E7エラーの主な故障原因
エアコンのエラーコードは大まかな不具合箇所を示しているだけとなっていますので、まずはエラーコードの内容を参考に消去法で不具合箇所を特定していくことからはじめていきます。
以下に不具合箇所の特定するための大まかな流れをまとめておきますので、サーッと目を通しておきましょう。
項目 | 不具合の内容 | 確認内容 | 主な修理方法 |
①室外ファンの配線や コネクタの不具合 | ・接触不良 ・断線、絶縁不良 | ・コネクタ部に異常がないか ・配線が断線していないか | ・不具合箇所の補修 ・部品交換 |
②ファンモータ本体の 不具合 | ・回転不良(ベアリング) ・コイル巻線の断線、 レアリーク | ・手回しチェック ・コイル巻線の導通確認 | ・ファンモータ交換 |
③室外プリント基板 の不具合 | ・プリント基板の故障 | ・ファンモータ交換で直ら ない場合は基盤異常と判定 | ・基盤交換 |
エアコン修理における不具合原因の特定方法は、消去法で異常箇所を探っていくのが基本的なやり方となります。
ダイキンエアコンのE7エラーの原因は、室外ファンへの異物噛み込みやファンモータの故障が多く、それぞれ異物除去やファンモータ交換で修理が完了することになります。
【故障原因①】室外ファンの配線やコネクタの不具合
ダイキンのE7エラーは、室外ファンの配線接続に異常が発生した場合に表示されることがあります。
以下の方法で配線の破損やコネクタの挿入状態などを確認してください。
- 室外ファン配線に傷などが付いて断線していないか確認
- コネクタの接続状態を確認
配線やコネクタに異常がある場合は、補修または室外ファンモータを交換して修理完了となります。
【故障原因②】室外ファンモータ本体の不具合
ダイキンのE7エラーは、室外機のファンモータ本体に異常が発生した場合に表示されることがあります。
室外ファンの回転を妨げる原因(異物の噛み込み、ベアリングの劣化など)がないか、コネクタの接続に異常がないか、モータ内部のコイルに異常がないかといったことを下記手順で確認していきます。
- 室外ファンのベアリングが劣化していないか確認
(運転時に異音を発していないか、ゴリゴリした感じがないか、回転がなめらかかなど) - モータ内部コイル断線の確認
(テスターでファンモータ配線の導通や抵抗値を確認) - モータ内部コイルのレアリークの確認
(Layler leakのこと、現場では判定できないことが多いため、パーツ交換で確認)
上記1~2が原因の場合はファンモータを交換して修理完了となります。
室外ファンベアリングの固着の場合はベアリング単体を交換する修理方法(パーツ代や安い)もありますが、手間と時間かかるため、室外ファンモータ本体を交換していくのが一般的です。
上記1~2が原因ではなかった場合、3の原因を疑っていくのですが、レアリークの場合はテスターや絶縁抵抗計などを使っても判定できない事が多いです。
その場合は、ファンモータ本体を交換しエラーが復旧するかどうかで判定するのが現実的と考えます。
ファンモータを交換しても故障が直らない場合は、室外プリント基板の不具合が考えられますので、次の項をご覧ください。
【故障原因③】室外プリント基板の不具合
ダイキンのE7エラーは、室外機にあるプリント基板に異常が発生した場合に表示されることがあります。
室外プリント基板に電気が来ているか、コネクタの接続は正常かといったことを下記手順で確認していきます。
- 電源配線の電圧測定
- コネクタの状態確認
- プリント基板の交換確認
まず、1,2の確認を行い、基盤に電気が来ていること、コネクタ部の接続が正常であることを確認します。
次に、ファンモータと同時交換、またはファンモータ交換後にプリント基板も交換して、本体リセットを行い、エラー表示が消えて正常運転ができていれば修理は完了となります。
まとめ
U7エラーの原因の多くは室外ファンの異物の噛み込みやファンモータ本体の不具合となっています。
室外機に草が絡まっているような場合、異物を取り除いて本体リセットをすればエアコンが復旧することがありますので、分解せずに異物を取り除けるのであれば、エアコンの電源コードを抜いてから異物を取り除いて再始動してみてください。
それ以外の場合は本格的な修理が必要となってきますので、早めに修理依頼をしていきましょう。