宅の多くに設置されている24時間換気システムによる空気置換が原因の乾燥です。

24時間換気とは、住宅内のシックハウスに関する化学物質の濃度を下げるために、1時間あたり住宅内の空気の半分を外の空気と入れ替えることを目的に設置されたシステムのことをいいます。

換気方式にはいろいろな種類がありますが、基本的には上記の考え方(1時間に住宅内の半分の空気を入れ替える)ことを目的としていることを知っておきましょう。

24時間換気の種類

出典)24時間換気システム 戸建住宅用|Panasonic

例えば、冬の暖房時を想定すると、室外の温度が5℃、相対湿度が72%の状態の空気が部屋の中(室温20℃)に入ってきて来た場合、その空気は最終的には20℃に暖められて相対湿度が27%になってしまう(室外の空気が風船のようなもので撹拌されない状態で入ってくるというイメージを持ってもらうと考えやすい)ということになります。

冬の24時間換気による湿度変化

つまり、冬の暖房時24時間換気システムによって、部屋の中の水分を大量に含んだ空気が外に排出され、かつ、乾いた空気が大量に部屋に送り込まれている(部屋の空気は2時間に一度入れ替わるレベル)ため、部屋の中の水分量(絶対湿度)が小さくなり、その結果部屋が乾燥してしまうということが起こっています。

この24時間換気による部屋の乾燥への影響度は極めて大きく、前のページでお話したエアコン暖房による相対湿度の低下と同じぐらいの影響度合いと考えていいと思います。

このように、現在の住環境をよくよく調査すると、暖房で部屋が乾燥するのはエアコンだけではないということが理解できてくると思います。

次のページでは、暖房時の部屋の乾燥を防ぐ具体的な3つの方法についてお話していきます。




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