エアコン暖房で空気が乾燥してしまう3つの理由と対処法まとめ

【乾燥原因その1】エアコンの暖房で部屋の空気が乾燥するのは相対湿度が下がるため

エアコン暖房で空気が乾燥してしまうのは、「湿度」(相対湿度のことを意味する)が下がってしまうことが一番の原因です。

簡易的な湿度計に表示されるのは相対湿度

相対湿度とは一般的な湿度計で%表示されているもので、その意味は「今の空気の状態(温度など)で含むことができる水分量を100%とした時、今の空気中に含まれている水分の量はどれだけか?」ということを表示したものになります。

例えば、「現在の湿度が40%です。」という場合、この温度の空気であれば、あと60%の水分を含むことができるということになります。

天気予報や簡易的な湿度計などの場合、この相対湿度を使った%表示がほとんどとなりますので、まずはこの相対湿度の意味を理解しておきましょう。

それに対して、絶対湿度[kg/kg]とは「1kgの空気に含稀ている水分重量」のことをいいます。

相対湿度とは違って絶対湿度の場合、単純に重量で表示されています。

ここでエアコンの暖房運転は室内の空気を吸い込んで温め、また室内に吹き出しているということを思い出してみると、エアコンに吸い込まれた空気は単純に暖められて吹き出されるだけですので、「エアコンに吸い込まれる前」と「エアコンから吐き出された後」の空気中に含まれる水分の重さ(絶対湿度)は変わっていないということに気がつくと思います。

逆に、エアコンの冷房運転を想定すると、「エアコンに吸い込まれた空気の中に含まれる水分の量」よりも、室内機の中にある冷やされた熱交換器に凝縮する水分の分だけ「エアコンから吐き出された空気に含まれている水分の量」が減っていることがわかると思います。

冷却フィンとドレン皿、ドレンホースのイメージ図

つまり、エアコンの暖房運転では絶対湿度は変化しないが、冷房運転では露がドレンホースから室外に排出される分だけ、エアコンから吹き出される空気の絶対湿度が下がっているということになります。

この絶対湿度の話は比較的理解できやすいと思います。

ただ、今回テーマにしているのは「相対湿度」の方ですので、暖房運転時に相対湿度がどのように変化するかということについてもう少し深掘りしていく必要があります。

先程のおさらいになりますが、相対湿度とは「今の空気の状態(温度など)で含むことができる水分量を100%とした時、今の空気中に含まれている水分の量はどれだけか?」というものになります。

そして、温かい空気はたくさんの水分を含むことができ、冷たい空気は少ない水分しか含むことが出来ないという性質があることも知っておきましょう。

例えば、冬のさむ~い朝、部屋の温度計を見てみると、温度は10℃、湿度(相対湿度)は52%を表示していたとしましょう。

そして、エアコンの暖房をつけて部屋を20℃まで温めたという状態を想像すると、部屋の中にある水分の重量は変化していない(エアコンの暖房は部屋の中から外に水分が排出されない)ため、部屋の温度が上がった分、そこにある空気はより多くの水分を含むことができる状態に変化したということが想像できると思います。

具体的なエアコンん暖房後の相対湿度を求めるためには湿り空気線図(h-x 線図)を使うのが正確なのですが、今回は、ざっくりとした相対湿度が求められる表を準備したのでそちらを使って確認していきます。

温度と相対湿度の関係

上記の表を確認していくと、部屋が冷えた状態では空気温度は10℃、相対湿度が52%であることがから絶対湿度は0.004[kg/kg]ということがわかります。

エアコン暖房では絶対湿度は変化しない(部屋の中に含まれている水分の重さは変化しない、部屋の中と外で水分の出入りはない)ため、その絶対湿度のまま部屋の空気が温まり20℃となると考えることが出来ますので、暖房後の空気温度が20どの場合の相対湿度は27%となります。

このように空気は単純に暖められるだけだと空気をたくさん含むことができる状態(相対湿度が低い状態)に変化するため、単に室内に熱を放出するエアコン暖房を使うと、相対湿度が下がるという結果になってしまいまうため、このことがエアコン暖房を使うと部屋が乾燥してしまう(室外に水分が持ち出されてはいないのだけれど、相対湿度が下がってしまう)という主な原因となることがわかると思います。

次のページでは、エアコン以外にもある部屋が乾燥してしまう原因についてお話していきます。




タイトルとURLをコピーしました